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wien2k:軌道ポテンシャル [2020/07/03 11:58] koudai [計算方法] |
wien2k:軌道ポテンシャル [2020/07/03 14:39] koudai [計算方法] |
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Line 3: | Line 3: | ||
* バンド計算では電子相関の効果が無視されるため、一般にバンドギャップを過小評価してしまいます | * バンド計算では電子相関の効果が無視されるため、一般にバンドギャップを過小評価してしまいます | ||
* 相関の効果を取り入れることができ、計算コストがもっとも安いのが、軌道ポテンシャルを手で入れる方法です | * 相関の効果を取り入れることができ、計算コストがもっとも安いのが、軌道ポテンシャルを手で入れる方法です | ||
+ | * 特にd電子系やf電子系といった局在が強い系に対して有効です。 | ||
* 組み合わせる手法によってLDA+U法、あるいはGGA+U法とも呼ばれます | * 組み合わせる手法によってLDA+U法、あるいはGGA+U法とも呼ばれます | ||
Line 8: | Line 9: | ||
====== 計算方法 | ====== 計算方法 | ||
- | | + | |
+ | $ init_lapw -b -numk 100 -rkmax 8.5 -sp | ||
+ | $ runsp_c_lapw -ec 0.0001 -i 100 -p | ||
+ | </ | ||
+ | * runsp_c_lapw はSCF計算において各原子の磁気モーメントがゼロになるように制限します | ||
- 軌道ポテンシャルの設定ファイルを作成します< | - 軌道ポテンシャルの設定ファイルを作成します< | ||
$ init_orb_lapw -orb | $ init_orb_lapw -orb | ||
Line 45: | Line 49: | ||
2 1 2 index of atom, number of l, l | 2 1 2 index of atom, number of l, l | ||
1 nsic 0..AMF, 1..SIC, 2..HFM | 1 nsic 0..AMF, 1..SIC, 2..HFM | ||
- | 0.88 0 U J (Ry) | + | 0.44 0 U J (Ry) |
- | 0.88 0 U J (Ry) | + | 0.44 0 U J (Ry) |
</ | </ | ||
* https:// | * https:// | ||
* ブロイデン法の履歴を削除して、オプション-orbをつけて実行します< | * ブロイデン法の履歴を削除して、オプション-orbをつけて実行します< | ||
$ rm *.broyd* | $ rm *.broyd* | ||
- | $ run_lapw | + | $ runsp_c_lapw |
+ | </ | ||
+ | - k点数をかえて計算を行い、収束を確認します< | ||
+ | $ x_lapw kgen | ||
+ | $ runsp_c_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -orb -p -NI | ||
</ | </ | ||
- | * k点数やUをかえて再度実行するときは、ブロイデン法の履歴を削除しなくてもオプション -NI をつけるだけで十分です。 | + | * Uを変更するときは |
- | * Uを変更するときは | + | * Uをいれる軌道は途中で変更できないので、変更したい場合は最初からやり直してください。 |