アメリカ日記


一年間に及んだアメリカ日記は今日、2001年9月6日で最終回です。 本日sg-lでアナウンスに流れましたように、 私は本年10月16日より、幸運にも、 東京大学駒場の素粒子論研究室にて助手を勤めることとなりました。 今まで私を支えてくださったみなさん、 共同研究・議論をしてくださった方々、 本当に有難うございました。

『アメリカ日記』を書き続けたこの一年間は、 私の今までの人生の中で一番早く過ぎた一年だと感じます。 一番刺激を受け、一番人生が変わった年だと思います。 不思議なことに、私がこのアメリカ・サンタバーバラにやってきたのは、 奇しくも一年前の今日でした。 丁度一年目のこの日が、人生の節目になる時となりました。

たしか初めの一ヶ月はカルチャーショックを受けて、 ただ生活するので精一杯だったと記憶しています。 しかしその後、平野さん、Kirill、大栗さん、と、共同研究者にも恵まれ、 またM-theory programやAspenを通じて、 世界中の有名なstringの学者にも触れる機会を与えてもらって、 研究上では大変刺激にあふれ充実した一年であったと思います。 このような機会を与えてくださった方々に、 この場を借りて(日本語ですが)お礼を申し上げます。

これまでアメリカ日記を読んでくださったみなさま、 有難うございました。 homepageにカウンターを設置して以来、その上がる早さが物凄いので、 とても不思議に思っておりました。 しかし毎日書き続けていると、 日記を書く度に自分を反省でき、 そしてカウンターを見る度に元気づけられました。 この日記はもともと、 日本でお世話になった畑先生にアメリカでの研究生活を報告する目的で始めたものでしたが、 その後は自分の反省日記兼記録として、 このようにとても役に立ちました。 今日でアメリカ日記は最後となります。みなさん、有難うございました!

おそらく、これを読んでくださっている、 大学院生の方もいらっしゃると思います。 この一年アメリカでの研究滞在をしたものとして、 僭越ながらその方々へのメッセージです: 私がここで感じていますのは、 思ったよりも、文化の差とは大きいものだ、ということです。 それは、研究の仕方の違い、そして物理の生まれ方の違い、 となって現れてきます。 研究成果は国際的な評価が常識となっている今、 日本以外の国ではどのように研究がなされているのか、 それを知ることは非常に重要だと感じます。 外国で住むには言葉や文化の壁はありますが、 その不便さを耐えるに足る十分な研究人生上の見返りがありました。 みなさんも是非、これを体験してください! その時に少しでも、 私の経験談としてのアメリカ日記が役に立てば嬉しく思います。 また杉本さんの書かれた 『はじめての海外ポスドク』はとても役に立つでしょう。

アメリカに来てよかった!

みなさんに日本でお会いできる日を楽しみにしています。

橋本 幸士


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