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quantumespresso:構造緩和

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quantumespresso:構造緩和 [2018/03/05 01:38]
koudai [注意]
quantumespresso:構造緩和 [2018/11/26 18:06]
koudai [概要]
Line 5: Line 5:
 構造緩和には次の2通りの方法があります。 構造緩和には次の2通りの方法があります。
  
-  - 格子定数はそのままで、単位胞内の原子の位置について構造緩和 +  - 格子定数はそのままで、単位胞内の原子の内部座標最適化 
-  - 単位胞の原子位置はそのままで、格子定数についての構造緩和+  - 内部座標とともに格子定数も変化させる構造緩和
  
 通常は2つを繰り返すことで、安定な結晶構造を探します。 通常は2つを繰り返すことで、安定な結晶構造を探します。
Line 31: Line 31:
 / /
 &electrons &electrons
 +   conv_thr = 1.0d-8
 / /
 &ions &ions
Line 45: Line 46:
 構造緩和計算では、calculation='relax'を指定します。 関連するオプションの意味は次の通りです。 構造緩和計算では、calculation='relax'を指定します。 関連するオプションの意味は次の通りです。
  
-|etot_conv_thr|1.d-4|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。実際計算はデフォルトの値から徐々に小さくしていって得られた原子位置の収束を見る。| +^変数^初期値^説明^ 
-|forc_conv_thr|1.d-3|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。こちらも収束を見るのを忘れなように。|+|etot_conv_thr|1.d-4|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。初期値のままだと粗いので小さくる。| 
 +|forc_conv_thr|1.d-3|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。こちらも初期値だと粗ので小さくする。|
  
 また、relax計算の際は&ionsという項目が必要です。 ここに必要に応じて構造緩和計算のオプションを書き加えますが、今はデフォルトのままとします。 また、relax計算の際は&ionsという項目が必要です。 ここに必要に応じて構造緩和計算のオプションを書き加えますが、今はデフォルトのままとします。
Line 96: Line 98:
 / /
 &electrons &electrons
 +   conv_thr = 1.0d-8
 / /
 &ions &ions
Line 146: Line 149:
  
   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。ほとんどの場合は同時緩和はうまくいかないので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。ほとんどの場合は同時緩和はうまくいかないので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。
-  * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。計算の収束を確認するため、得られた構造パラメータもう一度vc-relax計算してください。 +  * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。収束するでvc-relax計算を繰り返してください。 
-  * 結果エネギーのカットオフやk点数対してちゃん収束しか必ず確認しましょう(得られた構造に対してエネルギーのカットオフやk点数を増やしてもう一度構造緩和してみる)+  * conv_thr大きいと、出力ファイルに"SCF correction compared to forces is large: reduce conv_thr to get better values"注意が出ので小さくしましょう。
   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください。   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください。
 +<code>
 +%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
 +    Error in routine checkallsym (2):
 +    not orthogonal operation
 +%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
 +</code>
  
-  %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 
-      Error in routine checkallsym (2): 
-      not orthogonal operation 
-  %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 
  
  
quantumespresso/構造緩和.txt · Last modified: 2024/03/30 23:58 by koudai