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quantumespresso:構造緩和 [2020/03/24 11:22] koudai [擬ポテンシャルについて] |
quantumespresso:構造緩和 [2020/06/27 15:53] koudai [注意] |
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^変数^初期値^説明^ | ^変数^初期値^説明^ | ||
- | |etot_conv_thr|1.d-4|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。初期値のままだと粗いので小さくする。| | + | |etot_conv_thr|1.d-4|構造緩和の各ステップで、エネルギーの変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する| |
- | |forc_conv_thr|1.d-3|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する。こちらも初期値だと粗いので小さくする。| | + | |forc_conv_thr|1.d-3|構造緩和の各ステップで、原子に加わる力の変化がこの値よりも小さくなったときに収束したと判断する| |
+ | DFTで求められる程度の原子位置の精度なので、多くの場合は収束の厳しさはここで指定した値で十分です。 | ||
また、relax計算の際は& | また、relax計算の際は& | ||
Line 147: | Line 148: | ||
===== 注意 ===== | ===== 注意 ===== | ||
- | * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。ほとんどの場合は同時緩和はうまくいかないので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。 | + | * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。同時緩和はうまくいかないことがあるので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。 |
* vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。 | * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。 | ||
* conv_thrが大きいと、出力ファイルに" | * conv_thrが大きいと、出力ファイルに" | ||
Line 163: | Line 164: | ||
====== 金属の場合 ====== | ====== 金属の場合 ====== | ||
- | 金属の場合はフェルミ面の情報が必要ですので、& | + | 金属の場合はフェルミ準位の情報が必要ですので、& |
occupations=' | occupations=' | ||
Line 176: | Line 177: | ||
一般に構造最適化で得られた格子定数は、PZ型などのLDA計算では過小評価され、PBE型などのGGA計算では過大評価されます。 | 一般に構造最適化で得られた格子定数は、PZ型などのLDA計算では過小評価され、PBE型などのGGA計算では過大評価されます。 | ||
- | 最近ではPBEを改善したPBESOLという交換相関ポテンシャルが、実験の格子定数をよく再現するということで使われることが多いです。 | + | 最近ではPBEを改善したPBESOLという交換相関ポテンシャルが実験の格子定数をよく再現するということで、構造最適化計算に使われることが多いです。 |