User Tools

Site Tools


quantumespresso:respack

Differences

This shows you the differences between two versions of the page.

Link to this comparison view

Both sides previous revision Previous revision
Next revision
Previous revision
Next revision Both sides next revision
quantumespresso:respack [2020/08/14 13:19]
koudai [インプットファイル]
quantumespresso:respack [2020/09/19 19:08]
koudai [計算の収束]
Line 8: Line 8:
     * https://www.cond-mat.de/events/correl11/      * https://www.cond-mat.de/events/correl11/ 
   * 日本語および英語のマニュアルでは使用例とその結果が充実しているので、初心者でも特に困ることはないと思います   * 日本語および英語のマニュアルでは使用例とその結果が充実しているので、初心者でも特に困ることはないと思います
-  * メモリを非常に多く使うため、普通の計算機ですとユニットセルに原子が10個くらいの物質が限界かと思われます。スパコンを使えば20個くらい行けるのではないと思いす +  * 計算は非常に重いので、普通の計算機ですとユニットセルに原子が10個くらいの物質が限界かと思われます。スパコンを使えば20個くらい行けるかもしれせん 
   * f電子系やスピン軌道相互作用がある系には非対応   * f電子系やスピン軌道相互作用がある系には非対応
   * 擬ポテンシャルはノルム保存型のものにのみ対応しています。例えば以下のサイトからダウンロードできます   * 擬ポテンシャルはノルム保存型のものにのみ対応しています。例えば以下のサイトからダウンロードできます
Line 45: Line 45:
 $ sudo make install $ sudo make install
 </code> </code>
-    * makeにやや時間がかかります 
   - パスをとおします<code>   - パスをとおします<code>
 $ echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/respack/bin/' >> ~/.bashrc $ echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/respack/bin/' >> ~/.bashrc
Line 58: Line 57:
   - QuantumESPRESSO の pw.x によるSCF計算   - QuantumESPRESSO の pw.x によるSCF計算
   - RESPACKの calc_wannier による最局在ワニエ関数の計算。事前にSCF計算が必要   - RESPACKの calc_wannier による最局在ワニエ関数の計算。事前にSCF計算が必要
-  - RESPACKの calc_chiqw による誘電関数の計算。事前にワニエ関数の計算が必要+  - RESPACKの calc_chiqw による誘電関数の計算。cRPAを使う場合は事前にワニエ関数の計算が必要
   - RESPACKの calc_w3d による直接相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要   - RESPACKの calc_w3d による直接相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要
   - RESPACKの calc_j3d による交換相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要   - RESPACKの calc_j3d による交換相互作用の計算。事前にcalc_chiqwのcRPA計算が必要
Line 187: Line 186:
   * MPI_num_proc_per_qcommには、qの各点の計算に使用するスレッド数を指定します   * MPI_num_proc_per_qcommには、qの各点の計算に使用するスレッド数を指定します
   * MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます   * MPIのプロセス数は MPI_num_proc_per_qcomm * MPI_num_qcomm に一致させます
-  * の計算に一番時間かかります +  * 励起状態の計算になるので、多くの非占有バンドを取り入れる必要ります 
-  * バンドの数、カットオフ、k点数、ユニットセルの体積に比例して非常に多くのメモリを消費します+  * バンドの数、エネルギーカットオフ、k点数、ユニットセルの体積に比例して非常に多くのメモリを消費します
   * 観測される物理量としての光学応答を調べたければ通常のRPAを、相互作用パラメータを求めたければ制限RPAを使用します。それぞれ収束に必要なパラメータは異なるので注意してください。   * 観測される物理量としての光学応答を調べたければ通常のRPAを、相互作用パラメータを求めたければ制限RPAを使用します。それぞれ収束に必要なパラメータは異なるので注意してください。
 +    * 一般に、通常のRPAの方が計算コストが大きいです 
  
 ===== 相互作用の計算 ===== ===== 相互作用の計算 =====
  
 &param_calc_int 内のパラメータが読み込まれます。 &param_calc_int 内のパラメータが読み込まれます。
-事前に制限RPA法(calc_chiqw で flg_cRPA=1)を使った計算が必要です。+事前に制限RPA法(calc_chiqw で flg_cRPA=1)を使ったすべてのq (flg_calc_type = 0) での計算が必要です。
  
   * 直接相互作用<code>   * 直接相互作用<code>
Line 208: Line 208:
 ====== 計算の収束 ======= ====== 計算の収束 =======
  
-分極関数の計算で収束させなければならないパラメータは次の2つです+分極関数の計算で収束させなければならないパラメータは次の3つです
  
   * k点数   * k点数
Line 217: Line 217:
  
   * k点数 ... SCF計算で全エネルギーを収束させたもの   * k点数 ... SCF計算で全エネルギーを収束させたもの
-  * Ecut_for_eps ... ecutwfcの1/10(デフォルト)+  * Ecut_for_eps ... 2, 3, 4 Ryあたりで計算して様子を見る
  
 次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットして収束を確認するのが便利です) 次の手順で収束させます(flg_calc_type=1としてEELSの結果をプロットして収束を確認するのが便利です)
Line 224: Line 224:
   - (制限RPAの場合)相互作用の大きさを求めたい軌道のワニエ基底を計算する。   - (制限RPAの場合)相互作用の大きさを求めたい軌道のワニエ基底を計算する。
   - N_CALC_BAND に関して分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う   - N_CALC_BAND に関して分極関数を収束させる。足りなくなったらnbndを増やしたSCF計算を再び行う
-  - Ecut_for_eps に関して計算を収束させる+  - Ecut_for_eps に関して計算を収束させる 
 +  - N_CALC_BANDの収束をチェックする
   - SCF計算でk点数を増やし、分極関数を収束させる   - SCF計算でk点数を増やし、分極関数を収束させる
  
quantumespresso/respack.txt · Last modified: 2024/02/03 18:42 by koudai