Let's note W2 で 内蔵無線 LAN を使う。 OS は debian の sarge を使用。

内蔵チップセットは、古いものは ipw2100、新しいものは ipw2200 が入っている。 私のは ipw2200。どちらもインテルが Linux 用のドライバーを出しているので 問題なく使える(はず)。対応 kernel は 2.6 のみ。

やりかたは複数通り可能。

最初の二つの方法について説明する。ただし私の環境が ipw2200 なので、 ipw2100 の場合は適宜読み替えること&実際には試してない。 書くのが面倒なので、kernel の再コンパイルの具体的な手順は省略。

下準備

Windows から起動して無線 LAN の設定を調べるなどして、 を調べておく。また接続先(ルーター)の説明書などを見て、 接続先の Mac アドレスと、アクセスポイントの名称、 (wep-128 などの暗号化を使うのなら)暗号化の key も調べておく。

ダウンロード

必要なのは

インストール

firmware は適当な場所に展開して、readme file を見て然るべき場所に必要な file をコピーする。

・ドライバ本体(debain-package を使う場合):

# module-assistant a-i ipw2200
これでおわり。→設定へ


・ドライバー本体(patch を当てて再 cpmplie の場合):

ダウンロードしたドライバーを適当な場所に展開して patch をあてる。 できた file の中に patch というディレクトリがあるので、 その中の README を参考にする。 patch をあてたら
# make xconfig (or menuconfig)
この時、以下のように設定する。

# Device Driver -> Networking support 
    -> Wireless LAN(non-hamradio)
     -> <M>  Generic IEEE 802.11 Networking Stack
          <M>  IEEE 802.11 encryption
          <M>    IEEE 802.11 WPA
          <M>      IEEE 802.11 CCMP encryption
          <M>      IEEE 802.11 TKIP encryption
          <M>  Intel PRO/Wireless 2200 802.11bg
で、make して install。詳細は略。

設定、使い方

#modprobe ipw2200
で起動する。(ちなみに #modprobe -r ipw2200 で終了。)起動後に
$/sbin/iwconfig
とすると、

  $ /sbin/iwconfig

  lo        no wireless extensions.

  eth0      no wireless extensions.

  wlan0     IEEE 802.11b ...
などと表示されるので、wlan0 に無線LANが割り当てられたことが分かる。 eth1 だったりするかもしれないので、その場合は適宜読み替える。 あとは ifconfig と iwconfig で然るべく設定すればいいだけだが、 毎回やるのは面倒なので script にする。

(準備)

/etc/network/interfaces に

  # For DHCP
  iface dhcp inet dhcp
を追加しておく。

(script)

以下の script を適当な場所 (/usr/local/bin など)にいれて、 起動時に手動(または自動)で走らせる。 暗号化の key を埋め込むので、パーミッションを 100 などにして 念のため余分な読み込み権限を無くしておくこと。

#!/bin/sh
modprobe ipw2200    
iwconfig wlan0 essid xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
iwconfig wlan0 ap yy:yy:yy:yy:yy:yy
iwconfig wlan0 enc [1] aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa 
iwconfig wlan0 enc [2] bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb
iwconfig wlan0 enc [3] cccccccccccccccccccccccccc 
iwconfig wlan0 enc [4] dddddddddddddddddddddddddd
ifup wlan0=dhcp
ここで、essid はアクセスポイントの名称、ap は接続先の Mac アドレス、 enc は暗号化 key(wep-128 の場合)。これを startwlan などという名前で保存して、
# startwlan
で走らせる(要 root 権限)。 私は研究室(有線 LAN)と自宅(無線 LAN)で複数のネットワーク環境を使い分ける 都合上、この script の冒頭にファイアーウォールの設定も追加してます。