Brief Summary of Each Supplement
Progress of Theoretical Physics Supplement No. 171
Noncommutative Geometry and Quantum Spacetime in Physics
Proceedings of the 21st Nishinomiya-Yukawa Memorial Symposium
on Theoretical Physics
笹倉 直樹、綿村 哲 編集
この巻は第21回西宮湯川記念理論物理学シンポジウムの会議録である。
このシンポジウムは、「非可換幾何と物理における量子時空」を題目として、
2006年11月11日から12日まで西宮市夙川公民館にて、また、13日から15日まで
京都大学基礎物理学研究所にて行われた。
非可換幾何と量子時空は物理の様々な分野において議論されているだけでなく、
数学者と物理学者の間の交流を大いに刺激してきた。このシンポジウムでは、
アイディアの分野間交流の促進を主目的として、様々な分野の物理学者を招聘し、
この多分野にまたがる題目についての各分野での面白いトピックスについて
説明してもらった。
シンポジウムの講師は、各々の観点から非可換幾何と量子時空に関する
最近の進展についてのまとめを発表し、将来の研究に向けての問題提起を行った。
また、他の口頭発表やポスター発表によって、アイディアの相互交流が
更に充実したものとなったが、これらの発表もこの巻に収録されている。
結果として、例えば
ホップ代数的対称性
行列模型
現象論への応用
非可換場の理論
格子理論
ソリトン
弦理論
非反可換時空
など、非可換時空の理論における様々な話題が収録されている。
このように、この巻は、シンポジウム当時における非可換時空の
研究成果を広く集めたものとなっており、初学者だけでなく、専門外の分野
の進展について知りたい専門家に対しても大変有用なものとなっている。
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