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wien2k:scf計算 [2020/03/28 16:59] koudai [SCF計算の実行] |
wien2k:scf計算 [2020/03/30 15:50] koudai [SCF計算結果の保存] |
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- | ====== 結晶構造データの作成 | + | |
+ | ====== SCF計算 ====== | ||
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+ | ===== 結晶構造データの作成 ===== | ||
WIEN2kでは結晶構造はcase.structというファイルに保存されます。 | WIEN2kでは結晶構造はcase.structというファイルに保存されます。 | ||
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- | ===== makestruct_lapwを使う方法 | + | ==== makestruct_lapwを使う方法 ==== |
基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | 基本的には質問に答えていくだけで完了します。 | ||
Line 121: | Line 124: | ||
- | ===== CIFファイルからstructファイルを生成する方法 | + | ==== CIFファイルからstructファイルを生成する方法 ==== |
- | 実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりもCIFファイルから生成することが多くなると思います。 | + | 実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりも、結晶構造データの統一フォーマットであるCIFファイルから生成することが多くなると思います。 |
上記のサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 | 上記のサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 | ||
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- | ====== 計算の設定の初期化 | + | ===== 計算の設定の初期化 ===== |
SCF計算に入る前に、計算の設定の初期化をおこないます。 | SCF計算に入る前に、計算の設定の初期化をおこないます。 | ||
Line 177: | Line 180: | ||
- | ====== SCF計算の実行 | + | ===== SCF計算の実行 ===== |
これで準備が整いましたので計算を実行します。 | これで準備が整いましたので計算を実行します。 | ||
Line 199: | Line 202: | ||
実行後、いろいろなファイルができますが、計算の経過や重要な情報は TiC.scf で確認できます。 | 実行後、いろいろなファイルができますが、計算の経過や重要な情報は TiC.scf で確認できます。 | ||
- | $ grep ": | + | $ grep ": |
- | $ grep ": | + | $ grep ": |
- | $ grep ": | + | $ grep ": |
これで電子状態が得られましたので、これをもとに状態密度やバンド分散などを計算することになります。 | これで電子状態が得られましたので、これをもとに状態密度やバンド分散などを計算することになります。 | ||
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- | 再び計算を実行するには、オプション-NIをつけて run_lapw を実行します。 | + | 再び計算を実行するには、フラグ-NIをつけて run_lapw を実行します。 |
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- | 全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はギャップ)が、k点数に対して収束しているか必ず確認しましょう。 | + | 全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はエネルギーギャップの大きさ)が、k点数に対して収束しているか必ず確認しましょう。 |
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+ | ====== SCF計算結果の保存 ====== | ||
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+ | 計算の入出力ファイルを残しておきたい場合は save_lapw を使用します。 | ||
+ | 例えばk点を増やして計算する際に、k点数を1000で計算したときの入力ファイルや結果を k1000 という名前のディレクトリに保存しておきたい場合は次のようにします。 | ||
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+ | $ save_lapw -d k1000 | ||
+ | </ | ||
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+ | また、この保存したファイルを復活させる場合は次のようにします。-fは同じ名前のファイルがあった時に、強制的に上書きするオプションです。 | ||
+ | < | ||
+ | $ restore_lapw -d k1000 -f | ||
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====== ジョブの一時停止 ====== | ====== ジョブの一時停止 ====== | ||