User Tools

Site Tools


quantumespresso:構造緩和

Differences

This shows you the differences between two versions of the page.

Link to this comparison view

Both sides previous revision Previous revision
Next revision
Previous revision
Next revision Both sides next revision
quantumespresso:構造緩和 [2020/10/07 21:36]
koudai [注意]
quantumespresso:構造緩和 [2020/11/18 21:02]
koudai [擬ポテンシャルについて]
Line 150: Line 150:
   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。同時緩和はうまくいかないことがあるので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。   * vc-relax計算は原子位置の緩和も同時に行っています。同時緩和はうまくいかないことがあるので、先にrelax計算を行った上でvc-relaxを実行しましょう。
   * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。   * vc-relax計算で構造緩和を行うとき、計算に必要なパラメータは最初の格子定数と原子位置の計算から出したものを使い続けます。結果が変わらなくなるまでvc-relax計算を繰り返してください。
-  * ecutwfcやk点数は多めに必要ですので、収束を確認するようにします。+  * ecutwfcやk点数は多めに必要ですので、これらのパラメタについて収束を確認するようにします。
   * conv_thrが大きいと、出力ファイルに"SCF correction compared to forces is large: reduce conv_thr to get better values"と注意が出てくるので小さくしましょう。   * conv_thrが大きいと、出力ファイルに"SCF correction compared to forces is large: reduce conv_thr to get better values"と注意が出てくるので小さくしましょう。
   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください(ただし計算時間が非常に増大します)。   * 構造緩和の結果、結晶が別の対称性になってしまう場合、プログラムが以下のエラーを出して止まってしまいます。その場合は&systemに対称性を考慮しないというオプションnosym=.true.を加えてください(ただし計算時間が非常に増大します)。
Line 185: Line 185:
 ====== 擬ポテンシャルについて ====== ====== 擬ポテンシャルについて ======
  
-一般に構造最適化で得られた格子定数は、PZ型などのLDA計算では過小評価され、PBE型などのGGA計算では過大評価されます。 +  * 一般に構造最適化で得られた格子定数は、PZ型などのLDA計算では過小評価され、PBE型などのGGA計算では過大評価されます。 
-最近ではPBEを改善したPBESOLという交換相関ポテンシャルが実験の格子定数をよく再現するうことで、構造最適化計算に使われることが多いです。+  最近ではPBEを改善したPBESOLという交換相関ポテンシャルが実験の格子定数を比較的よく再現しま。 
 +    * 格子定数を求めのはろいろな困難があるので、実際の運用では格子定数は測定値を使用し、内部座標についてのみ最適化を行うことが多いです。
quantumespresso/構造緩和.txt · Last modified: 2024/03/30 23:58 by koudai