Brief Summary of Each Supplement
Progress of Theoretical Physics Supplement No. 158
Origins: From Early Universe to Extrasolar Planets
Proceedings of the 19th Nishinomiya-Yukawa Memorial Symposium
嶺重 慎, 井田 茂 編集
恐らく、現代天文学の最も魅力的で人を引きつける研究課題は、宇宙に見られるさまざま
な天体の起源と進化を探ることであろう。近年の多波長に渡る観測の急速な発展に伴い、
われわれの世界に対する、今までにない生き生きとした描像が得られるようになっている
。そこで第19回西宮湯川記念理論物理学シンポジウム(2004年11月1-2日、於西宮)では
、そのような天体の起源に関する最新の研究結果を論じることにした。
いつ、どのようにして、この世界は生まれたのだろうか。われわれの宇宙はいろいろな状
態の物質で満ちている。またわれわれは、惑星系、恒星、銀河、銀河団など、さまざまな
天体を今観測することができる。さらに、ブラックホール、ダークマター、ダークエネル
ギーなど、その正体が必ずしも明らかではないエキゾチックな存在もわれわれは知ってい
る。これらは宇宙進化の中でつくられ、そしてそれら自身も進化し、お互いに影響を与え
合っている。
このSupplementはこのシンポジウムで行われた講演を収録する。講演は、宇宙最初の天体
(星、超新星、原始銀河、ブラックホール)および太陽系外惑星系の形成と進化に重点を
置き、観測、理論の両面からなされた。本書は、全ての天体物理学者はもちろん、天体の
起源についての勉強を始めた学生に、特に最適の教科書である。
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