京都大学基礎物理学研究所研究会
第23回理論懇シンポジウム
「林忠四郎先生と天文学・宇宙物理学」
2010年12月20日(月)−22日(水)
湯川記念館・パナソニックホール
----------------- 会議要旨 -----------------
長く日本の宇宙物理学、天文学、惑星科学の中心的存在であり、また日本の多 くの研究者のゴッドファーザー的存在でもあった林忠四郎先生が2月28日に逝去 された。そこで今年度は特別に、林先生追悼を主目的にシンポジウムを行う。 林先生は、宇宙物理学、天文学、惑星科学の3分野に渡って、後世に残る業績 をあげられた。まず、1950年にはビッグバン宇宙論における元素合成に関する 先駆的な仕事をなされた。50年代後半から60年台にかけては、初期の門下生ら と共に成し遂げた星の進化および原始星形成に関する記念碑的研究がある。60 年台後半からは、太陽系形成に関する研究に取り組み、現在でも標準的とされ る京都モデルを確立された。そこで、シンポジウムのパートIではまず、これら の研究の歴史的経緯に関して当時林先生の門下生に講演して頂く。林先生のも う1つの偉大な点は、その研究室から優れた研究者を多数輩出した点である。 林研を起源として、さまざまな分野の研究が国内で花開き、さらに各門下生が 日本各地で後進を育成することにより、日本の宇宙物理学・天文学が大きく発 展した。そこでパートIIでは、その流れに沿った現在の展開状況を各分野の専 門家に講演して頂くこととする。 |
----------------- 招待講演者 -----------------
パートI:林先生の業績と思い出 林忠四郎先生と元素合成理論 林忠四郎先生と星の進化 林忠四郎先生と原始星形成論 林忠四郎先生と太陽系形成論 |
:佐藤 文隆 :杉本 大一郎 :中野 武宣 :観山 正見 |
パートII:現在の展開 高エネルギー宇宙物理学 太陽系・惑星形成論 原始星・星間物質理論 初代天体・銀河形成論 数値相対論 ビッグバン宇宙論 インフレーション宇宙論 専用計算機 超新星爆発理論 ダークマターと構造形成 |
:井岡 邦仁 :井田 茂 :犬塚 修一郎 :梅村 雅之 :柴田 大 :杉山 直 :田中 貴浩 :牧野 淳一郎 :山田 章一 :吉田 直紀 |
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-----------SOC-----------
柴田 大、田中 貴浩、佐々木 節、白水 徹也、大向 一行(京大) 観山 正見、郷田 直輝(国立天文台)和田 桂一(鹿児島大) 佐藤 文隆(京大名誉教授) |
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(登録締切は11月14日でしたが、11月15日以降登録分に関しても参加及び懇親会参加のみ受け付けます。
懇親会参加受付は11月中とさせて頂きます。
15日以降の発表と旅費補助申し込み分は受け付けません。)
(詳細日程:12月20日10時50分開始、22日15時終了予定)
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連絡先
LOC: 柴田 大、田中 貴浩、諏訪 雄大、村主 祟行
e-mail: tap2010@yukawa.kyoto-u.ac.jp