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quantumespresso:構造緩和

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quantumespresso:構造緩和 [2020/07/27 18:36]
koudai
quantumespresso:構造緩和 [2020/10/07 21:37]
koudai [注意]
Line 150: Line 150:
   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。同時緩和はうまくいかないことがあるので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。同時緩和はうまくいかないことがあるので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。
   * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。   * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。
 +  * ecutwfcやk点数は多めに必要ですので、これらのパラメタについて収束を確認するようにします。
   * conv_thrが大きいと、出力ファイルに"SCF correction compared to forces is large: reduce conv_thr to get better values"と注意が出てくるので小さくしましょう。   * conv_thrが大きいと、出力ファイルに"SCF correction compared to forces is large: reduce conv_thr to get better values"と注意が出てくるので小さくしましょう。
   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください(ただし計算時間が非常に増大します)。   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください(ただし計算時間が非常に増大します)。
Line 166: Line 167:
 金属の場合はフェルミ準位の情報が必要ですので、&systemに 金属の場合はフェルミ準位の情報が必要ですので、&systemに
  
-  occupations='tetrahedra_opt'+  occupations='smearing', smearing='mp', degauss=0.02
  
 を追加してください。 を追加してください。
 +degaussの値はk点数に応じて適切な値を入れてください。
 +
 +また、k点数が十分たくさんとれる場合は
 +
 +  occupations='tetrahedra_opt'
 +
 +を使用することもできます。
 +
  
 * http://qe-forge.org/pipermail/pw_forum/2017-October/114051.html * http://qe-forge.org/pipermail/pw_forum/2017-October/114051.html
quantumespresso/構造緩和.txt · Last modified: 2024/03/30 23:58 by koudai