日記 (12月)


12 月の予定

  1. 11/30 静電気学会〆切
  2. 12/5 授業時間割、非常勤講師〆切
  3. 12/5-7 佐々
  4. 12/7 図書委員会
  5. 12/12-13 御手洗
  6. 12/12: 編入に関する会議
  7. 12/13 同志社
  8. 12/14 物性研究
  9. 12/19 セミナー
  10. 12/21 転学部編入試験
  11. 12/31 応用数理学会〆切

来年1月〜3月の主な予定

  1. 1/17-20 韓国 (two invited lectures)
  2. 1/22-24 理研
  3. 2/3?-3/16? アメリカ(Cornell, Lehigh)
  4. 3/24-27 学会(シンポジウム講演)
  5. 全然終らない本1(〆切はとっくにすぎた)
  6. 全然終らない本2(〆切はとっくにすぎた)

12/31:

宿題は山積みだが何もやる気がおきないので休業。プラッツ近鉄で「2ちゃんね 宣言」と「世界の歴史8イスラム世界」を買う。前者は読了。期待よりは面白かった。 ああいう既存のものと別のところに出て来るポップカルチャー(サブカルチャー) を担う人の持つ感覚は科学者のそれとはかなり違う(ようで繋がっているのかもしれ ない)。


12/30:

金君の原稿が上がったので学校に行く。読んでいて眠くなった。4時半に来る とは更に1時間程生活習慣がずれましたな。

昨日のことをノートにまとめた。まだ解決せず。


12/29:

寒いから学校に行かず。一昨日のノートはぼろぼろに間違っていることを発見。 ずっと簡単になることを発見。今度は簡単になりすぎて変だ。またこういう計算を 昔している人がいることを発見。つまらんことを計算するのはどこにでもいるな。

昨日の帰り道でパンクしていた自転車を修理してカナートのユニクロで防寒着を買う。


12/28:

原稿の手直し2点。御手洗さんの方は殆んど手を入れる必要はなかった。金君のは まだ読める原稿になっていない。

J1 Visaの用紙(IAP66)が来る。Housing の案内も来た。高いなあ。

事務から後期試験の日程表が来る。しまった日程を勘違いしていた。これでは出張 後に試験ではないか。ということで即連絡。後始末は年越しである。こうやってみ ると出張するといろいろな所にしわ寄せが来る。

学会のプログラムを見る。粉体は1日目。発表する化学物理のシンポジウムは2日目、 SSTは3日目、ポスターは4日目とうまく分散しているようだ。

あまり効率が上がったとは言いがたい。

浸透圧がSSTと似ているか。似ているとは言えなくはない。しかし違うだろう。混相 の問題はそれだけでややこしい。Thermal creepはかなり違う。

SSTのクレージーな点の一つとして、既存の理論をことごとく否定していることである。 例えば粒子の反射則に拡散反射か単純反射、それを混ぜた混合反射を使うのが常識 だがそれは否定。また圧力勾配があるにも拘らず平均流がないという点でも常識外れ (それに対する反論で浸透圧の話が出て来た)。これらのメカニズムについては現時点 では何も答えられていない。他に信憑性がありそうなのはlocal detailed balanceの 否定やKirkwoodのストレス公式の否定がある。ともかく徹底的に既存の理論の破壊を 図っているところにSSTの一つの特徴がある。またラフな 実験にはとてもかかりそうもない微小量を議論している割に大雑把な所と妙に細かい 所と混在していて現時点では バランスを欠いている。そもそもバルクしか適用できない理論体系だった筈が今は 壁の中の粒子の運動を論じているのであるから普通ではない。普通は単純な壁と孔を 真面目に議論するのが筋だが、そのレベルの議論は存在しない。いきなりバルクから 壁の中に飛んで行ってしまっている。こうしたバランスの悪さは追い追い改善されて いくだろうが、これが成功したら確かに奇跡だとしか思えない幾つものハードルが ある。もっとも古い問題で真に意味のある進歩をもたらすのはこうした奇跡しかない のかもしれないが。

やることが多すぎると何もできないという典型的な日だ。手もかじかんで来たし 家で仕事をした方が効率が上がりそうだ。


12/27:

銀行に行ってホソカワのお金を国庫に移管。年内に作業が完了したのでこちら側の 手続きはぬかりがない。後はIAP-66を受け取ってVisaの発行とチケットの購入か。

暖房はしばらく直らないらしい。寒い。家から小さな電気ストーブを持ってくる。

Enskog方程式がどうなるかということについては昨日の話の勘違いがあって、相対 速度の絶対値は不要であることが分かった。これで既存のものとも整合した。この 修正をノートにまとめて御手洗さんに送る。御手洗さんから夏の論文の改訂初稿が 来る。

岩波から電話。原稿は書かないといかんが書けない。とは言っても夏の学校もある し、書くつもりではある。その前に一つ書かないといかん原稿がある。

去年から感じていたが今年はいろいろと破綻している一年であった。

「SSTは相当にクレージーな話だとは思います」、と書いて送ったら田崎さんから 「それには賛成」との答えが速攻で帰ってくる。 「実は「クレージーな話」をやっていると言われるような仕事をしたことがなかったの で、この評価はうれしい。」と続くのだが、普段せこいクレージーな話(つまり 箸にも棒にもかからない間違った話)ばかりしている僕にとってどう応じていいのか 分からない。


12/26:

非弾性回転つきの補正を入れた場合にEnskog方程式がどういう補正を受けるか 計算していた。うげ、となるくらい面倒なファクターがつく。ヤコビアンはともかく 相対速度の絶対値の変化は衝突角にも依存するし、回転状態にも依存する。ちょっと これを解析する気が起こらない様な形である。やはり最初はJenkins and Savageみたい にやるか?うーむ悩むところだ。

考えてみれば元素合成のプロセスが分かったということはもっと宣伝されて然かる べきだが物理教育の中では通常出て来ない。プロセスが極めて複雑だからだが、 錬金術が可能かという問には物理のプロは即答する事が求められている。 こうして考えると Fowler(白色矮星も予言したし)がノーベル賞を貰ったのは妥当か。Burbidge夫妻と いうのは他にどういう事をやったのだろう。Hoyleが貰えなかったのは思想に殉じた からであろう。

暖房が壊れたので寒い。


12/25:

大掃除。一年に一回机の表面を拝める日。今年は院生室より掃除が終わるのが 早かった。実質2日で終わったのは快挙だが本棚は例年とは異なって整理されて いない。

という訳で1年の回顧モード。

  • 公開日記をつけてみたがどうも読者はいるようである。最近面識のない人からの メールではそのことに言及されている。
  • 研究は今年も何も進展がなかったかな。非弾性衝突はpendingだし、極性流体は まだ海のものとも山のものともつかない。砂山とかやりかけで論文を書く暇がない、 書く気力が起こらない中途半端なものもそのままである。 だから論文もあまり書いていない。productive とは言いがたい一年だった。
  • SSTは本当かいなと手を出してみたが段々宗教じみてきた。ケプラーだって 最初の円の組合せは捨てているのだから..(以下自粛)。
  • 国際会議はわざわざ呼ばれてもいないのに海外に行ったのも含めて4つも出た。 出すぎかな。仙台のPG2001は良かった。
  • 科研費が外れた。記憶にない。何もそんな年に出不精を解消しなくてもいい のだが。
  • 原稿は凍結している。解凍できるのであろうか?
  • 学生は減る一方だ。論文を書かないで卒業していくばかり。
  • 物性研究の編集長になったが特記するようなことはない。そろそろネタ切れと いう感じがする。
  • そういえば改組の話もあったな。どうなった(なる)のだろうか。
  • 集中講義の数は少ないがコンスタントにあるようになってきた。来年は夏の学校 か。
  • 来年は今年のようなぱっとしない一年にはしたくない。という訳で1,2,3月は 予定で一杯になった。行ったことがない韓国は楽しみ。Cornellは腹を括っていかない といけない。
とここまで書いて佐々から長電話がかかってきた。SSTに関しては彼がまた日記に 現状を書くだろう。
12/24:

部屋を片付けようとしたが全く片付いていない。発掘したものはあった。

御手洗さんが「初等的計算による」μ_rの結果を知らせて来る。だいぶ大きな 値である。実はμ_rは回転の緩和にも出て来てその値も一致している。こっちは Boltzmannの結果と一致しないといけないのだが、おかしい。

金君の原稿を途中まで読む。大変読みにくい。説明して貰うと分かる。Burnett の論文が分かりにくいから仕方がないが読み手に努力を強いるのでは困る。

佐々からノートが送られる。設定は今までと180°違って、我々の計算と無関係の 極限の話になった。壁の厚みが1mm位のコルクみたいな壁の話になった。そこで Durcy's lawみたいな式を使っているのだがnet fluxがないが圧力差があるという 条件を使っている。不自然ではないか?とりあえず我々の計算とは関係のない話 になった。


12/23:

Enskog補正に伴ってでてくる線形運動量と角運動量のやりとりが初等的かどうか。 EnskogだとMaxwellianでも衝突積分は消えないので速度分布の揺らぎは必ずしも 必要がない。またもともと考えていた展開に近いことをEnskogでは展開している。 ということで初等的なのかなあと納得。折しもJenkinsからのメールでもっと簡単な micropolarの導出が可能という指摘がある。これは間違いなく御手洗さんの考えて いる線に沿っての考えであろう。

高校駅伝。男女とも昨年優勝で今年も優勝候補筆頭であった学校が1区でブレーキ を起こし惨敗。両校とも調整のまずさには定評がある。特に大牟田は毎年の様に 主力が直前に故障して走れなかったりブレーキを起こしたりしている。立命館宇治も あろうことか(97年の世界選手権で10000m銅を取った) 千葉が3年のとき千葉が大ブレーキを起こしている。去年は珍しく うまく走ったが(それでも誤算はいっぱいあった)、今年は例年以上の大きな失敗 だった。それでも79年に優勝候補だった大濠よりはましか。あのときは1区の選手 がスタート直後に転んでふみ潰されて37分もかかって1区を走り終えた。

20日の原稿を学部生に見せたら凡庸で主張が曖昧と言われた。その通りです。 書き直します。phononの実在性とphotonの実在性は似た様なものとの指摘あり。 そうかも。


12/22:

家でEnskog方程式の勉強とBGKについて考えてみる。BGKについてはゼロ固有関数 になっていない基底で展開するときには補正がつくことがすぐ分かった。このこと が非弾性ガスのBGKにも補正をもたらしたのかと理解。従ってBGKを使うのは不適切。 一方Enskogはそれほど面倒ではないことが分かる。

御手洗さんとの議論からμ_r(rot u-2ω)の項はEnskog補正から出て来ることが 分かる。従って希薄極限のBoltzmannやBGKではいくらいじってもある種の仮定を しない限りこの組ではでてこないことになる。


12/21:

昨日馬鹿なことをやって一日潰してしまったが、今日は事務仕事で一日潰れる。 午前は転学部試験のチェック。解いてみると時間がかかりそうなので問題を減らす。 午後は転学部試験。満点と半分位と0点ときれいに分布した。面接でも大体点の通り の印象であった。

午後4時半からは研究科会議と教授会。その間に事務から電話がありホソカワ財団 のお金が今年中に入金されないと罰金だぞと脅かされる。全く口の訊き方を覚えろ と言いたい。ホソカワの方に電話して早めの入金に御協力頂ける様になった。これ で多分アメリカ行きは問題がなくなったと思う。

初等輸送論は難しいとの報があり。すみません。週末にBGKで考えてみます。 また過去の論文を読むとμ_rはEnskog由来の衝突積分に関係してくるとの 指摘があった。それは気がつきませんでした。御指摘ありがとうございます。 (そうするとBGKだけでは駄目かもしれない)。


12/20:

今日から冬休み、という気分で大信田日記にあった 反原子論についてそれは 可能かという文章を書いていた。可能じゃない筈なんだがそういう意見を 否定するのは難しいことがよく分かった。いくらなんでも原子はあるとしても共鳴 状態に過ぎない短寿命の素粒子が実在してフォノンのような素励起は実在しないと 言うロジックは弱い(素励起がもっと基本的なハミルトニアンの線形化から出た なんというしょーもないロジックで納得するような相手ではない)。ということで 反論のつもりが応援みたいになってしまった。

冬休みはこれ位にして仕事をしよう。

昔、 某所で宗教と科学の違いは科学では初めの期待に反した結果が出たときにそれを 受け止めることが出来るかどうかにあると書いたことがある。そうは言っても なかなか納得して引き下がるのは難しいのだが。例えば佐々の初等的?なフラックス の釣合条件(12/18)が正しくなければSSTを撤退するとしている。それは勇気のある 言明である。僕からするとあのフラックスを導入したのは苦し紛れの産物に見えな くはないのだがどうだろう。佐々が正しければ こちらはSSTを受容する。こっちは間違っていれば 批判するだけだから気楽だからである。一方、 ぶち上げる方は間違っていた場合は批判を一手に引き受けるから気の毒ではある。


12/19:

授業がやっと終わる。お疲れでした。

セミナー。反応が乏しい。やっていることが当り前に見えたかもしれないが いろいろと問題のある仮定が含まれている。阪上さんがいろいろ質問をして くれて助かった。理論形式は量子力学の摂動と変わらないがChapman-Enskogとは 違う。どちらにせよ最低でもEnskogまで拡張しないと駄目だ。

Cornellからformal invitation letterが来る。


12/18:

今日はビッグバンの話をする筈だったが白色矮星と中性子星とブラックホールの話 (とオルバースのパラドックス)で終わってしまった。なんでだろう。

課題演習は学生に出した課題の発表をさせる。予想通りRunge-Kuttaは難しい様だ。 その一方でSymplectic法はうまく行っている。担当学生は見どころがある。蝶の コードは喋って説明しているうちからバグが見つかる御粗末なものだった。学生が うまく完成したら面白い。もうちょっと考える必要がある。


12/17:

どうも散慢。蝶々は羽への反作用を考えずにコードを作る。どうも渦が飛びす ぎる。またKelvinの渦定理をそのまま使うとover completeになりそうだし、 ちょっといじると条件が足りない気がする。要するに出来ていない。


12/15:

試験問題作成と水曜のセミナーのOHP作り。


12/14:

久し振りに特にすることがないのでのんびりしてしまった。休息だな。

佐々とSST絡みの議論メール。彼の日記を読めば分る通りいろいろな事を考え ているようだが発想が飛躍しすぎているように思える。常識的にはエネルゲ ティーケは敗北を免れないだろう。

小貫さんが前提案していた研究会の案は基研に提出された模様。 世話人は太田隆夫, 小貫明, 土井正男, 早川, 田中肇, 宗像, 山本, 好村, 川勝の各氏である。General nonsenseになってしまうかもしれない基礎的 な話に比べて物質寄りの話は安心観がある。その分若者にアピールしないかも しれない。こうなると佐々に小貫、土井 (Kirkwood)理論の批判をして貰うしかない。研究会は6,7月頃開催とのことで ある。

物性研究編集会議。どうも編集委員が抜けるばかりで補充が十分にできていない。

何にもしていないと思われるといけないのでrefereeを一本仕上げたことを書い ておく。

好村さんの日 記 はばりばり仕事系にしか見えない。少なくともソフトマター 分野全体の愛と責任感にみち溢れていることは佐々に指摘されるまでもない。 好村さんに引用されている 渡辺さん の日記は力が入りまくりの所が読んでいて楽しい。ものすごく無駄が多い感じ で頑張っていることに好感を持つ。結局、人間どれだけ無駄を経験したかが後で生きて くると思います。


12/13:

前夜、御手洗さんの初等輸送論を検討し、2次元系で問題になるcross sectionの効果を取り入れて計算してみる。そうすると更に傾向はよくなった。 そこで御手洗さんと午前に議論。初等輸送論の拡張として速度分布の揺らぎと いう考え方でも同様の結果が出せるかどうかを検討することになった。また Boltzmann 方程式の固有値解析との輸送係数の差についてももう少し考えてみ る必要がある。どうも僕の計算値は小さ過ぎる。

午後は同志社に行って粉体の研究会。もう10年もやっているのでネタが尽き た面もある。狐崎は粉体層の破壊の実験、シミュレーション、理論。理論では 苦労しているようだ。格子モデルを使うのは悪くないが必然的に双曲型になっ てしまうのが難点。もうちょっと字を大きくしてほしい。御手洗さんは前夜、 交通流も話すと言ったので話がまとまらないかと心配したがパイプ流の話を介 してうまく後半の斜面流の話と繋げた。また午前に議論していたμ_rの評価を どうするのか心配していたがそこも回転の衝突緩和だけに話を絞ってうまく切 り抜けた。評判も上々でたいしたものである。


12/12:

統計物理: グランドカノニカル。佐々の真似をして当ててみる。

御手洗セミナー: 初等輸送論にはどうも限界があるように感じる。とは言って も流石にそれなりにもっともらしいものを持ってきたので今晩検討をする。

転学部の会議:何故か希望者が多いが定員は希少。それに伴って試験をする必 要が生まれて雑務が増える。


12/11:

文系物理:HR図とStephan-Boltzmannの関係とか主系列星からの巨星化等。

課題演習:学生に主体的にやってもらうということで一昨年のシミュレーショ ン概論で出した問題をやって貰うことにする。ついでにEuler, Runge-Kutta, Symplecticの違い等を理解して貰う。学生がプログラムを組んでいる間に横でプ ログラムを組むが進まず。やはり時間が必要である。


12/10:

どうも月曜は調子が出ない。早くも疲れ気味。課題演習: 頑張れば蝶々は飛ぶかもしれな いがあまり頑張ったら他の所に歪みがきそうなので途中でやめる。明日はもう ちょっと基礎的でどうせ必要な多自由度系のRunge-Kuttaの話をしよう。しか しなんかセミナーなのに全部僕がやるのは大変効率が悪くしんどい。セミナー は講読がやっぱり基本だよな。ともかくもうちょっと時間をかけないと蝶々は 飛ばない。しかしその時間がない。

というのも明日にはもう一つ文系向きに宇宙論の講議をしないといけない。

水曜にお客が来ることは前から分っていたのにやはり会議を自ら招集する羽目 になる。今日は他にも教務関係で煩わされる。

韓国の飛行機は決まる。アメリカは手続きが進んでいるが本当に行けるかどう かはまだ不確定要素がある。本当は研究モードに入る必要があるが...


12/9:

休息。「大学という病」を読み進める。戦前の東大経済学部の内紛。


12/8:

1週間遅れで原稿を書き上げて送る。

Cornellに手続きのFaxを昨日送ったのであるが財団のformal certificationを 送れというので日本語のものをそのまま送った。そうしたら今日稲垣さんから 翻訳できないから訳してくれというメールが来た。


12/5-7 :

佐々の集中講議。非平衡統計力学と熱力学の歴史を踏まえた名講議だったと思 う。特にfluctuation hydrodynamicsへの批判はなかなか説得力がある。一方 でSSTはますます難しい局面に立たされている。胸つき八丁だがここを突破で きないと後に残らない。僕はSST抜きでも十分堪能できた。こうした切口で 最新の研究結果を網羅した講議ノートは貴重なので是非物性研究で早く出版し て欲しい(だいぶ前から頼んでいるが書き上がらない)。いずれにしても佐々 の研究者としての迫力は素晴しいものがある。

出張手続きもややこしいことが結構あった。いろいろトラブルはあるが一歩進 む。


12/4:

文系物理:星の中心温度の次元解析的な見積もりとトンネル効果、 pp chain reaction等。1パーセクの計算をしたらfactor2違った。年周視差と いうのは1天文単位1.5x10^8 kmで見積るのね。

課題演習。飯間君のjournal論文をよみ終わる。どうもプログラムをすんなり 組めそうなイメージが湧かない。1日は必要だ。

事務仕事をしていたらこんな時間。明日からの講議を聞くことができるか心配。 明日は事務仕事が山のようにある筈。原稿は進まず。


12/3:

どうも集中できない。LU分解の簡単なプログラムを作ったくらい。すべきこと が沢山あるとどこにも手がつかないのは昔から変わらない。原稿も半分は書い たが少しも終わりそうもない。

論文のコメントをくれるのは大野さん位か。


12/2:

京都市民オーケストラー。


12/1:

とりあえず一つ原稿を仕上げる。随分遅れた。次の原稿の督促が早速入る。

昨日はCornellからfaxは来るは韓国のチケットを買う交渉を始めたら場所が違 うこと(浦項PohangのAPCTPでやるのか早く教えろよ)が判明するは、僕の書 いた教務書類は間違いばっかりはで振り回される。