日記 (11月)


11 月の予定

  1. 11/5 1 回生ガイダンス
  2. 11/6 時間割編成会議
  3. 11/7 小川来訪
  4. 11/8 物性研究編集会議
  5. 11/15 TGF01原稿〆切
  6. 11/16 時間割、シラバス〆切
  7. 11/30 静電気学会〆切

11/29:

原稿の式を取りあえず最後迄打ち込んで御手洗さんに送る。まだ IntroductionとDiscussionと文献はこれから。

いろいろ動き始める。2月から1月半程でかける予定である Cornellの事務の人からメールが来る。一両日中に事務書類が 来るとのこと。 また1/18-19に韓国の KISTIで開かれるWorkshopに呼ばれた。1時間講演を2つ頼まれる。そうすると 理研に行くのは1/22-24ということになりそうだ。


11/28:

あんまり記憶にない。


11/27:

思いがけず 昔の知り合いにネット上で再会した。

連立一次方程式の数値解法の昔の講議ノートは極めてわかりにくい。


11/26:

原稿書き。あまりはかどらず。ちょっと長いようだ。式が多いので打ち込みに 時間がかかる。


11/25:

割引券があったので宝塚ファミリーランドに行く。やはり遠い。人が多かった。


11/24:

共通法線と相対速度のなす角度をパラメーターにすると難しさはなく、計算が できる。何回となく検算。晩には原稿書きを開始。


11/23:

散乱角をパラメーターにするのは難しいことを痛感。子守りではかどらず。


11/22:

やはりあった大きな勘違い。回転がある場合は散逸がなくても入射粒子と散乱 粒子は共通法線に対し対称に散乱されない。馬鹿だなあ。

ということで原稿はますます遅れそうだ。まずい。

電話がありお金の工面がついた。Cornellに行けそうだ。今やっていることを 本家でつめて意味のあるものにしたい。(潰される可能性はあるが)。それに しても来年頭は一挙に忙しくなった。(韓国や理研の出張もある)。

しかし諸々の原稿はどうなるのか。何とかしないといけない。案外在外のとき に一人ぼそぼそ原稿を書いていたりして。


11/21:

なかなか収束しない。

セミナー案内が外部に流れていないことに気がつく。そんなことはセミナー係 が気が付くべきこと。


11/20:

昨日のうちにμ_Bの再計算は終了したがもう一度計算し直す必要がある。そう したら急いで原稿を書く必要がある。

今日は研究は出来なかったから家でやることにする。1コマ目の授業は失敗だっ た。やはり文系に教えるのは難しい。3、4コマは課題演習の初回。顔見せで 終ってもよかったが計算機に触ったことがない感じなのでメディアセンターに 連れていく。思った通り最初から教える必要があった。シミュレーション概論 という講議、実習を昨年度迄受け持っていたが彼等は誰も履修していなかった ということだ。無駄な時間が必要になる。しかし飲み込みの早い学生はいるも ので他人の倍の吸収能力を持つ学生もいた。(流体力学の講議でも一番よくで きていた学生である)。後2月で蝶々が飛ぶかどうか。ちょっと難しいかな。


11/19:

μの計算は収束。しかしJenkins and Richmanと一致しないな。考えかたが間 違っているのか彼らが間違っているのか。時間反転対称と言ってもややこしい。

明日から課題演習を担当しないといけない。離散渦度法なんてやったことがな いからな。今日は概要を勉強。いずれプログラムを組んでみる必要がある。


11/18:

日曜参観。何でフリーマーケットを授業でやるのかは謎。

計算は相変わらずの状態。


11/17:

計算するたびに結果が違うというなさけない状態。

夏の学校というのは最近は東京でやっているのか。(来年だけの特殊事情との 指摘があった)。


11/16:

やはりμの計算では回転の効果が考慮されていなかった。(逆に言えば計算そ のものに間違いがなかったことを確認できたことになる)。手直しが結構面倒で 現時点ではまだ完了せず。昨日の計算のbugも取る。Bug取りモードに入ったが まだ論文は書けない。


11/15:

μ_Bの計算が無事出来る。もっとも合っている保証はどこにもない。μの計算 はJenkinsの計算と比較すると 通常の2次元ハードコアの結果と一致している様子だが無散逸回転の場合と は3/4倍しなくてはいけない様だ。μ_B, μ_rは比較対象がないからチェック が難しい。結構大変な計算であったがこれだけではProceedingsの原稿にしか なりそうもない。なにしろdilute limitではμ_B, μ_rは消えてしまうので、 この計算だけでは殆ど意味がない。Micropolar fluidを議論するには最低でも Enskog theoryへと拡張しないといけない。shearについてはバルクの話が一段 落したらCercignaniにならって運動論から計算してみよう。Micropolar fluid というのは極めて自然だと思うのだが本当に意味があるかどうかは分らないの で無駄な事をやっているという懸念はある。


11/14:

μ_Bの計算に発散がないことに気が付く。ちょっと恥ずかしい初歩的なミスを 発見した。計算はこれから。

授業の後でセミナー。阪上さんの重力多体系でのTsallis entropyの応用。 Tsallis絡みでは物理と結びついた希有の話であるからなかなか面白い。しか しああいった怪しげなentropyを導入して変分を取るという話はJouの Boltzmann entropyを使ったのでも駄目なのだから似たものは出たとしても基 本的に正しくないのであろう。しかしkinetic な計算は大変なのでそれなりの 有用性がある。

その後は事務仕事で時間を取られる。

金君の計算で高次の展開は全部0になることが示せたそうだ。Mathematicaよ り人間の方が賢いということか。(残念ながら証明に不備があったそうだ )


11/13:

もう少し正確にμ_Bについて計算したが相変わらず発散する。今日はωと速度 を分離しないでμ_Bの分母を計算したのだがゼロになった。ゼロ/ゼロなのか。 μ_Bの評価はかなり微妙な問題であることは他の論文からもはっきりとしてい る。

原稿の督促が独立に2件。ちょっと書ける状態にない。目前の〆切をどうする か。その後に2つ解説があるがそれは手早く済まそう。今日目前の〆切のうち 早く出来ている分の原稿に手を加える。

授業は何となくうまくいった気分。


11/12:

μ_Bについて計算したら発散した。どうも方針が間違っている。混合問題のせ いか、単に集中力がないせいか。

いずれにしても学校にいるといろいろ気が散る。履修案内の原稿は結局殆ど書 き直す羽目になった。

川上さん から物性研究向けの「梁さんの追悼記事」を頂く。学会誌のものより、 また川上さん自身の 固体物理 のもの より感動的である。


11/11:

週末にまとまった時間があったのでようやくshear viscosityの計算が出来た。 まだcheckが必要だが一山越した。後spin viscosityの計算ができれば第一段 階は終了。spin viscosityの計算はviscosityとほぼ共通だがspin変数の couplingの効果がどの位話をややこしくするか。一応自由度は分離できる筈で ある。

小貫さんからメール。来年度に物質寄りの複雑液体、相転移ダイナミックスの 研究会を企画したいようだ。SSTへのcritical commentsとそれに対する再反論 を期待したい。また昔パターンで活躍したシニアと我々の世代と若手が一同に 会するのは悪くない。


11/9:

どうも集中できない。うるさいからxbiffをwmbiffに変える。Proceedingsのこ ともあるのでノートをTexにまとめ直す作業に入る。遅い。

MicrosoftのOSを子供のときから 使っているとコンピューターというのは同じ操作をしても毎 回違う応答をするものであるという風に誤解しそうだな。


11/8:

折角時間があるのに頭が休息モードから立ち上がらない。不調。

接線方向のはねかえり係数が-1より小さい。。どんどん加速するという事か。 ちょっと考えたがmacroscopicにはあり得ない。弾性モデルはどうもよくない。 しかしはねかえり係数が5位になっている実験もあるから気にしても仕方がな いか。(とは言え、受け入れられないだろう)。


11/7:

統計物理は量子力学的調和振動子の1コマ目の説明はよくなかった。2コマ目 は改善された。何の講議だか分りはしない。

何故か佐々が来ていた。佐藤勝のセミナーは人数だけでなく質疑も盛況だった。

佐々と金君が合意したとするとa=2bは暫定的に固定。ということとだとbulkの 計算ですらSSTの予言と一致せず 困るのでは?そもそも我々の計算では境界の影響を取りあえず無視しているが これは誤りであろう. 境界の効果をもろに考慮した計算は次のステップで必要になる。 熱流と垂直方向にある壁の影響がない筈がないという感 覚は理解して貰えた。壁の影響があるとするとそもそもSSTの設定は破綻している。大 野さんともメールでやりとりをしているがやはり出発点がこうあって欲しいと いう願望にあるので相当に無理がある。SSTが使えるのはきっと壁に平行な流 れがあって更に壁近傍でない領域だけという気がしている。(果してこの領域 で意味のあることがあるかは不明だが)。

SSTというと僕の世代であると超音速旅客機(supersonic transportでい いのかな)を思い出す。子供の頃はコンコルドの他にツボレフTU144が周航 していてまたボーイングも試作機を作っていた。既に超音速戦闘機はあったの で技術的には何の困難もなかったが経済的にペイせず絶滅の危機に瀕している。 またsuperstring theoryというSSTもある。そうしてみると ネーミングが不吉な前途を表してはいないか。

小川さんが来たが聞き役に回ってしまった。佐々と飯を食べたときも馬鹿話を 聞くばかりであった。


11/6:

風邪で体調悪し。

時間割の会議はメールで連絡していたせいかすぐ終わる。

物性研究の仕事2件。1件はちょっと面倒だった。もう1件は某氏にノーベル賞を 取ったBECのどこが意味があるのか分からないから啓蒙するように解説をお願いしたら 私もノーベル賞を取る程の意味がなくjunk papersが一杯出ただけかもしれない、 と返事が来た。何だと納得してしまったのでこの企画は没かな。


11/5:

昨日の計算はすかだった。今日朝学校で計算しようとしたらコンピューターに loginできない。故障かと思ったらHDのメモりーを使い切ったためだった。そ の対策で最初の1時間が潰れると後は教務関係の調整、事務手続き、ガイダン スがあってこんな時間になってしまった。

朝永と早川ではかなり研究のスタイルが違うと思う。朝永は玄人っぽいしっか りした仕事を身上としていたが管理職になって研究時間がなくなったら一切論 文を書かなかった。多分最後の論文がTomonaga-Luttinger liquidの論文であ る。一方で湯川が後年ピントのずれた事をてらいもなく質問していたが忙しく なっても研究に関りつづけ、生物物理学科の創設や天体核(というより近代風宇宙物 理)の創設に貢献したことは知られている。どっちかと言うと早川は湯川にス タイルが近いかもしれない。学長業の傍らで論文をかいて文部省に睨まれたこ ともある。また手が早いが間違いもある事は自ら認めるところであった。研究 も雑用の一つと公言して憚らなかっただけにある意味で深さがないという批判は避けら れない。

僕は雑用をこなすことが出来ず困った状態にある。


11/2:

朝から晩迄時間割編成をやっていた。皆勝 手な事を言うし、境界条件がものすごくrigidだからとても大変だった。

萱 沼さんと言えばやたら怪獣に思いいれがあったり酔っていいおじさんにな る印象が強いが これ等このページは面白い。特に引退の項が傑作。東北大の助手も僕から小粒化したか な。


11/1:

どうも計算の方針が立たないので片付けなければいけな い来年の講議時間割の設定をやる。慣れないExcelと格闘しているうちに9時 になってしまった。一応コマの割り振りの案が出来たがいろいろと文句が出そ うだ。まだ講議時間を决める作業がある。