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自作クラスタ計算機:サーバーの組み立て

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自作クラスタ計算機:サーバーの組み立て [2020/10/01 21:48]
koudai
自作クラスタ計算機:サーバーの組み立て [2023/08/27 16:02]
koudai [CPUを設置]
Line 9: Line 9:
 ==== ラックレールをサーバーラックとシャーシの両方に取り付け ==== ==== ラックレールをサーバーラックとシャーシの両方に取り付け ====
  
-ラックレールTC-RAIL26は、サーバーラックに取り付ける部分とシャーシに取り付ける部分に分離します。 +  * ラックレールTC-RAIL26は、サーバーラックに取り付ける部分とシャーシに取り付ける部分に分離します。 
- +  ラックレールを付属のネジを使ってラックに固定していきます。 
-ラックレールを付属のネジを使ってラックに固定していきます。 +  六角ナットで固定するのでスパナがあると便利です。
-六角ナットで固定するのでスパナがあると便利です。+
  
 {{ :自作クラスタ計算機:rack-and-rail.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:rack-and-rail.jpg?400 |}}
  
-シャーシの方にもネジで取り付けます。+  * シャーシの方にもネジで取り付けます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:chassis-and-rail.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:chassis-and-rail.jpg?400 |}}
- 
- 
 ==== 電源を固定 ==== ==== 電源を固定 ====
  
-シャーシにパーツを組み込んでいきます。 +  * 最初に電源を取り付けます 
-最初に電源を固定しておくと良いで +  電源ケーブルが着脱式の場合、固定する前に必要なものを接続しておきます。
-電源ケーブルが着脱式の場合、固定する前に必要なものを接続しておきます。+
  
 {{ :自作クラスタ計算機:power-supply.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:power-supply.jpg?400 |}}
Line 31: Line 27:
 ==== マザーボードを設置 ==== ==== マザーボードを設置 ====
  
-ケースにマザーボードのためのスペーサーを設置します +  * ケースにマザーボードのためのスペーサーを設置します 
-マザーボードの穴の位置に対応するところにはめていきます。 +  マザーボードの穴の位置に対応するところにはめていきます。 
-間違ったところにつけてしまうと、マザーボードの裏の基盤がスペーサーに触れてショートを起こして動かなくなります。 +  間違ったところにつけてしまうと、マザーボードの裏の基盤がスペーサーに触れてショートを起こして動かなくなります。 
-逆に、マザーボードの穴がある箇所にスペーサーを設置することができない箇所は無視してください。+  逆に、マザーボードの穴がある箇所にスペーサーを設置することができない箇所は無視してください。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:spacer.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:spacer.jpg?400 |}}
  
-スペーサーが設置できたら、マザーボードを設置します。 +  * スペーサーが設置できたら、マザーボードを設置します。 
-固定にはインチネジを使用します。 +  固定にはインチネジを使用します。 
-最初は全箇所をネジで仮止めして、最後にギュッと締めます。+  最初は全箇所をネジで仮止めして、最後にギュッと締めます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:motherboard.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:motherboard.jpg?400 |}}
Line 47: Line 43:
 ==== CPUを設置 ==== ==== CPUを設置 ====
  
-CPUのソケットがLGA3647の場合を説明します。 +  * CPUのソケットがLGA3647の場合を説明します。 
-CPUクーラーに付属しているアタッチメントにCPUを取り付けます。 +  CPUクーラーに付属しているアタッチメントにCPUを取り付けます。 
-CPUの一つの角に金色で印刷されている三角形のマークが、アタッチメントの三角のマークと同じところに来るようにします。+  CPUの一つの角に金色で印刷されている三角形のマークが、アタッチメントの三角のマークと同じところに来るようにします。 
 +    * 下の写真でいえば、右上の角がそれです。 
  
 {{ :自作クラスタ計算機:cpu.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:cpu.jpg?400 |}}
  
-アタッチメントにとりつけたら、今度はCPUクーラーをとりつけます。 +  * アタッチメントにCPUをとりつけたら、今度はトシンクをとりつけます。 
-サイドファンの場合、風の向きがケースファンのと同じ方向にるようにします(普通はケースの前から後ろ風が流れるようになっていますが、購入したシャーシをよく確認しくださ)。 +  * 今回使用したDynatron B5はCPU接触面にすでにグリスが塗ってあります。箱から取り出すときに触らないように気をつけましょう 
-CPUの角に印刷されている三角形と、マザーボードのCPUをはめるところに印刷されている三角形が同じところに来るようにCPUを設置することに気をつけます。+  * **CPUファンがヒートシンク横についている場合、ケースファンや電源ファン合わせて見て、空気がケース内で一方向に流れるように設置します** 
 +    * ここを読み飛ばして適当設置し、CPUを爆熱する人が跡を絶たないので太字にしました 
 +    * CPUファンがヒンクの上についている場合は特に考慮する必要はありません 
 +  CPUの角に印刷されている三角形と、マザーボードのCPUをはめるところに印刷されている三角形が同じところに来るようにCPUを設置することに気をつけます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:cpu-cooler.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:cpu-cooler.jpg?400 |}}
  
-CPUにクーラーを取り付けたらマザーボードに設置します +  * CPUにクーラーを取り付けたらマザーボードに設置します 
-トルクスドライバーでCPUクーラーに書いてある順番に締めていきます +  トルクスドライバーでCPUクーラーに書いてある順番に締めていきます 
-あまり強く締めすぎるとCPUのピンを破損する原因となりますが、弱すぎるとCPUとクーラーの接触が悪くなって冷却効率が落ちます +    強く締めすぎるとCPUやマザボを破損する原因となりますが、弱すぎるとCPUとクーラーの接触が悪くなって冷却効率が落ちます 
-普通に締めていって、最後力いっぱいギュッ締めるのだけ省略すればちょど良い感じなと思います。 +    締める時の適切なトルクの大きさはマザーボードの説明書に記載されています。 
-気になる人は空転式トルクドライバーを買えば良いと思いますが...)。 +      * X11DPi-NT場合は 12 lbf・in でした。アメリカ人はポンドかインチ使うからダメで[[https://ktc.jp 
-締める時のトルクの大きさはマザ説明書に記載されてます。+/support/unit-cal|換算すると]] 1.4 N・m です 
 +      気になる人はトルクが調整できる空転式トルクドライバーを使いましょう一万円くらしますが、サーの値段を考えたら誤差みたなものでしょう...)
  
-デュアルCPUの場合は、のようにして2つとりつけます。+  * デュアルCPUの場合は、下の写真のようにして2つとりつけます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:cpu-on-motherboard.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:cpu-on-motherboard.jpg?400 |}}
  
-ついでにCPUファンの電源をマザーボードに差し込んでおくと良いでしょう。+  * CPUファンの電源をマザーボードに差し込みます
  
 ==== メモリ、M.2 SSDを設置 ==== ==== メモリ、M.2 SSDを設置 ====
  
-メモリとM.2 SSDを設置します。 +  * メモリとM.2 SSDを設置します。 
-メモリがスロット数よりもい場合は、メモリをどこに挿すか説明書に書いてあるのでよく読みます。+  * 設置するメモリの数がスロット数よりも少ない場合は、メモリをどこに挿すか説明書に書いてあるのでよく読みます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:memory.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:memory.jpg?400 |}}
Line 82: Line 83:
 ==== フロントパネルコネクタの配線 ==== ==== フロントパネルコネクタの配線 ====
  
-フロントパネルコネクタの配線(スイッチ、LED、USB)をマザーボードに接続します。+  * フロントパネルコネクタの配線(スイッチ、LED、USB)をマザーボードに接続します。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:connecter.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:connecter.jpg?400 |}}
  
-この場合ですと、電源スイッチ(POWER SW)リセットスイッチ(RST)ネットワークインターフェースコネクタ1のLED(NIC1)ネットワークインターフェースコネクタ2のLED(NIC2)HDDのアクセスランプ(HLED)電源ランプ(POWER LED)があります。 +  * この場合ですと、次の配線が必要です 
-どのピンが何に対応するのかマザーボードの説明書をよく読みましょう。 +    * 電源スイッチ(POWER SW) 
- +    * リセットスイッチ(RST) 
-挿し終わったら次のようになります。+    * ネットワークインターフェースコネクタ1のアクセスランプ(NIC1) 
 +    * ネットワークインターフェースコネクタ2のアクセスランプ(NIC2) 
 +    * HDDのアクセスランプ(HLED) 
 +    * 電源ランプ(POWER LED) 
 +  どのピンが何に対応するのかマザーボードの説明書をよく読みましょう。 
 +  挿し終わったら次のようになります。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:connecter2.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:connecter2.jpg?400 |}}
Line 96: Line 102:
 ==== 残りの配線 ==== ==== 残りの配線 ====
  
-あとはマザーボードやCPUの電源コネクタ、フロントパネルのUSBのコネクタ、ケースファンを接続していきます。+  * マザーボードやCPUの電源コネクタ、フロントパネルのUSBのコネクタ、ケースファンを接続していきます。
  
 {{ :自作クラスタ計算機:finish.jpg?400 |}} {{ :自作クラスタ計算機:finish.jpg?400 |}}
  
-スの蓋を閉める前に電源をコンセントにつなぎ、スイッチを入れて動作確認を行いましょう。 +  * サバーラックに設置する前に電源を入れて動作確認を行いま 
- +  * ラックに隙間なく並べて設置するなどでケース内にホコリの混入の心配がなければ、ケースの蓋は外しておきます
自作クラスタ計算機/サーバーの組み立て.txt · Last modified: 2023/08/27 16:02 by koudai