This shows you the differences between two versions of the page.
Both sides previous revision Previous revision Next revision | Previous revision Next revision Both sides next revision | ||
wien2k:電場勾配 [2020/03/31 20:29] koudai [電場勾配] |
wien2k:電場勾配 [2020/03/31 21:02] koudai [例:CaGa4] |
||
---|---|---|---|
Line 3: | Line 3: | ||
* WIEN2kではSCF計算の際に、NQR周波数を求めるのに使われる電場勾配 (EFG) の計算も同時に行ってくれます。 | * WIEN2kではSCF計算の際に、NQR周波数を求めるのに使われる電場勾配 (EFG) の計算も同時に行ってくれます。 | ||
- | ====== 注意 ====== | ||
- | |||
- | * 収束は非常に遅いので< | ||
- | $ grep ": | ||
- | * 収束してないようでしたら、run_lapwでオプション-ccを使って、電荷の収束をより厳しい条件で再計算してください。 | ||
- | * また、k点数に対しても収束が遅いので、必ずk点数を変化させて収束を確認してください | ||
- | * 周辺の原子位置に敏感な量ですので、構造最適化を行った後に計算することをおすすめします。 | ||
====== 例:CaGa4 ====== | ====== 例:CaGa4 ====== | ||
Line 50: | Line 43: | ||
- | 通常のSCF計算を実行します | + | 収束を厳し目にして、通常のSCF計算を実行します |
< | < | ||
- | $ init_lapw -b -numk 1000 -rkmax 7.5 | + | $ init_lapw -b -numk 3000 -rkmax 7.5 |
- | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -p | + | $ run_lapw -ec 0.000001 |
</ | </ | ||
Line 81: | Line 74: | ||
: | : | ||
</ | </ | ||
- | が1番目の原子のEFG計算の結果です。 | + | が1番目(今の例ではCa)の原子のEFG計算の結果です。 |
===== 電場勾配 ===== | ===== 電場勾配 ===== | ||
Line 139: | Line 132: | ||
非対称パラメータ $\eta = \frac{V_{xx} - V_{yy}}{V_{zz}}$ の値です。 | 非対称パラメータ $\eta = \frac{V_{xx} - V_{yy}}{V_{zz}}$ の値です。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ====== 注意 ====== | ||
+ | |||
+ | * SCF計算の各ステップでの電場勾配の値は< | ||
+ | $ grep ": | ||
+ | * 収束が十分でないようでしたら、電荷の収束条件をより厳しくして再計算してください。 | ||
+ | * k点数に対しても収束が遅いので、必ずk点数に関する収束も確認してください | ||
+ | * 周辺の原子位置に敏感な量ですので、実験と合わないときは構造最適化を行ってから計算してみるのも一つの手です。 | ||
+ |