This shows you the differences between two versions of the page.
Both sides previous revision Previous revision Next revision | Previous revision Next revision Both sides next revision | ||
wien2k:scf計算 [2017/10/31 16:14] koudai [CIFファイルからstructファイルを生成する方法] |
wien2k:scf計算 [2019/01/26 01:20] koudai [SCF計算の実行] |
||
---|---|---|---|
Line 20: | Line 20: | ||
作業ディレクトリTiCを作成し、その中で作業します。 | 作業ディレクトリTiCを作成し、その中で作業します。 | ||
+ | 作業ディレクトリ名は必ずプロジェクト名と同じにします。 | ||
ターミナルを立ち上げて、次のように入力します。 | ターミナルを立ち上げて、次のように入力します。 | ||
Line 38: | Line 39: | ||
基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | 基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | ||
- | SPHERE RadIIやRMTの設定はとりあえず無視で。 | + | SPHERE RadIIやRMTの設定はとりあえずデフォルトのままにします。 |
< | < | ||
Line 128: | Line 129: | ||
< | < | ||
- | \ cif2struct TiC.cif | + | $ cif2struct TiC.cif |
</ | </ | ||
Line 135: | Line 136: | ||
< | < | ||
- | \ setrmt_lapw TiC | + | $ setrmt_lapw TiC |
</ | </ | ||
Line 141: | Line 142: | ||
< | < | ||
- | \ mv -f TiC.struct_setrmt TiC.struct | + | $ mv -f TiC.struct_setrmt TiC.struct |
+ | </ | ||
Line 150: | Line 152: | ||
k点数を増やせば計算の精度はあがりますが、計算時間もかかるようになります。 | k点数を増やせば計算の精度はあがりますが、計算時間もかかるようになります。 | ||
最終的にほしい物理量がk点数に対して収束しているか、確認する必要があります。 | 最終的にほしい物理量がk点数に対して収束しているか、確認する必要があります。 | ||
+ | |||
+ | ここではk点数を1000にしてみましょう(ちなみにデフォルトも1000です)。 | ||
< | < | ||
Line 165: | Line 169: | ||
====== SCF計算の実行 ====== | ====== SCF計算の実行 ====== | ||
- | これで準備が整いましたので、計算を実行します。 | + | これで準備が整いましたので計算を実行します。 |
- | プログラムrun_lapwを使用します。 | + | run_lapw を使用します。 |
- | structファイル名などの指定は、プログラムが自動で見つけてくれるので不要です。 | + | |
< | < | ||
Line 173: | Line 176: | ||
</ | </ | ||
- | ここでオプション-ecはエネルギーの収束で、オプション-ccは電荷の収束です。 | + | ここでオプション -ec はエネルギーの収束で、オプション -cc は電荷の収束です。 |
デフォルトはエネルギーの収束しか見ませんが、電荷の収束も見ておいたほうが無難です。 | デフォルトはエネルギーの収束しか見ませんが、電荷の収束も見ておいたほうが無難です。 | ||
- | また、オプション-iで最大何回までSCF計算を行うかを指定できます。 | + | また、オプション -i で最大何回までSCF計算を行うかを指定できます。 |
他のオプションはオプション-hで確認できます。 | 他のオプションはオプション-hで確認できます。 | ||
Line 183: | Line 186: | ||
</ | </ | ||
- | 実行後、いろいろなファイルができますが、計算の経過や重要な情報はTiC.scfで確認できます。 | + | 実行後、いろいろなファイルができますが、計算の経過や重要な情報は TiC.scf で確認できます。 |
今回は金属なのでフェルミエネルギーが出力されています。 | 今回は金属なのでフェルミエネルギーが出力されています。 | ||
半導体であればエネルギーギャップがわかります。 | 半導体であればエネルギーギャップがわかります。 |