This shows you the differences between two versions of the page.
Both sides previous revision Previous revision Next revision | Previous revision Next revision Both sides next revision | ||
quantumespresso:respack [2020/08/13 18:23] koudai [概要] |
quantumespresso:respack [2020/08/17 18:57] koudai [分極関数の計算] |
||
---|---|---|---|
Line 8: | Line 8: | ||
* https:// | * https:// | ||
* 日本語および英語のマニュアルでは使用例とその結果が充実しているので、初心者でも特に困ることはないと思います | * 日本語および英語のマニュアルでは使用例とその結果が充実しているので、初心者でも特に困ることはないと思います | ||
- | * https:// | + | |
- | | + | |
* f電子系やスピン軌道相互作用がある系には非対応 | * f電子系やスピン軌道相互作用がある系には非対応 | ||
* 擬ポテンシャルはノルム保存型のものにのみ対応しています。例えば以下のサイトからダウンロードできます | * 擬ポテンシャルはノルム保存型のものにのみ対応しています。例えば以下のサイトからダウンロードできます | ||
Line 46: | Line 45: | ||
$ sudo make install | $ sudo make install | ||
</ | </ | ||
- | * makeにやや時間がかかります | ||
- パスをとおします< | - パスをとおします< | ||
$ echo ' | $ echo ' | ||
Line 59: | Line 57: | ||
- QuantumESPRESSO の pw.x によるSCF計算 | - QuantumESPRESSO の pw.x によるSCF計算 | ||
- RESPACKの calc_wannier による最局在ワニエ関数の計算。事前にSCF計算が必要 | - RESPACKの calc_wannier による最局在ワニエ関数の計算。事前にSCF計算が必要 | ||
- | - RESPACKの calc_chiqw による誘電関数の計算。事前にワニエ関数の計算が必要 | + | - RESPACKの calc_chiqw による誘電関数の計算。cRPAを使う場合は事前にワニエ関数の計算が必要 |
- RESPACKの calc_w3d による直接相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要 | - RESPACKの calc_w3d による直接相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要 | ||
- RESPACKの calc_j3d による交換相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要 | - RESPACKの calc_j3d による交換相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要 | ||
Line 118: | Line 116: | ||
& | & | ||
Ecut_for_eps | Ecut_for_eps | ||
- | Num_freq_grid | + | Num_freq_grid |
N_CALC_BAND | N_CALC_BAND | ||
MPI_num_proc_per_qcomm = 2, !o: コミュニティ当たりのプロセス数。MPIを使用する際に指定 | MPI_num_proc_per_qcomm = 2, !o: コミュニティ当たりのプロセス数。MPIを使用する際に指定 | ||
Line 188: | Line 186: | ||
* MPI_num_proc_per_qcommには、qの各点の計算に使用するスレッド数を指定します | * MPI_num_proc_per_qcommには、qの各点の計算に使用するスレッド数を指定します | ||
* MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます | * MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます | ||
- | * この計算に一番時間がかかります | + | * 励起状態の計算になるので、多くの非占有バンドを取り入れる必要があります |
- | * バンドの数、カットオフ、k点数、ユニットセルの体積に比例して非常に多くのメモリを消費します | + | * バンドの数、エネルギーカットオフ、k点数、ユニットセルの体積に比例して非常に多くのメモリを消費します |
* 観測される物理量としての光学応答を調べたければ通常のRPAを、相互作用パラメータを求めたければ制限RPAを使用します。それぞれ収束に必要なパラメータは異なるので注意してください。 | * 観測される物理量としての光学応答を調べたければ通常のRPAを、相互作用パラメータを求めたければ制限RPAを使用します。それぞれ収束に必要なパラメータは異なるので注意してください。 | ||
+ | * 一般に、通常のRPAの方が計算コストが大きいです | ||
===== 相互作用の計算 ===== | ===== 相互作用の計算 ===== | ||
Line 218: | Line 217: | ||
* k点数 ... SCF計算で全エネルギーを収束させたもの | * k点数 ... SCF計算で全エネルギーを収束させたもの | ||
- | * Ecut_for_eps ... ecutwfcの1/ | + | * Ecut_for_eps ... ecutwfcの1/ |
次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットして収束を確認するのが便利です) | 次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットして収束を確認するのが便利です) | ||
Line 225: | Line 224: | ||
- (制限RPAの場合)相互作用の大きさを求めたい軌道のワニエ基底を計算する。 | - (制限RPAの場合)相互作用の大きさを求めたい軌道のワニエ基底を計算する。 | ||
- N_CALC_BAND に関して分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う | - N_CALC_BAND に関して分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う | ||
- | - Ecut_for_eps に関して計算を収束させる。 | + | - Ecut_for_eps に関して計算を収束させる |
+ | - N_CALC_BANDの収束をチェックする | ||
- SCF計算でk点数を増やし、分極関数を収束させる | - SCF計算でk点数を増やし、分極関数を収束させる | ||
Line 244: | Line 244: | ||
omega_max=200 | omega_max=200 | ||
+ | set logscale x | ||