Date: Fri, 20 Jan 2023 13:50:28 +0900
To: sg-l@ml.yukawa.kyoto-u.ac.jp
Subject: [Sg-l:7259] 素粒子メダル候補者推薦依頼

素粒子論グループの皆様、

皆様ご承知のように、素粒子論グループの賞として「素粒子メダル」が2000年度より創設されました。第23回になる本年も、素粒子メダルおよび素粒子メダル功労賞を選考致します。素粒子メダルは業績を顕彰する賞、素粒子メダル功労賞は人物に授与する賞となります。つきましては、下記の要領で本年度の推薦を受け付けますのでよろしくご承知ください。

素粒子メダルの受賞資格には「他の賞の受賞歴や年齢」に関する規定は特に設けられておりません。素粒子メダルのあり方に関するこれまでの議論に関しては、[Sg-l:3812](本メール下部に添付)をご参照いただければと思います。「素粒子メダル」を素粒子論グループにとって今後ますます意義深いものにしてゆけるよう、多数のご推薦をお願いいたします。適任者推薦をよろしくお願い致します。

*締め切り3月13日(月)*

素粒子論委員会企画・会員WG
向田享平

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(1)素粒子メダルの概要

A) 賞の名称と趣旨

素粒子メダル(Particle Physics Medal):
素粒子論グループが、素粒子論およびその周辺分野で挙げられた顕著な業績を顕彰し、次世代のさらなる独創的研究が生み出されることを目的として、これに貢献した国内の研究者に授与する。

素粒子メダル功労賞(Particle Physics Medal: Award for Contribution to Particle Theory Community):
素粒子論グループが、グループの発展に顕著な貢献をした人に授与する。

B)賞の件数

素粒子メダル:毎年1~2件程度
素粒子メダル功労賞:候補があるときのみ

C)メダルと賞状のみ;賞金なし

(2)受賞資格

素粒子論グループのメンバー(旧素粒子論グループメンバーも可)もしくは、素粒子論グループの発展に大きな功績のあった人

次のような場合も可
・共著者が亡くなっている
・共著者が素粒子論グループメンバーでない(外国人を含む)
・既に他の賞を受賞している
・共著者が既に他の賞を受賞している
選考委員会の判断により、共同研究者のうち存命中の方は共同受賞とすることができる。その場合、受賞者の数だけメダルを贈る。

(3)必要書類

◎推薦業績と候補者名
◎推薦業績に関連する論文のリストおよび主要論文のコピー
◎推薦理由(歴史的位置づけを含む。A4半ページ程度(それ以上も可))
◎候補者の略歴(過去の受賞歴を含む)
◎推薦者および候補者の連絡先

Emailによる推薦も受け付けます。その場合は主要論文のファイルを添付願います。
また、推薦人の所属は問いません。

(4)送付先:

〒300-3256 茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 理論センター 
向田享平

kyohei.mukaida_at_kek.jp 
(_at_を @ でおきかえてください)

(5)締め切り:3月13日(月)必着

(6)選考のスケジュール

2023年 
1月 推薦依頼
3月 選考に関する審議開始
7月 受賞者決定
9月 学会において授賞式

---------------------------------素粒子メダルの規約------------------------------------
素粒子メダルの規約は以下の通りです。また、素粒子メダルに関する資料は以下のURLにてみることができます。
http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/%7Esg/award_s/ 

(1-A)賞の名称と趣旨

素粒子メダル(Particle Physics Medal):素粒子論グループが、素粒子論およびその周辺分野で挙げられた顕著な業績を顕彰し、次世代のさらなる独創的研究が生み出されることを目的として、これに貢献した研究者に授与する。(*4)
素粒子メダル功労賞(Particle Physics Medal: Award for Contribution to Particle Theory Community):素粒子論グループが、グループの発展に顕著な貢献をした人に授与する。

(1-B)賞の件数
  素粒子メダル:毎年1、2件程度(*1)
  素粒子メダル功労賞:候補があるときのみ

(1-C)メダルと賞状のみ;賞金なし

(2)受賞資格

素粒子論グループのメンバー(旧素粒子論グループメンバーも可)もしくは、素粒子論グループの発展に大きな功績のあった人
制約はできるだけ緩めて
・共著者が亡くなっている
・共著者が素粒子論グループメンバーでない(外国人を含む)
・既に他の賞を受賞している(*5)
・共著者が既に他の賞を受賞している(*6)
などの場合も受賞できるようにする。
選考委員会の判断により、共同研究者のうち存命中の方は共同受賞とすることができる。その場合、受賞者の数だけメダルを贈る。ただし、奨励賞には年齢制限を設ける。

(3)選考委員 (*7)

選考委員は任期2年とし、6名を選挙で選ぶ。企画賞関係の委員は世話人とする。
選挙の方法:
・毎年3名選出。
・3名連記。無記名投票。
・素粒子メダル、素粒子メダル奨励賞、日本物理学会若手奨励賞素粒子論領域、の3賞のいずれかの選考委員を務めた者は、任期終了後3年間は素粒子メダル選考委員を務めることが出来ないものとする。
・賞ワーキンググループ委員、素粒子メダル奨励賞選考委員および日本物理学会若手奨励賞素粒子領域選考委員はこの委員を兼ねることができない。
・素粒子メダル選考委員選挙、素粒子メダル奨励賞選考委員選挙および日本物理学会 若手奨励賞 素粒子領域選考委員選挙において同時に複数選出される可能性のある場合は、素粒子メダル選考委員選挙、素粒子メダル奨励賞選考委員選挙、日本物理学会若手奨励賞素粒子領域選考委員選挙の順に優先する。
・平成12年度は6名を選出し、上位3名を任期2年、続く3名を任期1年とする。
・平成12年度はワーキンググループが選挙を行う。
・平成13年度からは事務局が統一選挙に合わせて行う。
・任期は選挙の行われた次の1月1日からの2年間とする。

(4)候補者の推薦 (*2)

受賞候補者は次のいずれかにより推薦される者とする。
(4-1)素粒子論サブグループのメンバーによる他薦および自薦による候補者。
(4-2)選考委員会推薦候補者。
前年度の選考委員会が、選考の対象とした候補者の中から次年度の候補として推薦することを決めた候補者。応募書類等は次年度にそのまま持ち越す。
(4-3)「選考委員会運営および選考委員の役割に関する補足事項」の第4項に基づき、選考委員会が追加推薦する候補者。
(4-2)による候補者しかいない場合は、選考委員会は素粒子論委員会に再募集を要請することができる。

2006.3.29. 愛媛学会一部改正。
(*1) 2008年9月22日(於山形大)の素粒子論懇談会で改訂。
(*2) 2009年9月12日(於甲南大学)の素粒子論懇談会で改訂。
(*3) 2010年9月13日(於九州工業大学)の素粒子論懇談会で改訂。
(*4,*5,*6)2012年3月26日(於関西学院大学)の素粒子論懇談会で改訂。
(*7) 2016年3月21日素粒子論懇談会で改訂

以上

----------------------------参考資料 [Sg-l:3812]----------------------------------
(参考資料)
[Sg-l:3812] 素粒子メダルのあり方に関する議論および東島先生の受賞メッセージの紹介

素粒子論グループのみなさま

先日お知らせしましたように、
2018年度の素粒子メダルは東島清先生が受賞され、
先の学会にて授賞式が無事に執り行われました。
東島先生、改めましてこの度の受賞おめでとうございます。

さて、素粒子論員会・懇談会におきましては以前より
素粒子メダルのあり方に関する議論がなされてきました。
議論のポイントは
> 「様々の理由で賞という形では認められていない先輩達の歴史的業績を、
> 素粒子論グループとしてきちんと認めけじめをつける(創設要旨より抜粋・要約)」
という素粒子メダル創設当初の役割をこれまでに果たし、
新たなフェーズに入りつつあるのではないかというものでした。
これまでの経緯については添付ファイルをご参照ください。

折しも、今年度は賞の創設者の1人である東島先生が受賞されました。
受賞に際して東島先生から関連するメッセージをいただきましたので、
素粒子論グループのみなさんに紹介させてください。

東島先生から頂いたメッセージ:
素粒子論委員会発足後の最初の事業として、若手素粒子論研究者を応援するために素粒子メダルを創設することになりました。誰も知らない吹けば飛ぶような素粒子メダルに箔をつけるために、当面、立派な業績を上げられた先輩達に貰っていただきましたが、あくまでも当面であり本当はもっと若い方々を応援するのが目的でした。当初、若い人を対象にした素粒子メダル奨励賞は、若い人の差別化に繋がる恐れがあるということで、ペンディングにして素粒子メダルと功労賞でスタートしました。暫くして素粒子メダル奨励賞が認められましたので、「当面の間」は終了したと考えて良いと思います。今後は、「当面の間」を外すとともに40代、50代の方を対象にする素粒子メダルを、20台、30代を対象にした素粒子メダル奨励賞とともに、多くの方が受賞するようになって欲しいと願っています。

東島先生からの温かいメッセージも受け、
素粒子論委員会としましても「素粒子メダル」を今後さらに育てていくことで、
次世代の独創的研究を評価支援する体制を築いていきたいと考えています。
素粒子論グループのみなさんともこの思いを共有できれば幸いです。

これまでの候補者募集メールにもありますように、素粒子メダルの受賞資格には
「他の賞の受賞歴や年齢」に関する規定は特に設けられておりません。
賞の今後の姿は素粒子論グループのみなさんの思いに従って定義されていきます。
次回以降も素粒子メダルへの積極的な推薦をよろしくお願いいたします。

最後になりますが、素粒子論グループでのメッセージの共有を快諾してくださった東島先生、どうもありがとうございます。

2018年度素粒子論委員会