knocks since 1 Sep. 2002
論文を出してから、嬉しいことがいくつかあった。 一つは、Distlerのblogで、とても楽しく取り上げてもらったこと。 僕の論文でもこのblogをreferしていて、 それはそこにPolchinskiとDistlerの面白いdiscussionが載っていたからなんだけど、 でも実際このようにDistlerさんに取り上げてもらって嬉しい。非常に詳しく内容をまとめてくださっている。lovely new paperと言ってもらえて、ウレシハズカシである。
それと、大栗さんがメールを下さって、 Caltechでセミナーをさせて頂けることになりそうだ。 これも大変光栄に思った。以前、 サンタバーバラにいたときにセミナーに呼んで頂いて、 光栄で恍惚となりながらめちゃ緊張してセミナーをしたのを、 まるで昨日のことのように思い出す。
その他、少しだけど論文のレスポンスももらって、嬉しいことが多い。 けど、実際問題として、明日の東工大での初期宇宙関東セミナー、 トラペが全然出来てないんですけど・・・・
皆様新年明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 本年は、もう少しまめに更新するようにできればと思っております。 (実現するかどうか...)
今日は本当に一段落。 論文が出せた。 ふー、これ、夏からの半年がかりのprojectだったので、 完成して感慨もひとしおだ。strings2004のMyersの話に触発されて、 色々と計算しているうち、AspenでAmi Hananyと会って、 vortex stringの組み替えについて議論を始めたのがきっかけ。 この組み替えが80年代からも解析的に示されていないことを知って、 がぜんやる気が出た。論文ではうまく示せたと思っている。 D-stringが本当にcosmic stringだったらどんなに面白いだろう、 と想像するだけで期待で胸が膨らむ。この論文、 面白いと思ってくれる人が多いといいんだけど! 来週はこのことで東工大の宇宙論の人達の前で セミナーすることになっている。色々勉強させてもらおう、 という気持でいる。 ちなみに、論文の題名に"reconnection"という言葉が入っているけれど、 これは、長岡君との論文で使った"recombination"という言葉と同じ。 組み替えという意味。業界で色々言葉が違うと、つらい・・・ 昔はこれは宇宙論ではintercommutationと呼ばれていたし。 それで、苦し紛れにabstractに、全部書いておいた。 面白いのは、例えばtype I stringとかtype II stringとか 我々の業界では使うけど、cosmic stringの業界でも同じ言葉があって、 しかも全然これらは別の意味になるということ。うーむ、 「type I superstringがtype II cosmic stringになりうる」とか、 理解が難しい文章が出来てしまう。このcosmic stringのtypeは 超伝導のtypeから来ているんだけど、もう少し詳しく知りたい人は 論文の脚注を見てね。
昨年末は、ばたばたとだけど台湾に招待して頂いて、 朝から晩まで毎日楽しく議論してきた。 セミナーはクリスマスイブ! しかし夜は、たくさんの人が集まって食事に連れていってくれた。 僕はお昼あまり食べていなかったせいかフラフラになっちゃったけど、 いやー楽しい食事だったー。そんでもって食べ物はなんでもとてもうまいし。 Johnや寺口君と久しぶりに再会して、しこたま面白い議論ができて、 とても幸せな年末。また機会があれば尋ねたいものだ。
論文を出して一段落、心機一転今年もスタート。
忙しい忙しいと思っているうちに、日記がこんなに間が開いてしまった。 まずいな。あとで思い返すのにも使えなくなってしまう………
先週末は九大でセミナーをさせていただいた。 ざっくばらんな感じで、色々質問を頂いた。 分かりやすくて面白かったと幾人かの人達に言っていただいたので、 セミナーとしてはうまくいったのではと思っている。 九大の同期のYには色々とお世話になった。
先月に出した 論文は、 Modern Physics Letters Aからの招待論文。 内容としては新しいことも入っているけど、半分以上はreviewで、 これは招待論文なので致し方ない。 しかし、招待されるというのは初めての経験だったので、 嬉しかった。JohnやPei-Mingとはまだぼつぼつメールのやり取りも続いている。 こないだはPei-Mingが駒場に来てくれて面白い話をしてくれた。 それで今度年末に台湾に招かれて、一週間ほど行くことになった。 確かSUSY2004の辺りから誘って頂いてはいたのだけれど、 なかなか日程が決まらずのびのびになっていて。 台湾って、年末とか正月とかそういうのが、旧暦になっていて 全然12月とは関係ないらしい。そういうことで、クリスマスイブに 僕は国立台湾大学でセミナーすることになった。 ふぇー、クリスマスにセミナーとは! いやー楽しみ楽しみ。
この所忙しくて、書いている論文も少しずつしか書き上がっていないんだけど、 書いているうちになんだか面白くなってきた。 けど、いつものように、書いているうちになんだか トリビアルに思えてくる個所もある。こういうのって、 いつものことなんだけど、でも不安なんだよなぁ。 いつも不安だということの記憶だけで安心できている。 こないだはだいぶんと不安になったので、その筋の専門家である 東工大の友人Nに話を聞いてもらった。その彼が 面白いと言ってくれたので、ずいぶん安心。 今日は朝6時に起きてイントロを書き上げたので、 あとはdiscussionとconclusionだけだ。 ドラフトを共同研究者に送って、 年内に、いやクリスマス前に、論文が出せることを願う。
そういやこないだ東工大の人達の面白い 論文 がついに出ていた。 D-braneの組み替えがこんな風に実現されているのはとても面白い。 長岡君やWatiとの仕事が引用されているのを見つけて、 とても嬉しく思った。ところで、この「組み替え」という言葉、 英語が決まっていなくて大変。最近はreconnectionと言うらしいが、 長岡君と論文を 書いたときは、Polchinskiの教科書にならって recombinationとタイトルに使ってしまった。しかも、 昔のvortex stringやcosmic stringなどの組み替えは、 intercommutationと言うから、更にまずい。何とか統一規格を願うのみだ。 面白いのは、cosmic stringではtype I stringとかtype II string とかが出てきて、これらは僕らの知っている意味でのtype I/IIとは 全然違うのだ。うーむ、今書いている論文のような、 業界の中間というのは一番面白い所なのだが、 こうも名前がこんがらがっていると………
論文というと、こないだ出ていたGarousiの論文は、 昔僕が書いた論文に 内容がかなり似ていたので、メールを書いてみた。 そしたら、丁重な返事が返ってきて、 そのあと少し議論をして、 revised versionを投稿する前に論文を見てくれとおっしゃる。 色々と書き直されていて、僕の論文を引いてくれていたので、 めでたしめでたし。
色々といそがしくって、ゼミやなんやかやもあって、 昨日から3日連続のBerkovizの集中講義は参加できそうもない。 しかし今朝は電車の中でゆっくりと考えていると新しいアイデアもあったので、 またのんびり育てていくとしよう。
いろんなことに追われていてなかなか研究が進まない。 やらなきゃいけないのは仕方ないんだけど・・・ けど、こないだあることで自分の昔の論文を読み返していたら、 そのときの問題意識が復活してきて、それが最近の自分の 違う論文と実は近いことをやっていることに気づいた。 こういうのはとても嬉しい。そんで、サンタバーバラでEric Gimonに このことを質問されたのを鮮明に思い出した。あー懐かしい。 早速計算に取り掛かってみると、なんと非常にうまく行っている。 おお、これは!と思って、この数日その計算ばかりやっていたけど、 今日はその一般化が実はうまく行っていないことが判明した。 うーん、どうもabelianの時しかうまく行っていないのか・・・ めちゃ残念。一昨日はこれでかなり面白いことが言えると 信じていたのに、あーやっぱだめですか。 物理ははっきりしているけど、計算はそうは簡単に実現されない。 まあうらうらと少し考えていてもこれは解決されないのだけれど、 Abelianでうまく行っているという点をどう工夫していけるのか それが不明。むー、Tex noteでも書いてまとめておくかな。 そしたらいつか役に立つかも知れない。 久しぶりに20年前の論文読んだなぁ。
再来週は東工大でセミナーさせて頂いて、 そのあとは九州大学に呼んで頂いている。 そんでその次は宇宙論の関東ゼミに呼んで頂いている。 そんでそんでその次は多分台湾だ。 ありがたい限り。頑張って用意しよう。
すっかり日記を書くのをサボってしまった。忙しかったので全然書けなくて、 今日久しぶりに何も気にせず研究できる日がやってきて嬉しい。それでこうやって 日記を書いて時間を使っていてはダメなんだけど、 まあちょっと振り返ってみるつもりで。
学会はいろんな面白い話が聞けて良かったけど、 それより、学会の前に基研によってセミナーさせてもらったのが 大変良かった。杉本さんが二日間みっちり議論に付き合ってくださったので、 おかげで寺嶋さんとの話でどういう点が不思議で分かっていないかというのが 良く分かった。しかしそれから一ヶ月が立とうとしている今も全然 それがどう解明されるのか分からない。先日駒場でセミナーさせてもらい、 その後米谷さんと議論させてもらって、少しどういう計算をやってみれば良いかは 何となく分かっては来たものの、それだけである。 基研に行ったついでに阪大の新館完成記念研究会にも参加してきたが、 そこで中津さんと、記念パーティーで一口も食べずに議論をさせてもらった。 迷惑をかけてしまったが中津さんの考えも聞けて得るところが多かった。 BSFTは更に謎だらけである。どうしよう...
Hananyとの議論は続いているが、cosmic stringは色々と知らないことばかりで 思うように進んでいない。結局分かったこと、言えていることは、八月と九月で 計算したことだけで、概念的に詰める作業が今の段階と言ったところかも。 ところで、すでにcosmic stringって見つかっている可能性もあるのね。 これは最近出たastro-phの論文(多分この業界のは初めて読んだんだけど) に面白いreviewがあって読んでみたらそう言うことらしい。こりゃ面白くなってきた。 するともうすこし現象論的に攻めてみないといけないかな。
こないだの土曜日で、駒場にやってきて三年になった。 この三年はあっという間だった。振り返ってみれば、長岡君との共同研究を始め、 いろんな方との仕事が思い出される。例えば後三年したら、 それまでにどんな面白い研究ができているんだろう。努力せねば。 こういう節目の記念日(?)は、いつもよりほんの少し長い目で 色々と考えられるのでこうやって書いてしまったが、 いや研究研究。
まだ朝5時台に起きる生活は続いている。すこぶる研究の調子はいいが、 夜すぐ眠たくなってしまう。毎日9時には疲れはてて寝てしまう。 それと、問題は食事だ。朝5時に起きて朝食をとると、お昼ごはんに12時まで に「おやつ」程度ではない普通の食事が必要になる。 それで、家に6時に帰ってまた食事するので、一日四食。これは健康なんだろうか? それにしても昔の人はどうしていたんだろう。日の出とともに起きて朝食、 それでお昼ごはんを食べるまでに、食事なし? これは解決せねば。
今日は古い文献を読んでいて、実は古い手法で開発されていたことが分かって げんなり。勉強不足だった。まあこんな偉い人の論文の手法を自分で 少しでも思いついたというところで自分を誉めておくことにしよう。 いや、しかし残念。
今日はようやく基研でのセミナーのトラペが完成した。 論文の後色々理解してきたことは、トラペに書くようなことではないので 結局論文の要約のトラペになってしまったんだけど、 けど自分としては25枚は長すぎるので 何とか話でカバーして少しはしょらないと時間内に終わる自信がない。 しかし計算はちょっとはみせたいのでやっぱりこれ以上は削れないし。 KIASでのセミナーは内容が半分だったはずなのに一時間半使ってしまった。 やっぱ反省してないかも? いやー話したい欲求との折り合いが。 聞いてくださる方のことを一番に考えないといけないのは 分かっているんだけど。うーん、話し始めてからペース配分を考えよう。 後半ははしょれるところがあるしな。
週に一回、風間さんと昼食をご一緒させてもらっているのだが、 勉強になる話が盛りだくさんである。 今週はAdS/CFTの話題で色々と盛り上がった。(というか勉強になった。) 具体的な話は別として、風間さんと話していると、 僕自身のperspectiveの広がりの陳腐さを認識することが多い。 もっと広く目を向けないとと思った。
時差ぼけで朝四時前に娘が起きてくれるので、 つられてこちらも時差ぼけが治っていない。 けれど、朝四時に起きて風呂に入り、 6時前の電車に乗って大学に6時過ぎに到着し(「時差通勤」)、 研究を長い午前中に目一杯するするというのは、至極幸せなことだと気づいた。 まあでも、娘の起きるのが遅くなればそれで消滅してしまうに違いない このサイクルなんだけど。 今日もまだ朝10時だというのに、一日にこなしているactive研究量を 既に上回っている気がする。というか、これって、 実は今まで研究する量が少なすぎたということに気づいただけかも(笑)? 元々午前中にしか面白いアイデアが出ない方なような気がするので、 午前中を長くすれば研究の効率が上がることに今更気づいた、 というのはどういうことだろう。いつまでつづくやら。
Aspenの続きの計算をやっているけど、 補正を色々入れてみても本質的に改善していないというのが今朝の悲しい結論。 結局Aspenに行く前に一日かけて計算したことが本質のようで。 しかし今日メールを書いていると、思わぬ解釈に至って、 これがそうだと示せるなら研究の方向性が変ることに気づいた。 むーどうなんだろう。これからノートを起こして、 それでそちらの計算に取り掛かってみよう。
Aspenはとてもいいところだけど一年中いればいいというところじゃない、 と帰ってきてから思う。やっぱり腰を落ち着けて研究できるのは駒場だ。 昨日は島田君とも少し話ができたし、 時差ぼけと付き合いながらのんびりやっていこう。
基研でセミナーをさせて頂けることになった。とても嬉しい。 寺嶋さんとの話を 二つ、 SFTの専門家の方のいるところで話せるのはとても勉強になるはずだ。 それでその足で学会に行くんだけど、 追加講演を認めていただいたのでここでまた話ができる。楽しみ。
いろんなことが頭を飛び交っている。研究の細かいこともあるけれど、 やっぱりアスペンに来て最後に考えることはもっと大きなことになってきてしまう。 例えば、大きなスケールで自分が何をしたいかとか、 ここに書けないような私的なこととか。 けど結局何も結論は出ないんだけど、 けれど確かに言えるのは、ここに必ずまた来たいと感じていることだ。 ここは素晴らしいところだ。 物理を楽しめる環境が完璧にそろっている。 まあ毎年来れる保証は全然ないけど、 絶対にまた来たいと思う。
やりたいことは色々見えてきた。 すぐにやらなきゃいけないこと、いつもしていないといけないこと、 色々である。 そして将来いつかやりたいこともボンヤリと見えてきた気もする。 三年前にアメリカで必至に住んでいたころを非常に懐かしく思い 出した二週間だったし、そしてそのときとは少し違う自分を見つけたりもした。 あさってには帰国だ。 またまた貴重な経験をしたアメリカ滞在だった。
それにしてもこのアスペン物理学センターの庭の芝生と木立、小川は 美しい。これより美しい庭は見たことがない。僕にとって美しいという意味だけど。
もう残すところ今日と明日となった。 色々とのんびり計算でもしようかと思っていたら、 いきなり朝から夕方までびっしりセミナー。明日も朝からあるんだって。 ふー、どうしようかな。やっぱり興味があるから出てしまうよーな。 そやかてこんだけlandscapeにかんしていろんな意見が飛び交うのを 聞き逃したくないから。 しかしそれにしても話をしているのがStanfordの人だけというのは どういうことだろう。 Kallosh, Linde, Kachru, そして今日はSilverstein, Thomas, Linde, Kachru ときたもんだ。これじゃあまるでstanfordが物理の中心のように見える。 と思ったら、明日のDiscussion sessionはSM from stringで、 ずいぶん違う人が話すようだ。良かった。(謎)
SilversteinのdS/dS correspondenceは面白そうだけどイマイチ conceptが分からない。もっと具体的な計算をみせてほしいな。 論文ヨマンと。ThomasのLandscape Naturalnessはconceptとして 非常に面白かった。これでどこまで行けるのか見てみたいけれど、 その一方で考えている真空がIIBのKKLTに限定されているので 結果をどう信用していいかはかなり難しい。
昼からはstring phenomenologyに関するコロキウムだ。 楽しみ。
昨日は結局何もセッションがなかったようなので、 研究所の周りをハイキングした。リフレッシュしたあと、書類書き+ SUSY04のproceedingsを書く。だいたいできて良かった。こういうのって やる気のあるときでしかも研究はちょっと休みたいときにやっちゃわないと いつまでたってもできないから。しかし、半年前の非可換の研究会のは まだ書いてないんだな、これが....
今朝のセッションはKachruのflux compactificationについてだった。 technicalなところまで詳しく説明してくれて楽しかったけれど、 一番僕にとって有益だったのは、次の質問についての彼の答えだった。 landscapeのvacuum countingの話についてだったけど、 質問は「例えばこのcountingをheteroでやったとして、 それでgenerationに対して非常に大きな数のgenerationが vacua distributionてきにfavorされたとしよう。そしたら このprogramの意義は何になるんだろうか?」 それに対する彼の答えはこうだった: 「それは結局SMでも現象論では同じことをやっているわけでしょう。 SMはcontinuous parametersをたくさん持っていて、それは実験がfix しているわけで、それらからどのように他の物理を予言できるかが重要なわけだ。 つまり今の場合も、vacuaの性質を調べてそれらに実験からfix出来る制限を つけたときに、それがどの程度制限できるのか、そして制限されているなら そこからどのように他の物理を予言できるのか、が重要である。 stringから制限が大きければpredictiveになる。 その辺りを今探っているわけである。」 僕はこの立場に非常に納得した。 というのは、今までのstringのphilosophyとしては、 結局非摂動的な定義があってそれを解けば唯一の真空が出てきてそれが我々の 宇宙である、という信念があったと思うんだけど、 おそらくこれをやっている人達はこの信念を真っ向から否定しているわけだ。 非常に現象論的な思考なわけ。 SMが繰り込み可能な場の理論という枠組みを持って現象論が開発されている というアナロジーで、いま弦理論ではこの枠組みの大きさを測っている最中だという 感じなんだろう。 もちろんこの立場をとるかどうかというのは人によっていいわけで、 現象論をやるかフォーマルをやるかという違いと良く似ている。 僕はこのようなvacuum countingをやるのは早計だと思うけど、 面白い結果が出てきたら耳を傾けるべきだとも思う。 今OliverとWatiも参加しているらしい。 computabilityという点でもきっと面白いんだろうね。
昼からは青空研究をした。 青空の下で芝生の上で計算をするのは非常に気持がいい。最高だ。
朝研究所にやってくるとWatiに会って、僕の論文をザッと見てくれたらしいので 早速議論にはいる。 非常に面白いと言ってくれたので、色々と議論も弾んだが、 肝心の部分はやはりすぐには分かりそうもない。 たしかにあるmomentum squared以上ではBSFTは定義できない、 それだけだと言えばそうかも知れない。 CSFTの方がきちんとその点定義されている、それも正しそうだ。 しかしそれだけではない何かがBSFTにはありそうな気がしている。 それがminimum length in string theoryという考え方なんだけど、 どうもそれ以上は... 結局色々それぞれ考えて、また今度議論することになった。
Amihayは先週までで帰ってしまったので、 少し自分の時間を尊重して行動することにした。 Garyに久しぶりにあった。元気そうで何よりだ。 いろんな人に今週の予定を聞いてみると、 どうやら水曜日のKachruセミナーまで何もないようだ。 午後はcosmologyの方で少しsessionがあったけれど、 宇宙論的にconsistentなscalar potentialのparameterのnaturalnessについて 議論が大変白熱していた。 しかし僕はあまりそれは興味がない。 今の段階で、naturally small parameterとfine tuningの数が一つか二つか どちらがより良いかなんて、どのくらい信憑性のある議論ができるのか 疑わしく思えてならない。 そんな風に批判的に見ているだけでは面白くないのかも知れないけれど、 ちょっと僕の興味からは離れていた。 明日はせっかくなのでここには来ずにハイキングでもしようかなとも思っている。 周りの人は皆そんな感じだ。 自転車で山登りをしに来たという人もたくさんいて、 ゆとりが感じられる。
少し計算すると、Kutasovと議論していた通りになっていることが判明。 だけどこれがどのように使えるかは不明である。 とりあえず彼にメールを書いておいた。 さて、もう少しcosmic stringの計算を進めてみようかな。 今日はPolchinskiの論文が出ていた。彼に出したメールの返事が 来ないけど、どうも忙しかったのかなと自分を慰める。 それにしてもcosmic stringの計算は、 Polchinskiがどう思うかは重要だけどそれにも増して自分のなかで 重要性が増してきたので、すぐやらねばなるまい。 このへんはCopelandさんにいろいろと宇宙論の人のやってきたことを 教えてもらって分かってきた。Vilenkinの教科書を日本から持ってこれなかったので ここの図書室で探すと、やはりきちんとある。 それを読んでだいたい周りがどうなっているのか把握できてきた気がする。 ちょっとこの辺をやってみよう。
今日は雨は降っていないのだけど全然晴れないので、肌寒くてずっと部屋で ウィンドブレーカーを着ている。 外をゆっくり歩いて物理を考える時間を持ちたいんだけど、 こう寒いと、あかんわ.... 機会を見つけてBSFTのことをもう少し深く考えたい。 今日はUrsの論文が出ていた。 ずいぶんと僕の昔やっていたboundary state formalismを 応用してくれていて嬉しい。少しこの論文読んでみよう。 印刷できるかな?
ようやくこちらの気候にもなれてきた感じがする。きょうは良い天気だ。 毎日こう晴れるといいんだけど。 今日午前中は、string phenomenologyの手法とその意義について色々と discussionが交わされた。僕は少し門外漢なので、 technical termはそのderivationを知らないので何ともその感触 が分かりにくかったが、それにしてもstring phenomenologyは奥が深く そして少々自己中心的な感じがまだしている。 これはやはり立場によるのだろうけれど、 一つでもreal worldが記述できるモデルができれば良いという考え方には まだ今一つピンと来ない。 しかし、string modelのgeneralな性質をつかんでそれらを 見分けられる観測データを探るというアプローチには非常に同意する。 一口にstring phenomenologyと言ってもいろんな立場があるのだ。
お昼は初めてみなさんのテーブルに加わった。 シャンハイで新しい物理学研究所が立ち上がったらしいという話だった。 しかし今日は非常に天気がいいので外で食べるのが気持いい。 食後は一頻りAmihayと立ち話の議論をしたあと、 Kutasovをようやく見つけることができたので色々と質問してみた。 彼のKutasov-Niarchosの論文の立場を聞くことができて良かったし、 僕の一昨日の夜中にやった計算を面白いと言ってくれたので それをもう少し進めてみた方がいいかも知れない。 結果をメールで知らせるよって言ってしまったし。 しかし彼が帰ってしまう2時間前に彼と会うことができてホントにラッキー。 最後の2時間を僕との議論に裂いてくださって、ちょっと申し訳ないけど。 楽しい議論だった。
あーやっと金曜日だ。何だか今週は気合いを入れすぎていたかも知れない。 うーむ、アスペンに行くぞーってなんだか緊張してたんだけど、 ようやくこちらにも少しなじんできて自分流に色々やれてきたので 気分が解れてきたかな。週末は晴れるといいんだけど。山登りでもしよう。
今日はお昼を古崎さんとご一緒させてもらって、 そのあと雨が降ってきたのでTシャツ屋で雨宿りをしているうちに 古崎さんがご専門の話を少ししてくださったので 色々と教えていただいた。 それが僕のやっていることと若干似ているので非常に驚いた。 もっととても遠いことをやっていらっしゃるようなイメージだったので。 もちろん、古崎さんご自身非常に広くやっていらっしゃるはずでそのうち 近い部分を選んで話してくださったのだろうけれど、 僕は物理の話が思わぬ方向でできてとても嬉しかった。 それでそのまま研究所に戻っても夕方までずっと議論させていただいた。 例えばこないだの寺嶋さんとの話が物性系と関係しちゃうかも知れない。 それだと面白いんだけどね! いやー楽しかった。 ある意味異文化交流って感じで、全く違うところだと思っているのに意外な 共通点が見えるときこそ、面白味があるんで、それが物理学者の本質だと 思っている。というかそれを思い起こさせてもらうような出来事だった。 海外旅行に行くときとか、そうだよね。
昨日は帰る前にAmihayが部屋を訪ねてきてくれたので、 そのまま僕の興味のあることについて議論をしてみた。 そしたら偶然にも彼の最近書いている論文とかなり近いことが分かって、 それでしばらく議論させてもらうことにした。これは例の cosmic stringの話。こちらに来て初めて突っ込んだ議論が出来た 気がしたのでとても嬉しかった。
今日は午前中は初めてのdiscussion sessionが始まって、 今回はLindeとKalloshの夫妻が取り仕切っていた。 Racetrackとか面白い話だけど、 どうもこうanthropicな感じがプンプンするところにはなかなか 気分がついていかない。 こういうのってどんな風に面白いんだろうね。 やっぱり観測と比べられるところが 一番やりがいがあるんだろうか。 その比べるときのambiguityというかparameter spaceの tuningについて僕はまだsenseがないので判断ができない...
しかしそのあとになんとCopelandがcosmic stringの話を少ししてくださった。 これは僕の一番の今回の興味なので非常に嬉しかった。 いや内容は知っていることなんだけど こうやって話をして頂いたらあとで個人的に話をしやすくなるので。 それで、夕方から一時間ほど議論させてもらった。 僕はcosmologyとcosmic stringのrelevanceを全く知らないので、 その辺の背景知識の基本的なところを教えてもらって、 それと僕の考えている解決法(?)を少し話してみた。 非常に面白いといてもらえて嬉しい。 更に、これこれこういうことが分かったらcosmology的には面白い、 ということを教えてもらえたので非常に収穫があった。 これがうまく進めばいいんだけど。 そう思ってそのあとすぐAmihayと議論をしに行った。 彼と一時間ほど議論して、 僕が少し勘違いしていたところや、進む方向性について少し見えてきた。 こりゃアスペンに来た甲斐があったよ。
娘が時差ぼけが治っていないので、それもあって夜中に起きて考え事をしていると、 面白い問題が解けたような気がしたので夜中の3時から4時まで計算。 結局ある程度分かったもののうまく行かないので寝た。 しかしそのせいで朝はすこぶる気分が悪い。 寝不足に加えて気圧の関係で頭痛があって。 今日は少し書類書きでもするしかないかな。
今日はStrings and real world系統の話はないんだけど 同時に走っているcosmic accelarationの方で話があるので パテオに行ってみた。 modified gravityの話で、結構面白かったんだけど それのstringとの関係があやふやで僕には分からなかった。 braneの上のinduced gravityって、 一般にbraneでsusyがN=4より少なく破れているときは Einstein termがinduceされるの? それってホントかな? うーんあやしい。 文献知っている人は教えてほしい。 いやそれにしても、この青空教室のような雰囲気、最高。 木陰で風がそよそよ。
セミナー中は、となりのmusic tentからオーケストラが聞こえていて、 またまた三年前を思い出した。いい雰囲気です。ここは、ホントに。 お昼は食欲もなく食べる気もしなかったので、 すこし研究所の裏の原っぱを散策してみた。 少し歩くと気分も晴れた。 ベンチに横になってみた。昨日の夜考えたことが頭をめぐっていて 何だかそればっかり考えるのでいいかげん部屋に戻ってみることにした。 Kutasovにはなかなか会えない。 明日は会えるかな。
今日は研究所の芝生でピクニックがあるらしいけど、 夕方から時々夕立が降るんだよね。大丈夫かな?
とうとうやってきました。 何だか夢のようだ。 Aspen Center for Physicsの入り口を見ただけで、 感動もひとしお。 三年前にお邪魔させて頂いたときの記憶が感動となって胸に込み上げた。 緑の芝生と、音楽に満ちあふれた街の雰囲気、 そして物理学者たち。 これがアスペンだった、そうはっきりと思い出した。
感動しながら記憶をたどって建物の中にはいる。 今回はきちんと僕のオフィスもある、 ドアの前に僕の名札が張ってある。 それだけでまた感動してしまった。 参加者名簿に目を通すと、 あれ、WatiとAmihayもいるじゃないの?! 知っている人が少しでもいてホントに助かったよ。 Kutasovも今週いらっしゃるようなので、ちょうどいい、 メールで議論を少し始めさせていただいたところだったから、 ここで少し議論させて頂こう。 オフィスに座ってパソコンの接続に奮闘していると、 古崎さんが訪ねてきてくださった。 古崎さんもこちらであと一週間いらっしゃるらしい。 色々ここのシステムを教わった。 家族で一緒にお会いできるのがとても楽しみだ。 出来れば古崎さんと物理の話もしたいのだけれど 物性の知識が僕いかんせん少なすぎるので恥ずかしくて... でもとてもいい機会なので話をさせてもらおう。
そとでピクニックのように食べるお昼の時間になったけど、 どうもしらない人達の輪に入っていくのは気が引けて、 ちょっと中心からは離れたところに座ってみた。 まあ無理しなくてもいいやと思って、 早々に引き上げた。これじゃいかんのかも知れないけど、 まだ時差ぼけやら弱い高山病っぽいのやらでどうも体調が完全ではないので。 そうこうしていると、 organizational meetingの時間になった。 それでパテオへ。 ああ、このパテオ、懐かしい! 三年前に来たときにNewyork Timesの記者が来ていたっけ。 今週は水曜と金曜にdiscussion sessionがあることに決まった。 どうやら僕の楽しみにしていたcosmic stringはあまり興味のある人がいないらしく 話題にのぼらなさそうなのが残念。
昼過ぎはAmihayと少し談笑した。 頭痛があるのは気をつけた方がいいらしい。 彼も何となく今どんなことが行なわれているかを探りにここに来ているらしい。 僕はもう少しspecificな理由で来たけど、 ちょっとcosmic stringがらみの話ができそうなのは来週に来る人達なので 今週は時差ぼけをなおしがてらゆっくりしようかな。 さあ今日はもう帰ろう。
論文 をついに出せました。興奮と、安堵感と。やりましたねー、寺嶋さん。 結構長くて色々話題に紆余曲折のある共同研究になって大変楽しめた、 特に、密に寺嶋さんと議論できるのはとても恵まれていると思う。 今メールの数を数えたら600で、この一年以上やっているとは言え膨大な数だ。 この機会に今までの他の共同研究を振り返ってみると、 場所が離れてた共同研究はやっぱし非常にメールの数が多い。 PiljinやGibbons, Watiはそれぞれ150から200と言った感じだ。うわ、 Johnとはまだ時々続いていて1400(!)にもなっているし。
僕はCFTに本格的に手を染めてこんなに計算したのは 恥ずかしながら多分初めてなので(まあboundary stateのを含めちゃうと それはあのときめちゃ計算した記憶はあるんだけど) 寺嶋さんには色々お世話になりました。ありがとうございます。 今回の研究の計算ノートは200ページ。論文が二つになったから、 一つ辺り100ページという計算(?)で、今までの標準的な感じかも知れない。 前にも書いたかも知れないけど、何故か、自分のノートが100ページを超え始めると 論文になってくるのよね。まあ僕がノートをどのくらい密に書き込んでいるか が分からないと全然有用な情報じゃないけど、自分では何となくそう言う経験則が あって、面白いなーと思う。これ、100ページ満たない場合に そんなんで論文にして大丈夫かなーという自戒がこもった、僕に有用な法則。 しかし、ノートがどれだけ出来たからと言って、論文にできるかどうかは普通 無関係なはずなんだけどね。いや実際もっとたくさん計算して没になった 話は今まで色々あるし。ただ単に、面白いけれどもそれくらいやっとかないと 実は周囲が見えていない、というネタに対しての警告だけなんかな。
せっかくなので論文の内容をここで宣伝。BSFTで、stringの普通の質量殻条件 がどうやって出るかというのは実は今まで良く分かっていなくて、 それが明らかになったという話。これ、僕的にはそういうmotivationで 始まった研究ではなくて、rolling tachyonが本当にmarginalですかという 問いから始まっていたんだけど、論文ではそれがappendixに追いやられてる。 BSFTでどのように弦のonshell条件や 散乱振幅が再現されているかの方が きっと一般的に重要でしょ。それに、massive modeも取り扱えるというのが 最大の売りです。というのはBSFT作用はstring sigma modelの分配関数で 与えられるけど、massive modeって繰り込み不可能で扱えないと普通 思ってるでしょ。これ、扱えちゃうんだなー。
しかし、やっとtachyonのonshell conditionが出てだいぶ分かってきたときに、 Kutasov-Marino-Mooreがappendixでそれをbosonicでやっていたのを見つけた 時はかなりショックだった。 数年前の論文だから独立とは言えない。。。 のでここでそう書いとこう。悪いかな。うーん、まあいいや。 紆余曲折があったけど、とても楽しい共同研究だった。 いい論文だなーと自分で思えるのはいい研究の証拠。 ていうか、今までの論文ほとんどでそう思ってきたような。。。 結局自己スレッショルドが低いんだろうか(笑)。 でも今回は、今までの中でも特別良い論文にみえるんや。 あかんなー、こう興奮して書いてると、反省するところを 見つけようとせえへんから。
ところで今日の論文はmailingの一番上なんだけど、 これはかなり小市民的。いやーdead lineの一分あとやしね(笑)。 この所来週からのAspenに備えて朝5時起きを続けているので、 それとぴったり合ってて良かった。 そう思って今朝、僕たちの次の論文は誰かなーって 見てみると、Alexやん!彼も実は小市民的なん?いや、たまたまやろなー。 Canadaやし。
昨日今日は少し、SU(2) separated two-monopole solutionの拡張を試みた。 安直なトライアルは失敗。 やっぱexplicitな解が出版されていないというのは、 昔の人も試して難しかったということなんやろなー。
あれ、今日は日記書きすぎ。 週末からAspenに二週間行ってくる予定。あちらでどんな人に会えるのやら、 楽しみ。
論文はついに最終段階。今週出せるかなー?
来週からはついにAspenに行く。いやー懐かしいだろうなー。 前に行ったときはどんなことを思ったかと、 アメリカ日記を掘り返して読んでいたら、 非常に大栗さんにお世話になって、楽しい思い出ばかりだった。 研究所と街は素晴らしい雰囲気で。 なんだか昔の日記を読んでいたら無性にアメリカが懐かしくなってきて、 色々と写真を印刷してしまった。特に、あの頃は生きていくのが結構必死で、 毎日戦いに望むような心持でいろんな人と昼食に行っていたなーと 思い出したりして。ようやっと寺嶋さんとの論文も出せそうなので、 夏休みバリバリやるぞーと、気持ちも大きいのである。
今日は少しD-brane collisionの計算をした。 なかなか面白い(と自分では思う)結果が出たので、 これでPolshinskiが下さった金曜のメールに返事が書けそうだ。 Polchinskiはこの筋の話をまだやっているんだろうか。 とにかく少しだけでもこうやってメールで話ができるのはとても 嬉しいことだ。 彼は今AspenのScientific secretaryをしているはずなので、 ヒョッとしたら向こうでお会いできるかも知れない、 とちょっと心を弾ませている。いやでも、KITPでも programがスタートしているし、Aspenにはいらっしゃらないかなー。
先日Modern Physics Lettersから、Reviewを書いてくれと連絡が来たので、 いやこれはきっとPRLに載った論文 全ての著者にメールを送っているんだろうけれど、 そう分かっていても嬉しかった。 それでJohnとreviewを書くことにした。 書くことを了承する返事を書いたら、MPLから、 ノーベル物理学賞講演百年、というCDと本を送ってきた。 これ、この100年間の、例えば湯川秀樹とか、 いろんな人の講演が載っていて大変面白い。 こんなんただでくれるほど、Reviewって書く人少ないのか....... なんて変な想像してしまうけど、これをもらってしまったので もう書かないわけにはいかなくなった。 既にJohnが第一稿を書き上げてくれたので これから僕の担当する部分を書き始めようと思う。 Aspen行く前にやってしまわないとね。
先週は、非常にありがたいお話を頂いた。 これから一年計画になりそうな話だけど、ゆっくり形になればと思っている。
寺嶋さんが帰ってこられて、こないだから一緒に論文を仕上げている。 来週出せそうだ! 来週だー! 今日もひたすら文章の推敲である。 何回読んでも新しい英語の間違いが出てくる。仕方ないんだけどね。 こういうのは、いつもそうだが、エイヤっと時期を決めてそれ以降は 何もみないということにしないと、終わらないのだ。 論文はきっと40ページくらいになるのかな。 タイトルはホントにこれでいいんでしょうか、寺嶋さん。 僕思いつきでちょっとインパクトある(?)やつを書いてしまったんですけど。
今日朝来たら、Polchinskiから返事のメールが。 こりゃ嬉しい。もっとくらいついていかんと。 Aspenでヒョッとしたら会えるのではと期待している。 そしたら色々議論できるようになっていないといけない。
昨日は佐々さんと久しぶりにお会いして、少しだけど話ができた。 この日記を読んでくださったという。もっとましなこと書きます。(笑)
頭の中が、少しモヤモヤしてきた。こりゃいい感じだ。 このもやもやを、金平糖のようにゆっくり育ててとんがらせないといけない。 あと2週間でそれをやって、そんでそのあとアスペンの 2週間でもっととんがるかどうか。
Strings2004とCERNの会議についてゆっくり思い返す暇がなかなかないのは とてもまずい。今日に出もやろう今日にでもやろうと思っている内に どんどん日が経ってしまっている。そして今日は午後からもう 集中講義なので、またまた論文を書いている内に時間がなくなってしまった。 こうして日記を書いている場合ではないかも知れない。
大栗さんとCERNで少し議論させていただいたのはとても嬉しかったんだけど、 そのあとメールを頂いて、Distler氏のblogでこのD-string collision についてPolchinskiが書き込みをしていると教えていただいた。 この内容がまさに僕の年始の論文などに直結しているので 恐れ多くもblogに書き込みをしてみたわけだが、 そしたら何と今日その返事の(?)書き込みがUrsからやってきているじゃないか。 Ursって、実は僕の旧友のとなりのオフィスにいるとか言って 紹介してもらった(まだ会ったことのない)人なんだけど、 イヤー面白い展開になってきました。 僕としては、Polchinski先生からresponseが頂ければ一番うれしいんだけどね。
先週のQFT2004研究会は、反省会の盛り上がったことを除いても、 色々と面白いトークが聞けたのでうれしかった。上原さんの話は面白かったので 質問させていただいたんだけど、そのあとコメントのメールを頂いて それについてまた楽しく考えている。 それと、石橋さんのレビュー講演は面白かった。 せっかくなので色々と質問させてもらった。 なにやらmatrix modelではclosed SFTがらみで 面白そうなことが分かっているらしいんだけど (D-braneをclosed SFTのsolitonとして本当に書けるかという話)、 僕には行列模型の知識があまりなくて その仕組みが自分で理解発展させられないのが悔しい。 ノート取ったんだけど、所々抜けてしまっているので、 ホームページにトラペがアップされたら良く見てみようと思う。
きっと学生実験の採点とかをやっている内に日が過ぎて、 すぐにアスペンに行く時期になってしまうんだろうなと思っている。 それまでに論文が出来て、それで色々とまた頭の中に モヤモヤしたものをたくさんためていかないと、 アスペンではうまく行かない気がする。 やるでー。
パリの会議 Strings2004 と、CERNでの会議 Strings at CERN から無事帰国。 いやー充実した出張だった。いろんな人に再開できたことももちろんだけど、 研究上の刺激も本当にたくさんあって。特にCERNでのdiscussion sessionは 面白かった。どんな人がどんな風にlandscapeのことを考えているのかなどが 分かったり。寺嶋さんとも少しパリで共同研究などの話ができた。
CERNは初めてだったんだけど、ここで様々な議論実験 がされ粒子が発見されたのかと思うと、感慨しきり。 Atlasの巨大なディテクターを見たときは、 ここでsusyが発見されるのかとウルウルしてしまった。
しかしこの一ヶ月ハチャメチャな出張予定。昨晩帰国で今日から 京都へ基研の研究会だ。いろんな刺激が頭を渦巻いていて、 これを何とか整理しないと。そんで論文も書かないと。
すっかり月記と化しているこの日記。すみません。 昨日まで一週間ソウル大学で講義してきた。 SooJong Reyの要望に答えて講義するのは ちょっと大変だったけど、でも色々と有用なコメントをもらい、 かなり充実した一週間。疋田君のコメントは中でも重要だった。 KIASで最後にセミナーもさせてもらえて、 Piljinや須山君にも会い、楽しく夕食も食べて、 ヘトヘトになって帰宅。 やっぱし韓国近しとは言え、 一週間外国にいるとつかれもたまるねえ。 これは英語でずっと話したせいではなくて、 やっぱり食習慣の変化によるものね。 さーて一週間すっぽかしてしまった研究の方を 頑張らないと。
論文出ました。 これを読んでくださっているみなさん、是非読んでやってください。 「ブレーンがタキオン凝縮で崩壊するときに、その上のopen stringがどういう 運命をたどるか? 答え:光速がゼロになって、伝播できなくなる。」 一言で言うとそういう論文です。一言で言えるところが素晴らしい(自己ボメ)。 昨日は解放感に浸ってしまって、ほうけてます。 今日もその続きでまだほうけているかも知れない。 寺嶋さんと共同研究できてとても嬉しい。 そやかて、議論し始めたのは去年の春からやから、もう一年もたってるし..... 論文にも書いてある通り、もう一個の論文、頑張ります。
今日の朝はまたまたメールでビッグニュースがやってきて、 論文とは関係ないけど心踊っています。むー、夏が楽しみだ。 ほうけているきもち入れ替えて頑張らないと。
いやーなかなか詰めが難しいもので、ようやっとintroを書けるまでになってきた。 今朝電車の中でイントロを書いたいたら、なんだか興奮してきて、 結構インパクトのあるイントロになってしまったけど、 こんなんでいいのかな。もうちょっとあとで時間を置いて読み直してみよう。 興奮しているときに書いた文章って、あとで読むと、 良くこんな大それたこと書けるなあ、なんて思うことが多い。 しかし、そういう文章の方が、実は読む人に直接訴えかけることがある。 きっと要は、興奮しているときにドラフトを書いてあとで そのダイレクトさを失わせないようにしかも論理的に書き直す、 これが一番イントロを書くのには良いのではと思う。 一つ思い出したのは、昔Kirillと仕事をしたときに、 僕が書いたイントロは何だか冗長すぎて全く読者に意図が伝わらないので 止めようということになったことがあった。 その書き出しは、「弦理論の非摂動的効果についての研究は最近目覚ましく 発展しているが...」というお決まりのやつ。 これって、お決まりで安心なんやけど、結局全く当たり障りのない 完全に日本人的な書出しで、読者はその部分は読み捨ててください と言っているようなもんやね。 というわけで、今のドラフトの最初の文句は、いきなり質問で始まっている。 これで行くかどうかはまだまだ思案のしどころ。 さー書くぞ。
学会@九州と、ついでに基研の訪問は、色々懐かしい人達にお会いできて とても楽しかった。ただ、素粒子論委員ってこんなに忙しいとは.... でもこんなこと言っちゃあ、委員長の杉本さんはもっと忙しいわけで。 なにしか学会の間は、お茶をゆっくり飲む暇もなく、研究も全く手につかず、 で、共同研究者の方にもきっと迷惑をかけた。けれどけれど、 ようやく論文が形になってきた。もうすぐ出せるかなー。 二年前からずっと気になっていたことが、論文として出せるのは本当に嬉しい。 それと、今回の共同研究者の方とも一年前からこれやっているし、 ずっとあちこちで議論させてもらっていたので、 論文を一緒に書けるのがホントに嬉しい。
今週からdutyが本格的に始まるので、なんとか時間をうまく作っていかないとまずい。 研究って、 頭の中にボーッとあってそれで頭を埋めているときが一番大事なはずなのに、 こうも会議会議書類書類ばかりだと、頭が研究モードになってくれない。 いや、これでも会議は少ない方のはずなのですが、ね。 今日は午後が全部会議で潰れてしまった。
愚痴ってても仕方ないので....机に向かいます。うぉー。
先週は慶応大學の非可換の研究会で話をさせていただいた。 実は数学の人が多く、僕の話は若干不適切だったかも... けれど、面白いと何人かの人に言って頂いて、ほっとした。 久しぶりに英語のtalkだったけど、 なぜかあまり緊張もせず、思っていたことを伝えられたような気がする。 そのことばっかり考えるとどんどん緊張するので、 あまり考えないようにしていたのが正解だったかも知れない。
金曜日は筑波大でセミナーさせて頂いた。 セミナーをしたあとに、佐藤さん、石橋さん、山口君と、 突っ込んだ議論をさせてもらえて、本当に良かった。 今回の話は石橋さんが示されたことがどのように拡張できるかという 主旨だったので、石橋さんご本人の口から考えを聞けたのは望外の喜び。 しかしその石橋さんが、「僕もアメリカ日記読んでましたよ」との言! なんてこった!(恥)
次はKEKの研究会である。内容はもっと短く簡素にしかも伝わるように 書き換えないといけない。週末でトラペはだいぶん出来てきたけどまだまだ。 そのあと学会やら色々あるので、何とか頑張らないと! 研究の計算も、進んでいるんだけど困難も色々。むー、 これ示せるといいんだけどね。二年前から頭にあることだし・・・
前に日記を書いてから、あっという間に一ヶ月が過ぎている。 日記ではなくて月記になってしまった。 それというのも研究に集中できているから、ということにしておこう。 まだ一段落つくには早いけれど、色々面白いことが分かってきて 楽しく計算をやっている。
先週はDavid Tongに久しぶりに会えて大変楽しかった。 彼の東工大での講義は非常にinstructiveで、かなり勉強になった。 発展として面白そうなことが2、3ありそうだけど、 それに頭を突っ込んでいるほど時間がない。 駒場でのセミナーもとても面白く、おととしにやった Carrollian contractionの話とオーバーラップしてあとでゆっくり 議論させてもらった。 彼はOliveの研究会に行くと言っていたけど、 今ポスターを見たら彼ってinvited speakerなのね。 秋からCambridgeのpositionをとった彼は、 確かにイギリス人の若手で一番輝いている人に違いない。
来週は慶応の非可換の研究会で話をさせてもらって、そのあとは 筑波大でセミナー、そしてKEKの理論研究会でも話をさせて頂ける。 本当にありがたいことだ。そろそろトラペを書かないと。
昨日の理研での研究会はとても楽しかったが、 トラペの分量を間違えたようで、結局自分の仕事の話を一つも出来なかった。 かなり反省している。けれど色々と質問をしてくださって大変ありがたかった。 面白い方向性はいくつかあって、 もっと共同研究につながるような議論をする時間があればと思ったが、 かなり延長してしまってそんなことを言えた立場ではない(謝)。 ちなみにトラペは恥ずかしいので今回ばかりはホームページでは公開しないことに。 僕の問題意識を吐露しているので。 たいした問題意識ではないかも知れないが・・・・ そうそう、研究会では白水さんとゆっくり話せてとても良かった。 白水さんの話、やっぱり物理的に示唆される意味がまだ分からない。
とにかく一つ大きな発表が終わって、 今度の週末をはさんで埼玉大とお茶大でセミナー、 その後二つの研究会でtalkという日程になっている。 二月はdutyから解放される月なので、 ここで気合いを入れて研究を進めないと。 ノラノラとしていてはもったいない。 明日でようやく授業も今年度最終回。
それにしても同室の濱中君がいなくなってしまうのはとても寂しいが、 とてもおめでたい話だ。 彼は今イギリスで楽しんでいるようだが、 帰ってきてからすぐに移転してしまう。 今更ながらもう少し突っ込んで議論しておけば良かったと思う。 残念。
さて、論文をreplaceしてしまいたい。と思っているのだが なかなかこれが進められないのよね。...こちらもボチボチ進めねばなるまい。 勉強勉強。
新年早々論文を 出すことができた。 新年に出そうと思っていたわけではもちろんなく、 夏からずっとうだうだやってきたのがようやく形になった感じ。 あーホント気が抜けちゃったよ。まあとにかく出来て本当に良かった。 反響があればいいなーと楽しみにしているのだけど、 投稿してから気づいたのは、あれ、明日ってニセコが始まる日? ということだった。あーあ。ま、仕方ないか。 年末だと日本やヨーロッパで読む可能性のある人の人数が減るだろうと思って、 年始にしたのに、これじゃあちょっと失敗。 まあ論文の内容が変わるわけでもないし、 頭を早く切り替えたいので、これで良かったとしよう。
もうすぐ理研の研究会が迫っているし、 その後はお茶大と埼玉大でセミナーさせてもらえることになっている。 えらいこっちゃ。はよtalkのconceptを決めて取り掛からないと。
やっと去年からの荷物を下ろせたので、これから新年という気分。いくでぇ。
今年が終わってしまう! なんてこった。
論文は色々と手を加えている内にどんどんと長大になってしまった。 長ければ長いほど、最後まで読んでくださる読者の数が指数関数的に 減っていくというのは経験論だが、しかしそうと言って二つに分けてしまっては 良くない感じもする。論文を書いているうちにどんどん関連して計算すると 面白そうなことが見えてきて、それを足しているうちに・・・・ こりゃまとめをどっかにきちんと書かないと、長すぎてどこにどんなことが 書いてあるか分かってもらえないだろう。 年末正月はヨーロッパやアメリカで論文を読む人がほとんどいないので、 それで年明けの第二週くらいに出そうかと思っていたのだが、 そうこう言っていなくてもその頃にずれ込みそうなのは確実。 正月をかけて、じっくり論文に手を入れ直していこう。
明日はAki Hashimotoさんがまた駒場を訪ねてくださる。 Wisconsinの様子などを聞くのを楽しみにしている。 来年訪問できるといいなあ。
今年もいろんなことがあった。研究上で一番大きかったのは、 Stringsで話すことができたこと。そしてMITでセミナーをしたこと。 Watiと共同研究をしたこと。長岡君との研究で、 recombinationの仕組みが分かったこと。 その他めちゃたくさんいろんな楽しいことがあった。 来年も楽しくなりますように。 いや、楽しくしていこう!
二週間前からやっている計算は、かなり根本のところに 困難が潜んでいることが判明。 やはりアプローチがナイーブすぎたか。 計算したい式が初等的な積分で書けても、 それが計算できないのはなんとももどかしい。 むー。
忘年会も終わって、なんとももう年末の気分になってしまった。 のんびりと色々じっくり考えるには、いい感じなのかな。
駒場2003も無事終了。あとはトラペをホームページに載っけるだけ。 皆様のおかげです。参加してくださった皆様、裏方の皆様、ありがとうございました。
しかしこないだの日記で解決と書いたのは、 やっぱり間違いだった。そんな簡単に解決するわけがない。 しかしその続きの計算を色々とやってみているのだが なんともまだ成り行きがつかめない。 今日は、半年ほど前のある人達の論文が、実は今僕がやっていることと 非常に関係していることを見つけてげんなりした。 そん時はあんまり関係ないと思っていたんだけど どうやら背景知識の不足から読まずに切って捨ててしまっていたみたいだ。 こりゃ色々と読まないといけない論文が。 しかもそこでほとんどやられていたらそれこそ更にげんなりだ。
気が付いたらもう12月。すぐ来年になってしまいそうで怖い。
この所いろんな理由で研究が中だるみだったのだが、 今朝Johnから来たメールに触発されて、 何ヵ月か前に自分がやっていたことをうらうらと考え直していると、 なんとそのときは難しいと思って 放り出していた問題があっさり半日で片付いてしまった。 なんてこった。こんなことがあるんだね。 というよりあのときなんでもうちょっと深く考えなかったんだろう。 きっと他に面白い計算をたくさんやっている途中だったんだろうか。 何しか俄然やる気が出てきた。きちんともうちょっとたくさん 周りを計算してみよう。
それにしても今日は嬉しいことが多い。 今日hep-thを眺めていたら、Lust先生がなんと僕と長岡君の論文を ほとんどreviewしているではないか。なんで??? qestion markが頭に浮かびっぱなしだが、 良く読んでどんな意見を書いているのか探ってみて、 面白い点があればメールを出してみようかなとも思う。 こんなふうに人にレビューして頂いて、しかも 自分の論文がreference listの[1]に載っていることなんて初めてなので、 飛び上がって喜んで興奮してしまった。 けどこれって例えば修論とかなのかな?
来週はついにKomaba2003。
先週させてもらった駒場でのセミナーは、 大変勉強になった。色々意見を下さった方々にただ感謝である。 また、セミナーの後で加藤さんや島田君達と議論させてもらったが、 それも大変有益であった。またもや、僕の常識が人の常識でないことを思い知った。 しかし自分の常識を覆すということはたいそう勇気のいることであるし、 そしてそれを具体的に計算で示すというのは、 それは更なる非常な努力を要するのは明らかである。 なんとなれば、今までもちろん自分の常識に従って計算をした蓄積があるのに それを使えないばかりか反故にしてしまわないといけない可能性だってある わけであるので・・・
というわけで、書き上がった論文はそのままにしてあるのだが、 その後いろんな英語を直すばかりでちっとも内容的に改善されていない。 このまましまっておいても仕方ないので来週くらいにはおとなしく 論文を出してしまおうと思う。 批判を頂けるならそれでこちらはとても勉強になるのだし。
この所研究生活がかなり非効率的だ。 非効率的というのと非生産的というのは違うが、 最近の自分に当てはめると同義にとって良い感じがする。 いかんいかんと自分に言ってみるが、 落ち込むだけで効果がない。 論文を出してしまわないときっと駄目なのだろう。
今晩は、10数年会っていない旧友と会う。とても楽しみだ。
もう10月が終わってしまう。早いねえ。この10月にどんな研究上の 進展があっただろうか。と自問してみる。あるようなないような。
来週は駒場でセミナーさせてもらえることになった。これで色々 議論ができたらと思っている。自分ではもう結構この話題では やることはやった感触があるので、ちょっと煮詰まっていて、 議論させてもらって新しい方向性が見えればと思ってさせてもらうことにした。 再来週は東工大にセミナーで呼んでもらった。 Watiとの論文の話をさせてもらう。 また東工大を訪ねるのが楽しみだ。
昨日出ていたTseytlinの論文は楽しく読んだ。 読んだと言ってももちろん計算はフォローしてないし短時間では出来ないし しかも大変すぎてする気もない。 しかし読んでいてとても愉快だった。 とてもTseytlinらしいいい論文だと思った。
アルゴンヌでの発表は無事終わったが、期待していたよりinformal度が 大きい研究会だったので、 僕のように一日だけの参加というのはちょっと意図に合わなかったかもしれない。 とにかく無事に発表が終わって、二三意見も聞けたので、 それで良かったかな。 それにしてもこんな二泊四日のアメリカ中西部行きは、 これからはやらない方がいいと分かった。 元気に帰って来て渡辺君のセミナーは聞けたけれど、 この旅行マジで疲れた....... しかし旅行がうまく行ったのはそこにいた友人のおかげだ。 めっちゃお世話になりました。
飛行機の中で計算がうまく行ったのでそれは良かったのだが、 この研究、一息つきたいなあ。 うーん、もう少し。
明後日に控えた文献紹介の準備もようやく終わり、 アルゴンヌでの発表のトラペも完成。 おまけに論文もほぼ完成したが、これはいつ出すかは未定である。 実際出せるんだろうか。 とにかくアルゴンヌでの発表のreactionを見極めてからにする必要がある。 どの程度nontrivialなのかが不安なままだ。 結局のところ、発表用のトラペを作成するということなどは研究にあらず、 これは自分の分かっていることをまとめる作業なので、 その分を差し引くと、この一ヶ月以上何も具体的な研究が 進んでいないことになる。むー。 まあ書いていると分かってくることもあるので、 それを研究と呼ぶかどうかは別にして若干の進行はあるのかも知れない。 と自分を慰めておこう。 アメリカから帰ってくれば本当に一段落なので、 論文を投稿してすっきり頭を入れ替えて研究再開しようと思う。 しかし二泊四日のアメリカ行きはちょっときついかな。 体を壊さないようにしないと。
先週、人生の激変が起こったのだが、 研究の関係ではないのでこの日記には書かなかった。 この日記は一応「研究日記」の体裁なのだ。 しかしこの激変は、 研究にも大変著しく影響があるには違いないと思う今日このごろである。 実際、既に今日の感触でも、この一週間の影響は計り知れなかったものがある。 というか正直に言うとこのところ全く研究が手つかずである。 今までよりもっと時間の使い方をうまくしなければ、 よりよい研究ができないのではとかなり不安になる。 しかし予想外にも、研究をするmotivationが一つ増えたのは、 嬉しいことだ。
再来週にも文献紹介が待っているというのに、 授業は始まるし、M1ゼミは始まるし、で、 大学に来れる時間もかなり減っている上にダブル(トリプル?)パンチだ。 なんとも全く時間がない。 そのくせあと二週間でアメリカに行かないといけない。 ほんまにこなせるんやろか。 Argonneでの発表が、白けずに終わることを目標にしたい。 ネタはあるのだが、これがどの程度nontrivialなのか もうかなり不安になってきた。 これ、いつもの感触なんだけど、でもどないしようもない。 うだうだ考えていずに、文献紹介の予習・準備と、研究の仕上げをしよう。
お昼に米谷さんと少し議論させてもらう。 自分の常識が人の常識ではないことが良く分かった。 むー、僕には予想外の結果だったのだが、 米谷さんにはそんなに驚きではなかったようだ。 しかし議論させて頂いて色々と方向性も見えた。 かといってそちらの方向に具体的に進むめども全く立っていないし、 五里霧中なのだが。
結局今日からの中日三連戦を見るために スカパーの契約を変更しちゃった。 見倒して、世紀の瞬間をこの目で!!
今日は久しぶりに計算がちょっと進んだ。 うーん嬉しい。しかし、ガシガシと計算し終わって、 ふと全体を眺めてみると、 今まで計算してきたことがトリビアルなのかもと思えてきた。 こういう感触って、計算が終盤を向かえるといつも感じる感触だけど、 それがホントにトリビアルなのか、 それとも計算が終盤を向かえたことによるいつもの感触なのか、 その見きわめは何とも難しい。 一人で計算している場合、それが特に難しい。 計算結果をだれかに話すわけにもいかないし、 かといって自分の中で「トリビアルなのでは?」 という思いが膨らみ始めると、それは自分では打ち消すことが難しい。 こういうのって、 もっともっと野望を持ったむずかしーい計算を初めから始めていれば、 感じなくてすむものなのかな。 ようわからん。
だれかに聞いてみるかな。 しかし今はみんな学会も終わりに近づいて楽しくしているだろうなと思う。
ああ今晩はテレビにかじりつきだ。
どう見直しても中途計算の間違いが発見できないので、 もう結果は正しいんだろうと納得してきた。 多分、無視してしまっている補正項があるんだろう。極限では 期待通りだし。それにその極限では色々consistencyも check出来たし。というわけで一段落ついてきたような気がする。 と言ってもこれで論文が書けるなんてことは甘い考えだろうな。 もうちょっとnontrivialなことを言わないといけない気がしている。 それに、補正の形ももっと勉強しないといけない。 多分これ読んでいる人には何の情報もない日記だね、こりゃ。 まあ自分を納得させるために半分書いているような気がする。
来週からの学会にいけないのは大変残念だ。 面白い話も色々ありそうなのに。 それにそのあと福岡である面白そうな研究会にも 行けないし。これも残念。 週末は自宅にいなくてはいけなさそうなので、 計算の仕上げとTeX noteの打ち込みをやってしまおう。 よーし。
先週末に出た結果がどうもおかしいので、うんうんとうなっているんだけど 何度考えなおしても計算間違いをしていない。 こりゃ考えている系の近似がまずかったのかと思ったがそうでもないようだ。 ヒョッとするとこれは正しくて、面白い結果なのかも知れない。 しかし昔やった別の計算と合わないし、 何と言っても他の人達がやったたくさんの計算で、 解釈をずいぶん変えないといけなくなってしまう。 そんなわけないし。 しかしこんな簡単な計算、自分でも間違っているとも思えない。 かといって結果は良く理解できないし。 うーん。と言うわけでずっとうなっている。 しかしこう計算が簡単なのに解釈ができないと、 めっちゃ困る。手も止まるし、 かといって他のことに手を出す気もなくなるし、 うーん困った。どないしよ。
昨日の夜は嬉しいメールがやってきた。 僕こんなんでいいのかしら。 それで気を引き占めて研究やっていきたいと思うんだが、 それにしてもこの状態だと、進むに進めないし。 こういう時って、ちょっと手を置いて他のことを考える 努力をした方がいいのかな。 あー悩ましい。 ずっと考えてたらフッと頭に答えが浮かぶなんてことになるといいんだけど。
ゆったりと一日が過ぎて行く。こんな嬉しいことはないです。 Strings2003が終わってからあるテーマに夢中なんだけど、 なかなかうまく行かない。昨日は結局Mathematicaにやらせてみることになって、 それもうまく行かない。 今朝、二年前に出ていた関連論文を発見して、 興奮して読んでみたが、期待ハズレだった。 うーん、テーマはかなり簡単に聞こえるんだけど、 なかなかそう簡単にはうまく行かないというのは、 ヒョッとすると先人達が試してダメだったからかな?とまで思う。 まあ時間もあるので、もうちょっとのんびり見てみたい。 頭のすみに置いておけばきっといつか日の目を見るだろう。
一方で議論TeX ノートもだんだんと大きくなっているのだけれど、 まだインパクトがない。notationもこんがらがっている。 今日はこれからnormalizationをチェックして計算を一般化することにしよう。
しかしまあ、やっとレフェリーも片付いて、 研究会も終わり、ほんとゆったりと過ごせて大変幸せ。 あと一ヶ月経つと、おそらく夜も寝られなくなるのだろうけど、 それまでにどっぷり研究しておくとしよう、と考えている。
研究会がようやく終了。といってもまだまだ細々とした処理があるので、 なかなか「はい終わり」というわけには・・・ 研究会のオーガナイザーって本当に大変なのね。 しみじみ分かりました。
それでも昨日辺りからようやく計算を再開できた。 この計算は10日前に「=」で終わっていたところの 計算の続きなんだけど、 いやしかし10日前のやつをこうやって10日後に続けることになるとは・・・ 研究会のオーガナイザーって大変。しみじみ分かりました。(笑)
昨日は朝大学に来てみたらS-brane actionの論文が出ている。 うりょ?と思って読んでみると、何だかかなり妙な論文。 まあ妙なのは著者の勝手なのでいいのだけれど、 問題は僕の論文への引き方が気にくわないということ。 というわけでメールを書きました。 どない返事してくるんやろか。
それにしても最近refereeが多い。 今も三つ抱えているうち、今日ようやっと一つ終えた。 なんでまたこう多くなってきたんだろうか。 いろんな雑誌から来ているので一概に断れないし。
string2003がおわってそろそろ一ヶ月だ。 あの緊張はどこへやら。しかしいい経験になったのは事実。 こないだの研究会の反省会で、国友さんが 「橋本君のトークの時Wittenがノートとってたよ」 と教えてくれて有頂天になったのもつかの間、 横に座っていた今村さんの一言「内職かも知れないですよ」 で現実に引き戻された(爆)。 おだきんくんの日記を見ると、 どうやら誉めてくださっている方もいらっしゃるようだけど、 一般的に見て声が小さすぎてダメだったのは事実? 緊張しないで済む方法なんてあるのだろうか・・・?
Strings2003もQFT2003も終わり、東京に戻ってきて、 ようやく夏休み(=自由に研究ができる)の気分だ。 あー嬉しい。蝉の声すら嬉しい。(?) 計算しよっと。
何とか論文を七月中に出すことができた。 (と言っても今日はもう八月だ!) 6月中旬に論文は出せたはずなのかも知れないけれど、 以来ちょっとずつ計算を補強して詰めをして、 この作業がやっぱり時間かかったなあ。 けど、WatiがStringsで話してくれたように、 これ、かなり面白いbrane物理になっていると思う。 長岡君とrecombinationの話をやって、 この辺はかなり面白いので詰めてみたいと思っていたけど、 こんな風に進むとは! けどまだ基礎的な部分だと信じているので、 これからもっと発展させていきたいと思っている。 だって、braneの表面から離れたところの物理を きちんとbrane actionは記述しているのですよ。 こりゃすごいじゃないですか。
うーん、投稿もドキドキした論文だった。 しかし、出来上がったps fileを見てみると何故か上に上がっているなあ。 昨日家のパソコンで見たときは普通だったのに。 ghostviewのversionで見え方が違うなんてことがあるのだろうか。 うーん、ホチキスで止めにくいほど上に上がっている。 こりゃ悲しい。
それにしても、Watiと共同研究することは、 もう三年ほど前にSanta Barbaraで初めてお会いして以来、 何て言うか目標というか夢だったので、 それが今現実のものになって、嬉しい。 ほんと楽しかった。
さて来週は京都でQFT2003研究会。頑張らねば。
Watiとの論文の仕上げに時間がかかっている。基本的な物理は解明してあるのだけれど その応用としてどこまで書くのかがまだ漠然としていて、ドラフトはずっと前から ほぼ完成形として出来ているのだけれどまだ投稿できそうもない。 String2003では、もうすぐ出しますと言ってしまったんだけど・・・・ もうあと一週間で基研のQFT2003研究会も始まってしまうから、 そうしたら自分の研究なんてやっている暇がないに違いないので、 この一週間の間に何とかやっつけてしまいたいものだ。 しかし明日は採点を一日やらないといけないし、困ったもんだ。 今回Watiとの共同研究は、彼が地球のちょうど裏側にいるので、 お互い寝ている間に論文をやっつけるという感じに進んでいるが、 きっとGary Gibbonsとの時と同じように、最後の最後は夜遅くまで起きて、 仕上げることになるんだろうなと思っている。 それがこの一週間以内に起こるといいのだけれど。
今週は長岡君の論文が完成して、これは僕にもとても嬉しかった。 色々と紆余曲折があったような気がするし・・・完成して、しかも それが非常にいい結果なのでとても喜んでいる。良かった良かった。
Strings2003の後、前の共同研究者のJohnが家に泊まりに来てくれたりして 大変楽しかった。こんなに物理以外のことも話が合うとは思っても見なかった。 また彼に会える日を楽しみにしている。今度はどこで会えるかな。パリ?
Strings2003が終了した。 こんなに楽しかった研究会は経験がない。 いやしかし、何であんなに緊張していたんだろう。 今思うと馬鹿らしいほどだが...... あとで何人かの先生に 「声が小さくて聞こえなかったよ」とコメントを頂いて、 緊張して声が出ていなかったんだと初めて気づいた。 しかし大栗さんの助言「面白くない冗談は言わない方がいいですよ」 というのを分かっていながら何やら言ってしまって全く反応がなかったので、 これまた反省である。 talkのあとは外国の友人知人達は「面白い話だったよ」などと 言ってくれたのだが、日本人の友人知人からは「お疲れ様でした」 とのお言葉。対照的で・・・ それとある友人からは「ハッシャンが緊張しているのを初めて見た」 とのありがたーい(?)お言葉を頂いた。 最終日にtalkがあったのはかなり恨めしいと初め思っていたのだが、 結局その方が良かったと分かった。 というのは研究会の雰囲気になれることができたし、 しかも多分大きいのは英語フェーズに入ってから発表できたということだ。 これはJohnのおかげかもしれない。ずっと議論してたし。
まあtalkのことはさておくとしても、世界中から友人知人や(元)共同研究者 がやってきて、しかも皆日本に集まっているわけで、これほど嬉しいことはなかった。 確か木曜日に一人ボーッとラウンジに座っていると、いきなりRaphaelが やってきて、話が始まった。いや、 実は彼の冗談はとてもsophisticatedで、話すのが少し苦手なんだけど、 今回は彼と気さくに話せて良かった。 そうしているとそれをOliverが見つけて、 Santa Barbaraの新しいPD達も加わってとても楽しく談笑した。 僕の英語の理解力が去年より上がっているような気がする。 なんでだろう。英語でずっと共同研究しているせいかな。
Speaker's dinnerの時に、Wittenに10年前の思いでの話を少しして、 「今回もたくさんの若者に影響を与えてやってくださいね」 とお話すすることができた。 こうしてWittenさんと同じ研究会に出て話すことができることを、 10年ごしの思い出と相まって、大変光栄に思った。 彼はThank you for your kind remarks、と言ってにこにこしていらっしゃったが、 それにしてもWittenが阪神ヤクルトを見ていたとは!(余談)
研究会ではPiljinやSunil, Wati, Amihay, Sen, John, Hyun-Seok, Kimyeong, Yoonbai, Nikita, Raphael, Oliver, Alex, Kirill, Justin, そんで大栗さん、堀さん、ふるごん、ほそみっちゃん、 ほんと外国にいるいろんな人と再び会えて話してしかも議論できて、 それはそれは楽しかったが、しかしそれが終わって何やら 今腑抜けになってしまったようだ。 今Watiとの論文を書いているところなんだけれど、 集中力が持続していないのか、 昨日夜、三時間ほどかけてreviseした論文を、間違って消してしまった。 うおーーーー!! いや実は、昨日の昼も、 間違って自分のroot directoryをほとんど消してしまいそうになって、 研究室の相阪くんに多大な迷惑をかけてしまったところだったのに。 たまっているいろんな雑用をこなして夜にしか研究ができないような感じなんだけど、 しかしそれにしても・・・・ 一日ゆっくり寝たほうがいいのかな。
緊張してどうしようかどうしようかと準備をしているうちにもう明日から strings2003が始まってしまう。トラペはもうずっと前に書き上げたけど、 どうも不安が付きまとう。計算間違っていないか、概念的に間違っていないか、 論理は間違っていないか、何回考えても大丈夫そうなんだけど、 でも不安が消えない。昨日は研究室の人達に頼んで、 論理が間違っていないかなどチェックのため話を聞いてもらった。 これでずいぶんと気持ちが楽になった。ありがとうございました。 研究室のみなさんのおかげです。
不安の一方で、楽しみもすごく大きい。Santa Barbara時代の友人が続々と やってくるし、Asiaからも友だちがやってくる。Watiとは共同研究を この研究会期間中にもっと議論する予定だし、ホントに日本の京都で こんな素晴らしい研究会があるなんて夢のようだ。 今まで知り合った様々な人と一同に会して、その場所が僕の古巣の京都。 盆と正月が一緒に来たようだ。
talkさせて頂けることになって、 僕なんか完全に不十分で不相応だと分かっていて正直辛いけど、 これは一生に一回の大チャンスだと思って、やろうと決めた。 楽しんでやらなくちゃ。と自分に言い聞かせている。
これを読んでいらっしゃるみなさん、 京都でお会いできるのを楽しみにしています。
帰国してもう一週間以上経ったとは思えない。早いもんだ。 帰国した週に、メールで大きなニュースが入って、 それ以来、緊張してしまってどうも何をするにも頭からそれが離れない。 寝られないということはないんだけど。 気を引き締めて研究しないといけない。 とても重要である。風邪気味で早く寝ている場合ではない。
一方計算の方はそれほど進んでいるとは言えないのだが....... そうそう、 今週は理研でセミナーをさせてもらってそこでのみなさんとの議論は勉強になった。 たくさん質問をして頂いて、セミナー冥利につきるというもんだけど、 結局話したいトラペの半分しか話せなくて、それがちょっと残念。 この話、京大理学部やMITでも話したんだけど、 同じ話をしても、その場所場所で頂けるコメントが全く違い、 そのたびにいろんな方向から見つめ直すことになって幅が広がる。 ありがたいことだ。 そこから共同研究へと進むと一番面白いんだけどね。
来週の金曜日で、夏の基研研究会"QFT2003"の参加申し込み締め切りだ。 そのあと旅費補助やプログラム作成など仕事が待っている。 今のうちに色々計算をしておかないと、どんどん時間がなくなってしまいそうだ。 ボストンへ行っていた分のdutyもたまっているので、 来週と再来週はいつもの二倍のdutyをしなくてはいけないし。
明日は理研の主任研究員に着任された古崎さんがご夫婦でうちを 訪ねてくださる予定だ。楽しみ。たこ焼きの腕をあげねば?!
<アメリカ日記:第9日>
朝hotelへ移動しないといけなかったので、 結局Senのセミナーに出席してWatiとちょっと議論するためだけに 少しだけMITに顔を出した。 Senのセミナーは大変面白かった。 帰国直前に参加できて良かったと思う。 普段MITのセミナーにはHarvardの人達はほとんど来ないらしいのだが、 今回はやはりSenだけあって、別らしい。 Andy Stromingerを始めShirazやらたくさんのPD、院生が 参加していた。 議論はSenとAndyの議論が中心で、 僕は全部理解できたとはとうてい言えないが、 とてもためになる話だった。 Senの結果がとても面白い。
Watiと議論したけど、計算したいことははっきりしているので 手を実際に動かしましょうと言うことになった。 早く片付けばいいと考えている。
最後に帰る段になって、お世話になった人達に挨拶をした。 JanやDavid、Yoonbai、Wati、そしてShiraz、 Strominger、 Sen、 そして高柳君にも。 今回のMIT滞在は、想像していたよりもずっと濃くて しかも価値のあるものだったと思う。 新しい土地に来て一番面白いことは、 知っている人と親しくなり、知らない人と出会い、 そこで意見を交換して自分をもっと知ってもらい、 そこで楽しい時間を持つこと。 この点でとても満足している。 あった人達皆と、次はいつ会えるだろうかと話した。 それが、満足の証拠だ。
<アメリカ日記:第8日>
今日はWatiと議論しに大学に来たのだが、 あいにく彼は今仕上げている仕事に忙しくておまけに 娘さんが水疱瘡とかで大変そうだ。 僕はというとこないだ議論したその後の計算がうまく行っているわけでもないので、 結局議論しても進みそうもなく、ゆっくりと一日過ごすことに決めた。 お昼は久しぶりにBartonがお昼ごはんに参加したので、 というのもSenが来ているからなのだが、 コーヒーの時間の議論では彼らの間に座ることになって なんとももったいない場所だったことか! BartonはOSFTのenergy momentum tensorの定義について 繰り返し疑問を呈していたが、 僕なりのアイデアをちょっと述べてみても それは彼は既に試したらしくダメそうだった。 しかし緑の下でコーヒーを飲みながら最新の議論を大御所の方と できる幸せは他には代えられない。 ここはMIT。
午後は少し西村さん、Yoonbaiと議論して、夜Janの家へ向かう。 晩御飯を招待してくれたのだ。 ほんと、いい友だちである。 美味しい料理と楽しい会話、こんなのを想像してBostonに来なかったので、 とても幸せである。
今日でほとんどこちらの滞在は終了してしまった感じがしている。 週末はBostonポップスでゆっくりこの街を楽しむことにしよう。
<アメリカ日記:第7日>
昨日のtalkに力を使い果たしていたので、今朝はかなりグロッキーだった。 けどちょっと朝家で計算をした。昨日の夕方計算したのがうまくいっている。 Watiに報告せねば。それを確認して研究所へ。 インターネットのニュースを見ると、阪神がバカ勝ちしている。 うーむ。おかしい。(笑)
お昼のトラックに行くときにNeilに思い切って質問してみた。 こないだの彼の論文が面白かったので、 僕の興味にどのくらい応用できるものかと思って。 議論に熱中しすぎたので、 トラックでお昼を注文したのに自分のセットができても取りに行くのを忘れてしまった。 Senに笑われてしまったが、まあ物理学者の典型だといわれてうれしいやら悲しいやら。 そのままセミナー室でお昼を食べたが、Janにも重要な情報をもらった上 面白い議論もさせてもらった。この昼食会って本当に面白くて。 お昼を食べた後いつものようにみなでコーヒーを飲みに行く。 student centerの前で日に当たりながら外でコーヒーを飲みつつ議論するのはこの上なく幸せだ。
部屋に戻ってひとしきりメールを書いたりした後、 Yoonbaiとsupertubeについて議論し、 その後Watiとひとしきり議論した。問題点やおもしろいことがわかりつつあってとてもいい。 もうすぐ帰ってしまわないといけないのが本当に残念。
夜は高柳君にも付き合ってもらってHarvard square近くのメキシコ料理へ。 これって懐かしかった!昨日talkを無事終えられたので、ビールを乾杯させてもらった。 高柳君のおかげでいいBoston滞在になったと思う。感謝です。 でも僕、食べすぎ。(笑)
<アメリカ日記:第6日>
いやー、今日はHarvardで話をする日である。これは、 formalなセミナーではなくて、高柳君にアレンジしていただいて、 PDの集まる夜のinformal meetingで話をさせてもらえることになったのだった。 夕食を食べた後夜7時過ぎから、というのも面白いけど、どうなることやら。 先週と同様かなり朝から緊張していたので、 朝は家でゆっくりして、しかもチャールズ川沿いを歩いてMITまで行くことにした。 これは天気はまあまあだったのだけど意外と遠くて、一時間もかかってしまった。 まあいい気分転換になったので良しとしよう。 しかしお昼も気が乗らずそのまま研究室にこもってちょっとtalkの練習をしてみた。 うーんだめだ。緊張してしまって。
今日からSenがやってきている。 挨拶して、こないだまでメールで議論させて頂いたことにお礼を言った。 彼は月曜日にセミナーをしてくれるらしい。 話に夢中になってしまって、 お昼のstudent centerへ行く道を二回も間違ってしまった。 うーむ熱中してしまうとこうなってしまうのが・・・ 昼ごはんのときにDavid Tongにそのinformal meetingはどんな感じなのかと聞くと、 四人くらいに噛み付かれるよ、とおどして(?)くれたので、 それもなんだか楽しみなような怖いような。Lubosがどんな風に質問するかは知っていても、 ほかの人はほとんど知らないしなー。
それで、はやばやと4時ごろ家に引き上げて、5時から高柳君と待ち合わせて夕食をとった。 ベトナム料理に連れて行ってもらった。とてもおいしかったのだけど、 どうやら僕は緊張していて夕食の席であまり話ができていなかったらしい。 そうあとで妻が教えてくれた。むむー。
結局talkはどうだったかというと、二時間以上もしゃべり倒してしまった! 質問が面白いように出るわ出るわで、特にJoanna、Shiraz、Alex、Nick、Lubos、 と、議論の応戦。こんなセミナー初めてだよ。 さっすがHarvardのPD達、とあらためて感心した。 しかしその質問のinstructiveなこと。思いもよらなかった基本的な方向から質問が来たり、 僕の直感による過程を説明するのにかなり時間を使ったり、 結局トラペを一枚説明するのに20分かかったところもあったと思う。 とても基本的なところからアプローチするそのすごさは本当に参った。 こんなセミナーになるとは思っても見なかったし、 こんなセミナーを経験できてとても嬉しかった。 しかし二時間あんなに濃く議論をするとぐったり。 嬉しい疲れでした。楽しかったー。 Bostonにきて本当によかったと思った一日。
<アメリカ日記:第4日>
朝Watiと議論しようと思ったがどうも新しい論文を仕上げている途中らしく、 こちらも頭をすっきりさせようと思っていたので、議論は来週にすることにした。 Watiは気を使ってくれているのか、 来週にでも家に誘ってくれるらしい。なんと光栄なことだ。 妻もきっと喜ぶに違いない。
今日は三時からCTPのend-of-the-year partyがあるらしく、 しかも外は雨が降っているので お昼ごはんはみないつものtruckに行かずに、 student centerへ行くことになった。 お昼ごはんでは、みんなのlocalな話題にあんまりついていっていなくて 一人静かにみなの話を聴いていたら、 遅れてきたHananyさんがいろいろ話しかけてくれた。 やさしい人である。500ドルでボストンまでの往復チケットを買ったといったら 驚いていた。みなstrings2003へ行く準備やら夏の旅行の計画で忙しいみたいだ。
partyは妻と参加したが、Santa Barbaraのpartyのようにイベントがたくさんあるわけでもなく、 単に集まって話すという程度のものだったけど、 ちょっとBorisと親しくなれた気がする。 彼は僕の論文を打ち出したところだと笑って言った。 楽しく読んでくれるといいのだけれど。
今日はうだうだと考えたりしていたら終わってしまった感じだ。 来週の月曜日はmemorial day で祝日。 連休で観光でもしてBostonを感じようと思う。 あいにく天気は悪そうだけど。
<アメリカ日記:第3日>
朝大学に行くとJanがいきなり訪ねてきて、 昨日夕食の時に約束した、bostonのガイドブックを持ってきてくれた。 昨日議論した点について、ひとしきり突っ込んで議論をした。 どうやら簡単に分かるらしい。うーむ。
お昼はHananyさんと一緒にいろいろ話をした。 研究室の話やHarvardやIASの話、駒場の話も色々した。 とても気さくな方で、想像していたのと全然違ったので、 ちょっと予想外だったけど、いい方に予想外だったので....
お昼からはちょっとYoonbaiと議論して、そのあと朝Janと 議論したことをチェックしにかかったのだが、なんとそれではうまく行かなかった。 うーん何とかうまい方法がないだろうか。 こういうのって、気づくと絶対に簡単なやり方なんだけど、 気づくまでが遠いんだよなあ。良く考えてみよう。
Yoonbaiと議論しながらHarvardへ。 今日はGimonさんのセミナーがあるので、 高柳君にも会いたくてお邪魔させてもらった。 セミナーのある建物に移動する時に、 Stromingerさんと一緒になったので、 S-braneのどんなことをやっているんだいと話しかけてくださったのをきっかけに、 S-brane actionの話をずいぶん説明させてもらった。 けどあんまり興味を持ってくださらなかったのか それとも僕の話し方がまずかったのか、 あまりコメントはいただけなかった。 頂いたコメントは、Stromingerさんのquantum stateと ぼくらのS-brane actionの"state"はどのように関係しているのかが 不明だということで、 それは僕も前からずっと考えていることなんだけど 分からないのでそれ以上話が進まなかった。 あとで高柳君に、「Stromingerさんはあんまり 僕の話には興味を持ってくださらなかったみたいだー」 と話すと、高柳君は気を使ってくれて、 「アメリカの教授はみんなそんな感じですよ、 自分の話しか楽しく話さないですから」 と言ってくれた。うーんそうかもしれないねー。 フォローしてくれてありがとー。
seminar自体は面白い雰囲気で、やっぱりLubosが めちゃくちゃ突っ込んでいたけど(Santa Barbaraの時と一緒)、 参加させてもらえて勉強になった。 しかし、通りに面した部屋でセミナーをするって言うのは面白いねえ。 前でGimonさんが喋っていて僕のすぐ横の窓の外には 街を歩いている人が立ち話しているんだから。 そうそう、 Lubosに写真を撮られたのでいつかHarvardのホームページに 載ってしまうかも知れない(笑)。 Harvardのホームページって、 Stromingerさんの普段の顔が載っていたりして 面白いね。ここに混ざるのは栄誉だったりして(笑)。 向山さんにも初めてお会いして少し話をさせていただいた。 セミナーの後は高柳君と妻と夕食。 とても美味しいseafood restaurantに連れていってもらった。 ロブスターはめちゃ美味。 高柳君、色々とお世話になります。
<アメリカ日記:第2日>
今日はセミナーの日だ。朝からめっちゃ緊張している。 天気もそんなに良くないので、Tで研究室に向かうことにした。 朝川沿いに歩いて研究室に行くのを楽しみにしているんだけど、 天気が悪いとそうもいかない。
研究室でも落ち着かなかったのでうろうろしていると Yoonbai KimさんというMITに滞在している人にあった。 この人、こないだTachyon kinkという論文を書いた人だということが すぐ分かって、ちょっと詳しい内容を教えてもらった。 どうやら彼が見つけた解は、boosted S-braneに対応するもの になっているようだ。もうちょっと議論せねばなるまい。
そうこうしているうちにお昼になったので、呼びに来てくれたJanに セミナー前で緊張しているんだと話すと、 やっぱ彼は優しいので、僕の緊張をほぐすためか色々 面白い彼のセミナー経験を話してくれた。 今まで10回ほどしかセミナーをしたことがないらしいが (アメリカでは偉い教授クラスの人ばかりセミナーするので...) 失敗談とかも聞かせてくれて、 友だちって持つもんだなあと実感した。
お昼のランチは、今日は天気が良くないのでセミナールームで。 となりに座っていた方はおそらくGoldstoneさんだと思うのだが、 挨拶し損ねてしまった。david Tongと物理に話を始めるも、 途中で終わってしまって、セミナーのことが頭にあって 会話も楽しめない。セミナーまで 自分の部屋に引っ込んだ。
セミナーにはここの先生方がずらりそろっていた。 たくさんいただいた質問は、英語を何回か聞き返したが(特にBartonとHananyさん)、 二回目に違う感じで言ってくれると良く分かったので切り抜けたかも。 David Tongが面白いコメントをしてくれたが、そのときは答えられなかったので あとで議論させてくれと話した。 Hananyさんはccondensed matter physicsのアナロジーを使って質問されるので ちょっと理解しがたい点があったが、僕の考えていたことを話すと 分かってくれたようだ。この辺をもっと詰めると面白いかも知れない。 お世辞かも知れないが、面白い話だったよといろんな人が言ってくれた のには嬉しかった。まあ計算簡単でしかも目に見える話だからね。 セミナーのすぐあとにはBartonがやはりtachyon potentialのことを 詰っ込んできたので、予想通りで、色々議論させてもらった。 終わったあとにDavidの部屋を尋ねて、さっきの質問のことをゆっくり聞いた。 そのあと一頻り議論して、彼の言っていることが正しいということが計算で 分かった。rolling tachyonとのアナロジーが面白い。 楽しいコメントをたくさん聞けて良かった。 Watiとは金曜日にでも議論しようと言うことになった。
セミナーの夜Watiが皆で食事に行くのをorganizeしてくれた。 DanとHananyさん、そしてJan、Yoonbaiも来てくれた。 初めて行くあの有名なLegal seafoodというレストランの 目玉は生ガキなのだが、こないだ京都で大当たりしたとも言えず(笑)、 美味しく頂くことにした。みんな気にしていたが、 ウエイトレスの方が「微生物学者がチェックしています」 とのたまうので、それ自体言うことが信用ならないけれど (笑)、まあ楽しんだ。やはりBostonはseafoodが美味しい。 夕食では思わず「腹切り」の意味と使用法(?)を説明することになったり、 みんな心配している日本でもSARSのことについて説明したり (こういうのは事実を話すのが一番いいから)、 みんなBostonの観光スポットを教えてくれたり、 本当に優しい人達だった。 こんな風に向かえてもらえるとは夢にもおもってなかったので、 本当に幸せなひとときだった。
帰りに、僕のセミナー案内が書かれた張り紙を記念に持ち帰った。
<アメリカ日記:第1日>
昨日夜遅くBostonについて、そのあと爆睡してしまった。 完全に昼夜が逆転している関係なので、僕はいつもならほとんど 時差ぼけはないのだけど今回ばかりはめちゃ早起きしてしまった(4時半)。 宿泊する部屋は長期滞在用でしかもharvard sqのすぐ近くなのですこぶる 感じがいい。しかもこの時期のbostonは気候も良いので、 美しい緑に囲まれて天国のような気分だ。 ああまたあのアメリカにやってきたかと思うと、 胸にじーんと来るものがある。
MITへの行き方をファックスで秘書さんに教えてもらった通りに歩いて、 無事到着。三階の退官教授の部屋を使わせてくれるらしい。 ああこんないいところ使っていいの? 部屋でコンピューターをつなげてほっとしていると、 なんとJanが訪ねてきてくれた! 彼とはSanta Barbaraで会った時と、barnerを訪ねてbostonに 来たときの二回しか会っていないのだけど、なんだか気が合って、 それでここを訪ねたときはまっさきに話そうと思っていた。 なにやら晩御飯に招待してくれるらしい。 嬉しいねー。めっちゃ久しぶりにあったのにこんな風に向かえてくれて、 幸せな気分に浸ってしまった。
Watiがやってきたので、挨拶。そしたらいろんな周りの人に紹介してくれる というので、ついていくとまずDan Freedmanのところへ。 ちょっと近づきがたい感じの人なんだけど、少しだけ話をさせてもらった。 そのあと何とWilzcekの部屋に!ああこんな人と喋れるなんて 夢にも思わなかった。明日のセミナーの内容を聞かれて、 inflationと関係があるとかいうことを言うと、 気さくに議論してくださった。ああ、MITのこういう雰囲気がいいね。
お昼はHananyさんやPDの人達と例のトラックへ。 いろんな人に会うことができて、しかも論文でしか見たことがない 人達と議論ができて嬉しかった。David Tongとお昼はしこたま議論ができた。 かれはあんまりあのkinky-lumpのあとはその方向に進んでいないのね。 こないだのSenの論文がそれと関係があるという話をすると、 楽しそうに聞いてくれた。 明日のセミナーの内容を少しばらしてしまう羽目になったけど、 面白く議論してくれるので嬉しい。 Tongの見方がまた違っていて、これは明日のセミナーの後どんな議論が できるのか楽しみである。 お昼は外で日陰で食べたあと、コーヒーを皆で飲みに行く。 そこでまたひと仕切り議論。 こんなactiveなPDたちが、毎日こうやって気さくにいろんな話題で議論を進める、 そういうこのMITの雰囲気が何とも嬉しかった。 すごいねー。
昼からまた一頻りJanと議論したけど、 それもそこそこにしておいて4時頃家路についた。 歩いてかえってやろうと思って大学から大通りを歩いていると、 後ろから「Koji! Koji!」という声が。 なに?なに?とおもって振りかえると、 そこにはDanが!なんとNeil Constableと一緒に昼間っぱらから バーで飲んでいるではないか! それで良かったら一緒に飲まないかというので、 明日セミナーがあるなと思いつつもせっかくだからと 付き合うことにした。 そしたら、「僕たちは毎日こうやって夕方飲んでいるのさ」 とかいうので信用してしまったんだけど、それはもちろんうそで、 明日Neilの論文が出るのでその打ち上げらしい。 僕もちょっと混ぜてもらった。けど、 ギネスを一杯飲んでフラフラになったので、 飲み会途中で帰ることにした。 明日のセミナーに響かなければいいんだけど...
さて明日はいよいよ本番のセミナーだ。 こんなにfriendlyな人達でホント助かった。 ただでさえ緊張するので! 英語うまく通じるだろうか... それと、質問の英語がきちんと分かるだろうか...
こんどの月曜日にボストンへ発って、6月4日に帰国予定だ。 はっきり言ってこの所、特に五月に入ってから、 ほとんど研究が進んでいない。セミナーや特に都立大の講義で 時間がめっちゃとられてしまった。 そのほか書類が山のようにあって、 加えて図書委員の仕事が.... と愚痴を言えばきりがない。 けれど日曜日から2週間解放されるー。
MITもHarvardも、話をさせてもらえるのは初めてなので、 やっぱ緊張するだろうなー。 こないだの都立大の講義でも、初めての大学での正式な講義ということで、 しかも英語ということで、めっちゃ緊張して、 そういう時って動悸がすごく激しくなるから 終わったあとすごくぐったりするのよね。 回復するのに一日かかってしまった。 こんなこともっと慣れていかないといけないんだけど。
とにかくもうすぐアメリカに行けるなんてちょっと信じられない。 アメリカは思い出が多すぎるから! たくさんの人とたくさん議論しよう。 一方、個人的なことで、 この所いろんなお誘いを断らざるを得なくなっている。 なるべく断らないように今までしてきたのだけど、 こればっかりは仕方がない。ロシアの夏の学校や、韓国KIAS、 台湾大学からもお誘いがあったのだけど全部キャンセル。 あーもったいない。 その分MITで頑張らないと。
今日Senの論文をarchiveで見てみたらreplaceされていて、 平野さんとつくった解について言及されていた。 ちょっと嬉しい。
あ、アメリカにいる間この日記更新できるだろうか。 アメリカ日記復活?! でも今のペースだと日記じゃなくて「月記」なので・・・
先週は久しぶりに京大理学部の雰囲気を味あわせてもらった。 懐かしく親しい人と物理も含めて話せるのは実に嬉しい。 もうあそこでオーバーラップのある人はD3の人達だけになってしまったが、 それでも懐かしい感じがするのは人だけではなくてその雰囲気なんだろうな。 このrecombinationの話で明日は本郷のサトカツ研究室、そんでMITも 21日にセミナーが決まったので、ますます面白くなってきそうである。 ただこれの拡張を今研究しているのではない。 それはMITに行ってからWatiとじっくり議論できればいいとしている。 Senが面白い論文を出したのでそれ関連の研究をやっている。 これも先行きは分からないけれど。
Sen先生ともちょっとだけ議論させてもらっている。これは 彼の一番最近の論文の解が、実は平野さんと二年前に書いた論文の 特殊ケースとなっているからだ。同じ解なわけ。これを知って びっくりしたのでメールを書いて、そのことでちょっと議論している。 彼の論文はJohn達と書いたS-braneの話をconfirmする結論になっているので そうintroductionで書いているのを読んだときは嬉しかったものだ。 Johnもちょっと興奮しているらしい。 たまたまSen先生は僕とMIT滞在の時期がほぼ完全に重なっているので、 あちらでお会いして出来れば議論したい。 しかし僕のセミナーがSen先生のいらっしゃる前の日だというのは残念。 こないだのポスト西ノ宮湯川でも一日ずれちゃって残念だったのに。 ついてないなあ。
今週土曜から都立大で講義するし、 更に図書委員とかで全く予想してないほどめっちゃ忙しいから、 研究があまり手についていない。 今日もこれから家に帰ってやることにしよう。 こんなんでBoston行けるんかいな。
あっという間に四月が2/3終わってしまいそうだ。 こないだのrecombinationの話で、 京大理、理研、東大理宇宙理論研からセミナー依頼が来て、嬉しい限りだ。 かなり簡単な話でしかも面白いと思っているので、 ゆっくりとその面白さを伝えてかつセミナーでいい議論ができればいいな、 と思っている。 来週はその話で長岡君がKEKと駒場でセミナーしてくれる。どんな反応かな。
recombinationの計算を更に少しずつ進めている。 違う話でも手を動かしているのだけれど、こちらは ゆっくりと色々分かってきて面白そうだ。 けどどこまで進めるかはまだ良く分からない。 5月は都立大で英語で講義をしなくてはいけないので、 ほんとはその準備もしなくてはいけないのだが、 ゴールデンウィークで補填できるだろうと勝手に決め込んでいる。 そうだ、セミナーのトラペもつくらないといけない。 MITとHarvardでinformalにでもセミナーさせてもらえそうなので、 なんだか力が入る。これも今日の午後からやると決めているので、 まだ白紙。大丈夫かな。 しかしトラペ作るよりは新しい計算の方が重要なのは間違いないし。 トラペは徹夜すれば一日でもできるだろうし。
さて、strings2003に申し込むぞ。楽しみ!
二つの論文が学会に間に合って一安心である。 長岡君の発表に間に合ったという意味でも。
一つめの論文hep-th/0303172 は長さが長くなってしまったが、 内容をかなり平易に読めるように書いたつもりなので、 しかも前回11月のletterからの一般化と総括なので、 許してもらえればいいのだけれど。 S-braneのdeformationがどれだけworldshhet的に正当化できるかは 未確定だけれど、これはそこまで考えてもうまく行くと信じている。
二つ目のhep-th/0303204は 色々あって急いで出さなくてはならなくなった論文だけど、 内容自体は確か去年の夏ぐらいから長岡君と地道にやってきた話だ。 Yang-Millsで記述できると気づいた年末からでももう3ヶ月になってしまうが、 ようやく形になって良かった。 こんな簡単なsetupの話でしかもかなり重要な話を 今まで誰もやっていなかったことがなかなか信じられなくて、 躊躇していた面もあったと思う。 交差したD-braneの組み替え「recombination」 (個人的には「reconnection」という 言葉の方が好きなのだが、先行文献にあわせてこう呼ぶしかなさそうだ) はintersecting braneでのstring phenomenologyでも かなり大事である一方で、D-brane特に 高い次元のbraneの間の相互作用の根幹をなすものだから、 定量的な考察が今までなかったのはかなり不思議ではある。 これがYang-Millsで定量的に扱える領域があるのだから面白い。 このような話題が更に考察されることを切に願う。
半年来の作品が二つとも同時に仕上がってしまったので、 今ちょっと解放感が抜けてない。 いい時期に駒場で集中講義があったものだ (非摂動繰り込み群、確か大学院時代に一度 集中講義か夏の学校で聞いたはずなんだけど、 やっぱし今聞くと理解が全然違うや)。 明日からの学会でいろんな話を聞いてたのしもう。 また後ろでボーッと聞いていたら面白いアイデアも沸くかも知れない。
それではみなさん、学会でお会いしましょう。
論文を二つ投稿。二つとも渾身の作品です。興味のある方は是非ごらんください。 ああ、仕上げが同じ時期になるとは!
11月のJohnとPei-Mingとの論文がPRLにacceptされた。 PRLはかなり高いハードルと思っていたし、それを一つの目標にしてきただけに、 今回の嬉しさは大きい。Pei-MingはPRLは二本目だと言っていたけど、 僕は初めてなので、まあこのstringの分野でどれだけの意義があるかは 人によって意見が割れるかも知れないけれど、 僕には素直に嬉しい。 残念ながらこないだのStromingerの論文には我々の論文は 引用されていなかったので、 ちょっとおそるおそるメールを出してみたら、 丁重にも謝ってきた。次のバージョンで引いてくれるらしい。 安心である。
今日、今か今かと待っていたSenの新しい論文が出ていた。 彼はrolling tachyonの後どんな方向に進もうとしているんだろう、 とたくさんの人が気にしていたに違いないのだが、 なんとそれはtachyon vortexからのeffective actionの導出に関するもので、 僕はえらく驚いてしまった。 だってこれは長岡君と一年前にやった話で、彼のはそのfollow-upに 見えるからだ。 introに彼の立場が明言されていて、 ちょっと僕たちやTseytlinの論文の仮定を改善しているように見えるけど、 彼のはそんな重要な帰結かねぇ。 確かに面白いけど、 結局tachyon actionにはalpha' correctionはあるんだから。 彼としてはDBI型のtachyon actionがどのくらい通用するかを 調べたかったんだろう、っていうのは推測できるけど... でもこれまた、Senが僕と同じ計算をしているのを知って嬉しかった。
新しい論文は今週にも出せるかな?
もう論文はほとんど出来ているのだがなかなか詰めが... こないだStromingerの論文が出てしかももうすぐMaldacenaの論文も出ると 書いてあるのを見つけたときは嬉しかった。 S-braneの分野がまだまだ発展中であるということの証拠だ。 早く論文を出したいとあせる一方で、中途半端にしてはいけないという 気持ちもあって、いやもう50ページを超えてしまっているんだけど いつ出せることやら。Johnとのメールのやり取りはもう600を超えているし、 かなり議論は成熟してきた感じがあるんだけど、あと一息だ。 もう一つ長岡君と主にやっている方も基礎となるところは出来ているので あとはfinishをどうするかという感じで、これも早く仕上げたいものだけど、 まあ焦っても仕方ないか。しかし一息つけない。 Pei-Mingはとてもいいことを言う。 コメントが実践に根付いているという感じだ。 一方Johnや長岡君は好きなことを何でも言えて議論できるので これまたいい共同研究者に恵まれていると思っている。
二月はかなり研究に集中できた感じがしているけど、 もうすぐ採点やら学会やらで色々忙しくなる前に 論文が出せたらいいのになあと思っている。 いけるかな。だめかな。
ずいぶん日記を書くのをサボってしまった。 一息ついてからにしようと思っていたけど一息つかない。 一月はかなり面白く議論が進んだと思う。 Johnと長岡君とPeiMingとの論文もようやく仕上がりそうだし、 先週は名古屋大にセミナーで寄せてもらって、 楽しく話すことができた。 そうそう嬉しいのはWatiとたくさん議論ができたことだ。 これも形になりつつある。 Extra dimensionの研究会は、僕はちょっと部外者的だったけど、 でも面白かった。 しかしproceedingsを書くのがこんなに大変だとは思っても見なかった。 三つのproceedingsをようやく二つ片付けて、今は最後のやつである。
先週基礎実験がようやく終わったので、研究に集中できそうだ。 今週末京大にセミナーに行けば、そのあとはしばらくなにもない。 じっくり腰を据えてかかるとしよう。 Johnとの議論やいろんな議論が楽しい。 うーんどこまで理解が進むかな? めちゃ楽しみ。
明日から立教の研究会でそのあと関西に帰るので、実質上今日が仕事納めである。 正月明けは基研での研究会に出るので13日頃まで東京に戻ってこない。 こんなに長く研究室を留守にしてしまうのは初めてなので、 何か若干不安がある。 立教と基研では、初めてパソコンをプロジェクターにつないで 講演してみることにした。成功するといいのだが。
振り返ってみると今年は本当に早かった。 研究面では、今年もまたたくさん素晴らしい人と出会って 議論が出来、仕事にもつながったので、 本当に皆に感謝、である。 特に共同研究できた長岡君、Gary, Piljin, 坂井さん、John, PeiMing, そして 議論してくださった人達に感謝したい。 物理は議論から始まるものである。 議論がなければ物理は物理ではない。 少なくとも僕にとっては。 うん、研究室でもっと議論していきたい。 今年、研究室の一員としてどのくらい貢献できたかは分からないが、 ようやっとなじんできた感じがある。
この3、4年ほど、次の年が予測できない人生だったのだけれど、 来年こそはちょっと予想がたちそうで、 どういう風にしようかと思案している。 考えていてもスタートしないので目先の重要な研究から 手をつけていかないといけないのだけれど。 最近色々な研究会で呼んで頂けるのはありがたいんだが、 準備に時間がかかりすぎて肝心の研究のペースが上がらない。 一つのことをもっとじっくり考える時間がないと、 新しい研究はできるわけがないのに。 これから来年の四月まではやっと実験もなくなるので嬉しい。 ゆっくりと腰を据えて一月二月を過ごしたい。 特にWatiが駒場に来るのもいいチャンスだ。 四月からは都立大でちょっと講義をすることになってしまった。 よし、ついでにSergeiと議論しよう。
年末年始は、読みたいもの、やりたいことが山のようにたまっている。 数理の図書館で Vilenkinの本を借りてきてみた。これを腰を据えてじっくり読んでみようか。 読みたい論文もたまっている。 とりあえずプリントアウトして実家に持ち帰ることにした。 proceedingsも書かないといけないが、 これ、早くやってしまわないとまずいなあ。
みなさま、良いお年を。 来年もよろしくお願い致します。
このところ、ちょっと一息、 という日記を書く区切りがないので書かなかったのだけど、 まあ区切りがなくても書きたいときに書けばいいかと思って書いてみている。 そうそうKEKでセミナーに呼んで頂いて、 色々意見をもらえて楽しかった。 それについて色々と考えている。 昨日はそれも含めてJohnと議論した。 彼はもちろん台湾にいるんだけど、 今は便利な道具があって、ぼくらはICQという instant messengerを使っている。 これ、すこぶる便利で、 もちろん電話で話すようにはいかないけれど、 相手が返事を書いてくる数秒の間にじっくりと考えたり、 相手の発言を読み返すこともできたりする。 離れている相手とfrankに議論するにはとても便利な道具である。 昨日は結局2時から7時までパソコンの前に座って議論した。 議論の内容が全て保存できるのが嬉しい。 print outしてそれを読み返している。 これでもしインターネット黒板みたいなのも併用すればもっとvisualに議論できて 面白いんだろうなと思う。 昨日の議論でまた色々と面白い点が分かってきたように思う。 幸い年末の立教大研究会で話させて頂けるので、 それまでにうまくまとめられればと思う。
Akiがやってきて色々話ができてこれは嬉しかった。 Seminarも面白かったけど、 Princetonの状況やいろんな情報もくれて、 またちょっとだけ議論もできたし。 そうそう、彼のちょっとした意見「そんなはずないけどなあ」 がきっかけになって、長岡君と詰まっていた計算を再度やってみると、 つまらないところで引っ掛かっていたことが判明。 計算の結果うまくいっていて、ちょっと進展。 一月にWatiが来るのでそれまでにもう少し計算が進められればと思うけれど。
今日は研究室の忘年会。 久しぶりに大川さんにもお会いできるし、楽しみ。 それと、待っていたAsakawa-Terashima-Sugimotoの論文が出てたので、 早速読むことにしよう。
何だか久しぶりにちょっと解放された週末のような感じだ。 それはともかく、先日出たある人のrolling tachyon関係の論文が withdrawされたのは、Garyが彼に、我々の論文と内容が似ていると メールを送ったからだった。僕は内容が似ているというのはすぐに 分かったけれど、もしやwithdrawされるとは思っていなかったので、 かなり驚いてしまった。きっと僕らの論文を知らなかっただけ。 まあ彼の解析方法は我々の解析に含まれてしまってはいるんだけど、 解析結果の解釈はちょっと僕らのと違っていたので、 はあこんな解釈もあるんやな、と感じたくらいだった。 しかしれでwithdrawするというのは、びっくり。 僕らの論文は二ヶ月前だけど、すでにpublishされている。 この事実が重要なのかな? それとも、二ヶ月という時間の差は完全に「先行論文」と見なすのに 十分なのだろうか? arXiv全盛のこの時代、二ヶ月というタイムラグでこんな風になってしまうのは... それと、たぶんこの人はbraneworld出身者なんだろうね。 というのはDvaliと仕事をしていたので。 こないだ重力の研究会で感じたのは、 白水さんがおっしゃっていた「重力の人口の半分はbraneworldをやっている」 という言葉とは裏腹に、string側との相互作用がかなり希薄だ、 ということだった。これは、braneworldというのはもちろんかなりの人が 現象論でやっているわけで、一方stringでは「braneをここ置く」といったら もうそのmatter contentも決まっているしtensionを変えたりとかそういう 自由度はほとんどないわけで、こういう問題意識のずれから生じているのかも 知れない。問題意識がずれると論文を読む観点もかなりずれてくる。 結局僕らの論文に彼が気づかなかったのは、まあ 彼の調査不足と言うより仕方がないが、こういう意識のずれがあったのかな。 それと、他には、僕らの論文のタイトルに 「rolling tachyon」という言葉が入っていなかったので 外の分野の人が検索して引っ掛からなかっただけなのかも知れない。 とにかく何だか胸がモヤモヤする事件だった。 先行文献は初めの段階できちんとチェックしよう、という、 当たり前のことを思い出させてくれた。
疲れた....ようやくJGRGの発表が終わった。 これ、一般相対論と重力の研究会で、いろいろ僕自身に問題が... アウトサイダーの僕が話して分かっていただけるかという 根本的な問題がひとつ、そして、tachyon matterを重力で記述するのが まずいかも知れないのにrolling tachyonを話してくれと頼まれたので 結局あやふやなところしか話せないという技術的な問題がひとつ、 そして、僕が重力の言葉を知らないくせにこんなところで喋っていいのかという 感情的な問題がひとつ。 今日の話を聞いてくださった方がどのくらい分かってくださったのかは かなり謎である。あとで幾人かから質問をいただいたのと、 Emparanさんがおもしろい話だったと言ってくれていろいろ質問してくれたのが、 救いだ。 発表前に、横野がいろいろと重力解のことを教えてくれて、本とに助かった!
そうそう、 Emparanさんと初めて会ってたくさん話せたのが大収穫。 僕にとっては何かしらちょっとあこがれのような人で、 どんな人か全然想像もできていなかったので、 陽気なスペイン人と分かってここぞとばかりいろいろ話しかけてみた。 そしたらサンタバーバラにポスドクでいたということが分かって、 カリフォルニアの話で大盛り上がり。 結局バンケットの間中ずっと彼と話していたので、 ヒョッとして彼と話したがっていた他のかたを妨害してしまったかもと思い、 反省。しかし親しく話せて本当にうれしい。 ちょっと親しくなれたので、 思いきって長年の疑問をぶつけてみた。 それは、Myers effectはMyers effectと呼ばれているけど、 実際は彼が発見したのでは、ということだ。 これは僕は確信を持ってイエスと言えるのだけど、 彼自身がどう思っているのかとても聞いてみたかったわけ。 そしたら彼の答えは、「そうそう、めっちゃおしかったわけ!」 ってなかんじ。彼は論文でfundamental stringのexpansionに重きをおきすぎて、 D0のexpansionをちらっとしか書かなかった。「それが問題だった、 分かっていたから、それを詳しく書いておけば...」 とおっしゃっていた。けれど一方で、 「MyersはやはりそれをMatrix modelからも書いたのでそれが重要で、 彼はすごい」とも言っていた。 僕は論文で「Emparan-Myers effect」と書いたよ、 といったらかなり喜んでいた。 だって、実際それが正当だと思うからね。
火曜日は久しぶりに大栗さんにお会いすることができて、 少しお話をさせていただいた。 相変わらず明快なセミナーで、 (時間変更を知らなくて30分遅刻してしまったけど、) ぼくはDijikgraaf-Vafaをフォローしていないので 何とも専門的なところはついていっていないけれど、 それでもエッセンスは良く分かった気がして、 セミナーにまたまた感心してしまったのだった。 本当に、もう一度Caltechを訪ねたいものだ。 嬉しかった。
西ノ宮湯川と基研ポストシンポジウムが終わってホッと一息である。 今回はSenと喋ることを目標にして行ったので、 彼と色々議論させて頂いてとても嬉しかった。 まあ彼にとっては面倒なやつがやってきたくらいのものかもしれないが、 僕にとっては今手をつけているrolling tachyonを創始したSen がどのようなperspectiveを持ちつつ進んでいるのかが本当に気になるので、 議論して頂くことは僕にとっては重要なわけ。 論文は西ノ宮の前には間に合わなかったがSen当人に当日手で渡させて 頂くことができたので、これも目標を達成。 しかし残念なのは彼のフライトスケジュールの関係で 僕の基研でのtalkのときには彼がいらっしゃらなかったと言うことだ。 彼は自分の基研のtalkでは、flux confinementはquantum effectだろうと 言っていたが、そのあと議論したところによると、 僕がやっているclassicalなメカニズムによる閉じ込め(川合-黒木によっても 調べられている)もありうるという結論だった。 それで一安心である。僕としてはこのやり方でclassicalにfluxの閉じ込めが 起こる様子が記述されていると信じているので、 これがコンセンサスになることを望みたい。 それにはおそらくもう少し多くの証拠が要るかもしれないので、 今それは長岡君やPeiMing、Johnと解析中である。
西ノ宮で思いがけずBumHoonとお会いした。 韓国とはとても近いんだなあということを実感。 久しぶりに色々話せてこれは楽しかった。 韓国では蛸の踊り食いというのがあるらしい。 これを今度食べさせてくれると約束してくれたが、 一生に一回でいいだろうなあ。
昨日は杉本さんが駒場まで来てくださって、 rollin tachyonのことをたくさん説明してくださった。 現在のこの分野に対する杉本さんの見方がよく分かって、 とても面白かった。橘さんが理研からいらっしゃって、 久しぶりに楽しく話すことができた。 なつかしい基研の話は語り尽くす時間が足りなくて、 また杉本さんとお会いできる日が待ち遠しい。
突然Akiからメールが来て、 再来週駒場でセミナーをして頂けることになった。 彼とは二年前にStanfordで会って以来なので、 また会えるのが楽しみである。 IASの最近の様子など色々教えてもらおう。 来週は本郷で大栗さんのセミナーがあるし、 駒場で重力の研究会、また嬉しい忙しさがやって来た。
ようやく論文が完成である。 最後にやっぱりPeiMingが著者に加わることになって、 Johnと三人での連名の論文になった。 こういう風に最終的に誰が著者になるか決まっていないというのは、 いかにもアメリカ的である。 そう、Johnがアメリカ人であるということを、 知らされた出来事でもあった。 実際PeiMingとはこの研究でまったく議論していないのである。 だけどJohnがPeiMingと同じ研究室にいて、 彼らはすごく議論しているのだから、 著者になって当然なんだけど、 でもやっぱりちょっと調子狂うなあ。 PeiMingと良く議論しておくべきだった。 論文はほとんど僕が書いたけど、 Johnが美しい英語に仕立てあげてくれた。 こういうときに本当に英語の勉強になる。 特にletterで短くしたいような今回の場合にそれがはっきり現れた。 英作文もっと勉強しないとなー。
Johnとの議論は本当に楽しかった。 興味の対象は一致していて、しかもアプローチが違う場合が 一番議論して楽しいのかも知れないと思う。 彼とはとても気が合う感じがするが、 それは色々彼が良く僕に合わせてくれているのだろうと感じる。 もっと共同研究しようぜと言ってくれているのでそれがとても嬉しい。 興味も似ているし!次にはいつ会えるんだろうな。 Strings 2003かも。
結局西ノ宮湯川には間に合わなかったけど、 まあ来週土曜日に自分が発表するときには 論文のhep番号が分かっているはずなので、 それはそれでいいかな。 でもちょっと残念。
さーて研究会楽しみだ。 Senはどんな話をするんだろう。 寺嶋さんや杉本さん、いろんな人にまた久しぶりにお会いできるし。
Johnとの論文が仕上がりそうである。 来週の西ノ宮+基研での研究会にギリギリ間に合うかどうか。 金曜日に出せるといいんだけど。 内容的には、そのあとに続けて出す予定のものの要約をしたletterなので、 実際は次の論文の方が重要かも知れない。 けどエッセンスは書き込んだので、 これをざっと読んでくださった方がどのように思うかとても楽しみである。 特にGaryとPiljinとの話と関係も深いので、 特にPiljinがどう思うかとても楽しみだ。 そう思ったらどきどきしてきた。 自分で興奮する論文ができた時って、 ドキドキするよね。 なんだかセミナーで発表する前の気分にも似ていて、 自分の成果を聞いてもらえると思うととても興奮してしまって。 でも畑さんに言わせると僕はとても落ち着いて話すように見えるらしい。 興奮して話してその楽しさが伝わるようでなくてはいけないのに、と思う。 来週、 基研でのポスト西ノ宮湯川シンポジウムで話をさせて頂く機会を頂いたので、 またまた緊張してしまうだろうけれど... 今日トラペができたのでまずは一安心。 Senの前でこれを話して彼がどんなコメントをくれるか楽しみだ。 くれなかったらこちらから聞いてみよう。 プログラムが公開されているけど、 僕はどうやらSenとは違う日になっているようだ。 彼が聞いてくれますように。
東北大でのセミナーは楽しかった。 現象論の人達を前に話すのはちょっと(かなり)難しかったけど、 弦理論の方も結構いらっしゃったので、それで安心。 しかしウケを取ろうとしてスベッたので(しかも三回)、 それがかなり心残りだ。いや、ウケを狙うこと自体必要ないのかも知れないが、 しかし関西人としてこの辺りはとても悔やまれる。 しかも友人のY氏やS氏はそのすべった場所が良く分かっていて、 それがまた恥ずかしい。分かってたら笑ってくれよー。(笑) 夜は綿村さんがめちゃおいしい飲み屋さんに連れていってくれて、 ほっぺたが落ちそうだった。仙台いいところっすねー。魚がうまくて。
5月に台湾に行ってから続いている台湾Academia SinicaのJohnとの共同研究が、 第一段階終了しそうだ。 これは第二段階としてかなりいろんなことを調べられそうなので、 それがホント楽しみである。 今まで勉強してきたことをつぎ込めるのが楽しい。 けど調べたいことが多すぎて時間がかかるかもなー。
今週はセミナーする予定もなく、落ち着いて机に向かっている。 ノートにまとめたりすると大きい方向性がちょっと見えてくるけど、 でも駒場のセミナーで今日のように 米谷さんや風間さんの奥深いコメントを聞いているとまだまだ知識と精進が 足りんと思う。その分野を本気で知りたいと思わないと なかなか詳しく勉強するmotivationが沸かないのよね。 これはいかんと思うのだがついつい忙しさにかまけて怠っている。 駒場で自主ゼミとか出来ないかしらん。 自主ゼミをしたとしてそれに集まってもらえるだけの魅力あるテーマって今、 何だろうか。
畑さんにSFTのことでメールを書いたら、早速お電話を頂いて、 色々教えてくださった。 東工大の講義ノートをつくるときにもアドバイスをしてくださって、 畑さんは僕にとってまさにお世話になりっぱなしの恩師。 勉強勉強。精進精進。こればっかりやな。
東工大の合宿から帰ってきた。 講義は思ったよりうまく進んで、 考えていたところまで話すことができたので一安心。 まあ講義なんて自分の満足度より聞いて頂いた方の満足度の方が重要なので、 こんなこと言ってても仕方ないんだけど、 でも初めて講義をしたので色々経験になった。 帰りしなにM2の方に、分かりやすかったですと言っていただけて、 とても嬉しかった。 いろんな人と知り合えて議論もできて、とにかく合宿は楽しかった。 呼んでくださった東工大の皆様ありがとうございました。
さて、これで一息である。 一日くらい休めればいいのだけれど、明日は基礎実験担当の日だし。 それに木金と東北大に出張だ。けど、これは四月に出した論文の話をするので、 トラペの準備も先週やってしまったし、それで落ち着いている。 一ヶ月ぶりくらいにWatiから質問の返事が来ていたりして、 やっと研究モードに入れそうだ。やるぞー。 しかし、やる気はあっても体がクタクタ。 東北大に行くまでに体力を戻さないと。ふー。
都立大のセミナーは結構うまく運んで良かった。 久しぶりの英語講演も、思っていたほど失敗しなかったから。 Ketovさんもいい人で、晩御飯をごちそうになってしまった。 ロシアの物理事情はかなり飛んでいて面白かったけど、 こういうのを面白いと言っちゃあいけない。
この所また忙しい。この三連休も、 せっかくの秋晴れだというのに大きな計画もたてられず、 自宅でひたすら東工大合宿の講義ノート作りである。 ノート作りに、 以前に良く読んだはずの論文をたくさん読み返しているのだけれど、 忘れている点や読み飛ばしてしまっていた点も結構あったりして、 またまた勉強になる。 関連文献で読んでみたいものも色々出てきてしまって、 やはり二・三年前とは自分のなかでも motivationが変わってきてしまっているのか、 はたまた少し自分の見方が広くなってきているということなのか、 どちらとも言えない。 とにかく復習になったのはとてもいいし、 初めて講義というのをやるので力が入っている。 こういうので満足して頂けるのだろうか、 そればかり気になっている。
セミナーのトラペ作りや講義ノート作りなどで、 研究の方がご無沙汰になっている。 これはほんとに辛いんだけど、 来週から本格的に研究に復帰できそうなので、 今は耐えるしかない。 こういうときに限って色々と面白い方向性も浮かんだりする。 しかし更にこういうときに限って、 JHEPから二つもレフェリーを頼まれたり、 更にacceptされた論文のproof-readingをしなくちゃいけなくなったり。 こういうのって、なんでか重なるもんだなぁ。
しかし、外の秋晴れはとても気持いい。 外に飛び出してゆっくり空を眺めたいもんだ。 サンタバーバラにいたときは、そんな風に過ごしていたっけ。 そうそう、東京にやってきて丁度一年が過ぎた。 確か、去年の今頃は駒場に慣れるのに忙しかったのを思い出す。 今、やっと慣れてきたと感じる。 思えばサンタバーバラにいた頃はほんとにのんきに毎日研究していた。 毎日、何をしなければいけないということもなく、 ただ起きて海を眺めて研究所に行き、 好きなときに研究して好きなときに砂浜を散歩して、 好きなときに家に帰って映画を見ていた。 東京に来て、生活に更にメリハリができた。 ちょっとは責任感も出たかも。 講演やセミナーで忙しくなった。 (これはアメリカにいた間はほとんど出来なかったからなー。) うん、研究生活上、いい方向だと思う。 海を眺めていたのも良かったけどね。
論文の反響をいろんな方から頂く。 コメントのおかげで見えていなかった面が見えたりして、 やはりとてもためになった。
明日は駒場でセミナーである。 そのためのトラペを書いていると (この二週間ほど、トラペしか書いていないような!)、 なんとGaryとPiljinとの論文の重要な帰結に誤植があることが判明。 gauge fieldが従うeffective metricの式で、E^2の巾が逆数になってしまっている。 まあ読めばすぐ分かる誤植なので心配はないのだが、 それにしても重要な式なのでそれしか見なかった人には ちょっとまずい印象を与えてしまったかも知れない。 うっかりしていた。すぐreplaceだ。 それにしても一週間でJHEPにもう通ってしまった。 これは変えられないのでarXivの方を変えるしかない。
週末は、セミナー発表のために「不思議の国のアリス」を読破。 Carrollian metric の由来をきちんと知っていないようではセミナー出来ない、 と勝手に思い込んだので、地元の図書館で借りてきて読んでいたのだが、 まあ大の大人が混んでいる電車の中でアリスの物語を真剣に読んでいるのだから、 気まずいったら。文章だけならまだ目立たないのだけれど、 これって絵本だしね。 とにかく、由来の該当個所が見つかったのでよかったのだが、 それにしてもアリスの物語というのは、 本当に小さいときに読んだだけだったせいか、 なかなか楽しめてしまった。 僕は精神年齢が低すぎるのだろうか。(笑) ちなみに、該当個所というのは「不思議の国のアリス」のほうではなく 「鏡の国のアリス」の始めの辺りだった。
三号館書庫の貸し出し再開にこぎつけた。 かなり長いことかかったなあ。 院生の人達や周りの人にはかなり手伝ってもらって、 なんとか今週から貸し出し再開。 この10年でなくなった図書がすごく多いのには閉口したが、 しかし未返却本を回収したくてもその方が 既に駒場にはいらっしゃらない場合が多い。 10年経てば院生も総入れ代わりだし、仕方がないのだけれど。 今後は利用する側のマナーを期待したいところだ。 早速借りに行ってこよう。
文献紹介を終えた。 Rolling tachyonのreviewをやったのだが (結局Senはいつまでこの路線で行くのだろうか)、 色々と質問が出て嬉しかった。 これはセミナー室が新しくなって、 参加者が質問しやすくなってせいもあるだろうけど。 来週はまた水曜日にセミナーをしなければいけない。 トラペをまたつくり始めないと。 ちょっと大変だ。 こんなときに限って、 明日は一日学生基礎実験の整備だし、 月曜日は図書室の整備を一日やらないといけない。 まいったな。週末はトラペ書きで埋まりそうだ。 研究がいつ出来るというのだろう。 何とあと一ヶ月、毎週セミナーになってしまった。 発表できるのはとてもありがたいことなんだけど、 重なる時ってほんとに重なっちゃうなー。うー。
今日は長岡君と議論できたから良かったけれど。 台湾の人とやっている研究は、 新しい僕のアイデアにみんな次々と自分のアイデアを足してくれて、 多いににぎわってきた。 思い返すと、ケンブリッジで始まった共同研究なのだが、 当初のもくろみは若干難しいことが判明して、 ほぼ毎日議論は続けてきたが、 その方面では決定的な解は得られていない。 けれど今週始まった新しい方向で(例の学会中に思いついたやつだ)、 ちょっと違う方向だけれど面白い方向に進みつつある。 ところでPei-Mingが途中から加わることになりそうだ。 彼もきっと面白いコメントをたくさんしてくれるに違いないと思うと、 今後の展開が楽しみだ。しかし手が動いていない。 早くトラペたちを仕上げて長岡君との話も詰めていきたいと思っている。 これが前からずっと気になっていた問題で、 しかも難しそうな問題だと思っている。 前進させたい。
坂井さんとの論文がようやく仕上がった。 一度坂井さんとはじっくり議論してみたかったので、 仕事ができて嬉しい。色々と勉強になった。
学会が終了。色々と楽しい話が聞けて良かったけれど、 結局7月の基研の研究会と同じ話もたくさんあって、 それが残念だった。 結局秋の学会と7月の基研の研究会の申し込みがほとんど同じ時期にあることが原因だけど、どうにかならないものだろうか。 来年もまた研究会のorganizerに入っているが、 これに対しての対策は取りようもない感じがする。 一応前回の7月の研究会では、 春の学会での発表となるべく重ならないように、 との判断基準もあってプログラムが組まれたのだが、 秋の学会という未来の話になるとそのようにはいかない。 しかしその一方で、7月に聞いた話の続きを話される人も多く、 それは楽しむことができた。 なるべく研究会は間が開いているのが良いのだが。 まあ今回は自分も発表していないので、 そんなことを批判する前に頑張ることにしよう。
しかし不思議なことが一つ。 学会会場で自分の興味とあまり関係のない話が続いているときに、 講演室の後ろの方で内職(お絵書き)をやっていると、 何やら面白いアイデアが浮かぶことがよくある。 これが今まで何度もあったので驚きである。 今回もなぜかそれが起こった。 これは何故なんだろうか。 学会の効用。(笑)
研究の方は、 坂井先生との共同研究が実を結びつつある。 これを終えられたら、かなり前進だ。 セミナーや文献紹介、 講演など対外的にやることが山のように積もってきているので、 早く一つ一つ仕上げていかなければならない。 楽しみもあり、また苦しみもあり。
論文の結果について幾人かの方からメールをいただいた。 Soojongが近い研究をしているようで、 この辺りが楽しみである。 早速 Sergei (Ketov) からメールが来て、 都立大でセミナーをさせてもらえることになった。 これは、ケンブリッジで彼に会ってそこでそういう約束をしていたんだけれど、 結局僕の論文が出るまで待っていてもらったものだった。 色々話す機会が増えてきたので、 周辺分野との関連も含めて理解を深めないといけない。 こういう時に、 この分野に興味を持っている友人を持っているのはとても嬉しい。 いろんなことが議論をすることではっきりしていく。 議論をしている最中にはっきりすることも、よくある。 風間さんと先日昼食時に議論したことは、 かなり有益だった。
やはり今日のように、 研究室の長岡君とじっくり向き合って議論をすると、 その場で色々分かってくる点も多く、 刺激にもなる。 そしてこういうところから共同研究の芽が出てくるものだ、 とつくづく感じる。 思えば、僕の共同研究はほとんど、 人と会ってその時の議論でスタートしている。 その人とはそれ以来場所的に離れてしまうことも多いけれど、 やはりそのようにスタートした共同研究はメールで議論が進み、 それはそれで面白い。 今回Gary と Piljinといい共同研究ができたと感じるので、 これからもなるべくそういう共同研究の芽が増えるように、 色々なところに顔を出そうと思う。 週末は立教大で学会だ。
論文を投稿。ほんと、一息だ。
議論を振り返るために今までのメールを見てみる。 全部で200通弱。 当初5月はKIASで議論していたので、 そこはノートにしか記録が残っていない。 その後お互い離れてからは、 ほぼ毎日か一日置きにメールを一通ずつ書いたような換算だ。 これは、Garyのタイムゾーンに因るところが大きいと思う。 こういう半日ずれているようなタイムゾーンの人と共同研究をすると、 一日計算して計算結果をTeX fileに起こして送り、 朝大学に来ると返事が来ている、そのような感じになる。 このような感じは初めてだった。 今までの共同研究では同じタイムゾーンの人と議論をしていたせいで、 メールを送るとすぐ返事が来て一日に何通もメールを書くことになっていた。 Akiとの時は彼が夜型なせいで同じ時に寝起きしていたようだし(笑)。 今回のはそれと全く違っていたけれど、 これもまた悪くないな。 勘違いで変な忙しいメールを書くこともないし、 じっくり計算して自分の主張をできる。 しかも相手の計算をフォローする余裕もできる。 ただ悪いのは、最後の詰めの段階で、 やはり同じ時間帯に起きて掛け合いをやらないと、 論文の文章の表現など細かい点が詰まってこない。 おかげでちょっと寝不足だが、まあこれもいい経験。
今回の共同研究でも得るところは多かったが、 やはり面と向かって議論をした時に得られるあのワクワク感は少なかった。 そりゃe-mailでの議論だから仕方ない。 けどやっぱり面と向かって議論をするあの感じを欲する自分がいる。 何でだろう。贅沢だな。 今日ピンポンっていう映画を見たせいかも知れない。
研究が一段落したときにこの日記をつけてみようと思う。 そう思ってきっとかなり不定期になるはずである。 やる気のあるときと無いとき、日記を書く気のあるときと無いとき。 覚え書き風。
今週にでもようやく論文が出そうだ。 5月の研究会でPiljinとGaryと議論を始めたのが始まりで、 そのあと結構濃い議論をずっと続けたので、 四ヶ月だけれどかなり長かった気がする。 初期の目標は確かもっと違う色々な方向があったと記憶している。 けれど結局最後に残ったのはこの方向だった。 これは今思うと納得が行っている。
僕は今初めての経験として共同研究を同時に四つ進行させている。 これは友人のYが昔からやっていた手法だけど、 僕にはとうてい出来ないとあきらめていた。 けれどケンブリッジやセミナーで議論が始まってしまって、 断る要素もなく(他に共同研究で忙しいから断る、なんて断り方が できるのかねえ。)、この二ヶ月ほど続いてきた。 これがたまたまうまくいったのは、 きっと共同研究している相手に恵まれたからだ。 というのは、研究相手はほとんど忙しい人達なので、 すぐそばにいて根を積めて議論するというよりも、 どちらかというとそれぞれのペースで打ち込むときに打ち込んで それをTeX fileに起こしてやり取りする、というような人達だからだ。 もしそばに四組の共同研究者がいたら絶対にうまく行かない。
僕にとってのこの初めての試みは、 今週一つめの論文ができることで、一応成功したようだ。 他の二つもめどがついてきた。 しかしこんなことはなるべくならしない方がいい、ということも良く分かった。
10月になればここで文献紹介としてRolling tachyon全般の reviewをしようと思っている。 嬉しいことにそのあと色々とlectureを頼まれているので、 ちょっと違った視点でそろそろ今までのこの5ヶ月ほどの rolling tachyonの発展を振り返る努力を始めようと思う。