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wien2k:scf計算 [2019/01/26 02:00] koudai [k点数の変更] |
wien2k:scf計算 [2020/03/28 17:32] koudai [CIFファイルからstructファイルを生成する方法] |
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- | init.structというファイルができます(この他にもいろいろできますが、今は無視)ので、適当な名前に変更しておきます。 | + | init.structというファイルを (プロジェクト名).struct |
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===== CIFファイルからstructファイルを生成する方法 ===== | ===== CIFファイルからstructファイルを生成する方法 ===== | ||
- | 実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりもCIFファイルから生成することが多くなると思います。 | + | 実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりも、結晶構造データの統一フォーマットであるCIFファイルから生成することが多くなると思います。 |
上記のサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 | 上記のサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 | ||
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- | ここでオプション | + | ここでフラグ |
- | 他の設定はオプション -h により参照できます。 | + | |
+ | オプションの意味は次のとおりです | ||
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+ | ^オプション^初期値^説明^ | ||
+ | |-rkmax|7.0|RKmax| | ||
+ | |-numk|1000|k点数| | ||
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+ | 他の設定はフラグ-hにより参照できます。 | ||
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- | $ run_lapw -ec 0.0001 -cc 0.0001 -i 100 | + | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 |
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- | ここでオプション -ec はエネルギーの収束で、オプション -cc は電荷の収束です。 | + | ^オプション^初期値^説明^ |
- | デフォルトはエネルギーの収束しか見ませんが、電荷の収束も見ておいたほうが無難です。 | + | |-cc|なし|電荷の収束。単位はe。指定しなければ電荷の収束はチェックされないが、見ておいたほうが無難| |
- | また、オプション | + | |-ec|0.0001|エネルギーの収束。単位はRy。デフォルトだと少し荒い| |
+ | |-i|40|SCF計算を行うときの、繰り返し回数の最大値。40回だと足りないこともあるので少し多めに。| | ||
- | 他のオプションはオプション-hで確認できます。 | + | 他のオプションはフラグ-hで確認できます。 |
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計算の収束を見るために、k点数を変更したいとします。 | 計算の収束を見るために、k点数を変更したいとします。 | ||
- | 再び init_lapw を走らせると全ての設定が初期化されますので(今は全てデフォルトなのでさほど問題ないですが)、k点数だけ変更するために x_lapw kgen を使います。 | + | 再び init_lapw を走らせると全ての設定が初期化されますので、k点数だけ変更するために x_lapw kgen を使います。 |
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- | 再び計算を実行するには | + | 再び計算を実行するには、フラグ-NIをつけて run_lapw を実行します。 |
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- | $ rm *.broyd* | + | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -NI |
- | $ run_lapw -ec 0.0001 -cc 0.0001 | + | |
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- | case.broydX を削除せずに run_lapw を実行した場合は、60秒後に自動で削除してSCF計算がスタートします(その間にジョブのキャンセルが可能です)。 | + | 全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はギャップ)が、k点数に対して収束しているか必ず確認しましょう。 |
- | + | ||
- | エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はギャップ)が、k点に対して収束しているか必ず確認しましょう。 | + | |
====== ジョブの一時停止 ====== | ====== ジョブの一時停止 ====== | ||
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+ | この空のファイルは、ジョブが止まった後に自動的に削除されます。 | ||
====== プログラム名について ====== | ====== プログラム名について ====== | ||
プログラム名の最後に _lapw をつけていましたが、これを省略しても良いようになっています。 | プログラム名の最後に _lapw をつけていましたが、これを省略しても良いようになっています。 | ||
- | 例えば x_lapw は単に x だけでも問題ありません。 | + | 例えば x_lapw は単に x だけで実行可能です。 |