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quantumespresso:構造緩和 [2018/03/05 01:20] koudai [格子定数の構造緩和] |
quantumespresso:構造緩和 [2018/03/05 01:39] koudai [注意] |
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Line 77: | Line 77: | ||
====== 格子定数の構造緩和 ====== | ====== 格子定数の構造緩和 ====== | ||
- | 今度は格子定数の構造緩和を行います。 Siの格子定数はボーア半径単位で10.2程度ですが、ここから少しずらして構造緩和をさせてみます。 | + | 今度は格子定数の構造緩和を行います。 |
+ | 先に原子位置の緩和を行ってください。 | ||
+ | |||
+ | Siの格子定数はボーア半径単位で10.2程度ですが、ここから少しずらして構造緩和をさせてみます。 | ||
<file - si.vc-relax.in> | <file - si.vc-relax.in> | ||
Line 137: | Line 140: | ||
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- | もともと基本並進ベクトルが格子定数を単位としてa(1)=(-0.5, | + | もともと基本並進ベクトルが格子定数を単位としてa(1)=(-0.5, |
+ | そのため、構造緩和によって得られた格子定数はボーア半径を単位として 10.0 * 0.510132378 / 0.5 = 10.20... となります。 | ||
===== 注意 ===== | ===== 注意 ===== | ||
- | * 実はvc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。ほとんどの場合はうまくいかないので、先にrelax計算を行ってからvc-relaxを実行しましょう。 | + | * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。ほとんどの場合は同時緩和はうまくいかないので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。 |
- | * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。計算が正しいか確認するため、入力ファイルを得られたパラメータでもう一度vc-relax計算をすると良いでしょう。 | + | * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。収束するまでvc-relax計算を繰り返してください。 |
* 結果がエネルギーのカットオフやk点数に対してちゃんと収束しているか必ず確認しましょう(得られた構造に対してエネルギーのカットオフやk点数を増やしてもう一度構造緩和してみる)。 | * 結果がエネルギーのカットオフやk点数に対してちゃんと収束しているか必ず確認しましょう(得られた構造に対してエネルギーのカットオフやk点数を増やしてもう一度構造緩和してみる)。 | ||
* 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は& | * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は& |