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wien2k:scf計算 [2017/10/28 00:16] koudai |
wien2k:scf計算 [2017/10/28 00:42] koudai |
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* [[https:// | * [[https:// | ||
- | ====== | + | 第一原理計算の基本的な流れは |
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+ | - 結晶構造データの用意 | ||
+ | - 計算方法の設定 | ||
+ | - 実際の電子状態計算(self-consistent field計算、SCF計算) | ||
+ | - 各種物理量の計算 | ||
+ | |||
+ | となります。 | ||
+ | ここでは3番目までの方法を解説します。 | ||
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+ | ====== | ||
WIEN2kでは結晶構造はcase.structというファイルに保存されます。 | WIEN2kでは結晶構造はcase.structというファイルに保存されます。 | ||
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- | structファイルの作り方は、プログラムmakestructを使って自分で結晶構造を入力する方法と、結晶構造の統一フォーマットであるCIFファイルを変換する方法の2通りがあります。 | + | structファイルの作り方は、プログラムmakestruct_lapwを使って自分で結晶構造を入力する方法と、結晶構造の統一フォーマットであるCIFファイルを変換する方法の2通りがあります。 |
既知の物質を調べる場合、結晶構造は論文か物質科学系のデータベースサイトを参照すると良いでしょう。 | 既知の物質を調べる場合、結晶構造は論文か物質科学系のデータベースサイトを参照すると良いでしょう。 | ||
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- | ===== makestructを使う方法 ===== | + | ===== makestruct_lapwを使う方法 ===== |
基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | 基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | ||
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$ mv 5910091.struct TiC.struct | $ mv 5910091.struct TiC.struct | ||
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+ | ====== 計算の設定の初期化 ====== | ||
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+ | SCF計算に入る前に、計算の設定の初期化をおこないます。 | ||
+ | ほとんどの場合はデフォルトのままでよいですが、ここではk点数だけを設定しましょう。 | ||
+ | k点数を増やせば計算の精度はあがりますが、計算時間もかかるようになります。 | ||
+ | 最終的にほしい物理量がk点数に対して収束しているか、確認する必要があります。 | ||
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+ | $ init_lapw -b -numk 1000 | ||
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+ | ここでオプション-bはバッチモードで、これをつけることで指定のもの以外はすべてデフォルトの値に設定されます。 | ||
+ | なお、他の設定はオプション-hにより参照できます。 | ||
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+ | $ init -h | ||
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+ | ====== SCF計算の実行 ====== | ||
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+ | これで準備が整いましたので、計算を実行します。 | ||
+ | プログラムrun_lapwを使用します。 | ||