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quantumespresso:構造緩和

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quantumespresso:構造緩和 [2018/02/25 22:30]
koudai [原子位置の構造緩和]
quantumespresso:構造緩和 [2018/03/05 01:23]
koudai [格子定数の構造緩和]
Line 45: Line 45:
 構造緩和計算では、calculation='relax'を指定します。 関連するオプションの意味は次の通りです。 構造緩和計算では、calculation='relax'を指定します。 関連するオプションの意味は次の通りです。
  
-|etot_conv_thr|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。デフォルトは1.d-4だが、経験的はもう少し厳しいほうが良い。| +|etot_conv_thr|1.d-4|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。実際の計算ではデフォルトの値から徐々小さくって得られた原子位置の収束を見る。| 
-|forc_conv_thr|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。デフォルトは1.d-3だが、経験的にはう少し厳しが良い。|+|forc_conv_thr|1.d-3|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。こちら収束を見るのを忘れな。|
  
 また、relax計算の際は&ionsという項目が必要です。 ここに必要に応じて構造緩和計算のオプションを書き加えますが、今はデフォルトのままとします。 また、relax計算の際は&ionsという項目が必要です。 ここに必要に応じて構造緩和計算のオプションを書き加えますが、今はデフォルトのままとします。
Line 77: Line 77:
 ====== 格子定数の構造緩和 ====== ====== 格子定数の構造緩和 ======
  
-今度は格子定数の構造緩和を行います。 Siの格子定数はボーア半径単位で10.2程度ですが、ここから少しずらして構造緩和をさせてみます。+今度は格子定数の構造緩和を行います。 
 +先に原子位置の緩和を行ってください。 
 + 
 +Siの格子定数はボーア半径単位で10.2程度ですが、ここから少しずらして構造緩和をさせてみます。
  
 <file - si.vc-relax.in> <file - si.vc-relax.in>
Line 137: Line 140:
 </file> </file>
  
-もともと基本並進ベクトルが格子定数を単位としてa(1)=(-0.5, 0, 0.5)だったのが(-0.510132378, 0.000000000, 0.510132378)に拡大しています。 そのため、構造緩和によって得られた格子定数はボーア半径を単位として10.0*0.510132378/0.5=10.20・・・となります。+もともと基本並進ベクトルが格子定数を単位としてa(1)=(-0.5, 0, 0.5)だったのが(-0.510132378, 0.000000000, 0.510132378)に拡大しています。 
 +そのため、構造緩和によって得られた格子定数はボーア半径を単位として 10.0 * 0.510132378 / 0.5 = 10.20... となります。
  
 ===== 注意 ===== ===== 注意 =====
quantumespresso/構造緩和.txt · Last modified: 2024/03/30 23:58 by koudai