User Tools

Site Tools


quantumespresso:respack

Differences

This shows you the differences between two versions of the page.

Link to this comparison view

Both sides previous revision Previous revision
Next revision
Previous revision
Next revision Both sides next revision
quantumespresso:respack [2020/08/01 01:06]
koudai [インプットファイル]
quantumespresso:respack [2020/08/01 03:04]
koudai [計算の収束]
Line 145: Line 145:
 </code> </code>
   * 既約k点の情報が必要なので、SCF計算 (ネームリスト<nowiki>&control</nowiki>内で<nowiki>calculation='scf'</nowiki>とする計算) の直後にRESPACKを使った計算をする必要があります   * 既約k点の情報が必要なので、SCF計算 (ネームリスト<nowiki>&control</nowiki>内で<nowiki>calculation='scf'</nowiki>とする計算) の直後にRESPACKを使った計算をする必要があります
-  * k点数を変更したり、バンド計算など別の計算を行った後にRESPACKを使用する場合は、prefix.save を削除してから再度SCF計算を実行してください+  * k点数を変更したり、バンド計算など別の計算を行った後にRESPACKを使用する場合は、ディレクトリ prefix.save を削除してから再度SCF計算を実行してください
   * k点は automatic により生成し、シフトしていないもの (0 0 0) を使用してください   * k点は automatic により生成し、シフトしていないもの (0 0 0) を使用してください
  
Line 163: Line 163:
 </code> </code>
  
-  * エネルギーインナーウィンドウはできる限り指定しおきましょう。 +  * エネルギーウインドウはワニエ基底に射影するバンドの範囲です。 
-  * 電子数は指定しても良いですが、うまくワニエ化できなくなることが多くなります。そのときは electron_number_wannier_space = 0.0 にしてください。 +  * エネルギーインナーウィンドウ内のすべのバンドがワニエ基底によるバンドと一致するよに計算されます。指定しなくても計算可能ですが、できるだけ広い範囲を指定することでより確実ワニエ基底を得ることができます。
  
 ===== 分極関数の計算 ===== ===== 分極関数の計算 =====
Line 176: Line 176:
   * MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます   * MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます
   * この計算に一番時間がかかります   * この計算に一番時間がかかります
-  * ユニットセルの体積が大きいほどメモリを多く消費します。+  * バンドの数、カットオフ、k点数、ユニットセルの体積に比例して非常に多くのメモリを消費します。普通の計算機ですとユニットセルに原子が10数個くらいの物質が限界かと思われます。 
 +  * 観測される物理量としての光学応答を調べたければ通常のRPAを、相互作用パラメータを求めたければ制限RPAを使用します。それぞれ収束に必要なパラメータは異なるので注意してください
  
 ===== 相互作用の計算 ===== ===== 相互作用の計算 =====
Line 204: Line 205:
 次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットするのが便利です) 次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットするのが便利です)
  
-  - 多めの数のnbndでSCF計算を実行する(フェルミ準位より50eV程度上のバンドが入るくらい)+  - 多めの数のnbndでSCF計算を実行する(最初は非占有状態のバンドが50本くらいになるか、あるいはフェルミ準位より数10eV程度上のバンドが入るくらい) 
 +  - (制限RPAの場合)相互作用の大きさを求めたい軌道のワニエ基底を計算する。
   - N_CALC_BANDを増やし、分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う   - N_CALC_BANDを増やし、分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う
   - Ecut_for_eps を増やしていき、計算を収束させる。   - Ecut_for_eps を増やしていき、計算を収束させる。
quantumespresso/respack.txt · Last modified: 2024/02/03 18:42 by koudai