Brief Summary of Each Supplement
Progress of Theoretical Physics Supplement No. 152
String Theory
Proceedings of the 17th Nishinomiya Yukawa Memorial Symposium
福間 将文、糸山 浩司、中津 了勇、土屋 麻人 編集
このsupplementは、2002年11月12-13日に西宮市で開催された第17回西宮湯川
記念シンポジウム ``String Theory" の講演内容を収録したものである。
このシンポジウムは紐理論最先端の成果、 その素粒子論、宇宙論への重要性を議
論するための一つの機会を与えるべく計画された。 1980年代半ばより紐の摂動論は
精力的に推進されており、また様々な紐の模型間のduality、及びD-brane
と呼ばれる紐のsolitonの存在が、1990年代半ばより知られている。その後、
紐理論の構成論的定式化に関していくつかの提案がなされ、
gauge場と紐との或る種の対応も明らかにされた。
1990年代半ばに得られた、N=2 超対称性を持つ場の理論に於ける
低energy有効作用の厳密決定の成果は、これらの発展と並行して、
我々に大きなinspirationを与えて来た。
このシンポジウムでは、これらのideaが2002年秋の時点で形作るfrontierを
さらに明確にするため、多くの議論がなされた。紐(の場の)理論に於ける
tachyon condensation、 braneを持つ紐理論から得られる素粒子の標準模型と
その拡張、及び宇宙論のscenario、新局面を迎えた AdS/CFT対応、instanton
の足し上げとして得られたprepotential、行列から
4次元時空を導出する試み、がその具体的内容である。
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