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wien2k:scf計算 [2020/07/07 15:33] koudai [k点数の変更] |
wien2k:scf計算 [2020/07/09 13:09] koudai [計算の設定の初期化] |
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Line 165: | Line 165: | ||
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* ここでフラグ -b はバッチモードで、これをつけることで指定のもの以外はすべてまとめてデフォルトの値に設定されます。 | * ここでフラグ -b はバッチモードで、これをつけることで指定のもの以外はすべてまとめてデフォルトの値に設定されます。 | ||
- | * 最後に init_lapw finished ok と出たら正孔です。このメッセージが出てこなかった場合、どこかで問題が起こっているので修正します。 | + | * 最後に init_lapw finished ok と出たらうまく行っています。このメッセージが出てこなかった場合、どこかで問題が起こっているので修正します。 |
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オプションの意味は次のとおりです | オプションの意味は次のとおりです | ||
Line 208: | Line 208: | ||
これで電子状態が得られましたので、これをもとに状態密度やバンド分散などを計算することになります。 | これで電子状態が得られましたので、これをもとに状態密度やバンド分散などを計算することになります。 | ||
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+ | ===== SCF計算の再実行 ===== | ||
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+ | SCF計算を再度実行したい場合は、フラグ-NIをつけて run_lapw を実行します。 | ||
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+ | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI | ||
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+ | もしrun_lapwのフラグに変更がある場合は、ブロイデン法を使ってSCF計算を収束させているので、その履歴を削除してから再実行します。 | ||
+ | (電子密度の分布は前回の計算のものが引き継がれます) | ||
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+ | < | ||
+ | $ rm *.broyd* | ||
+ | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 | ||
+ | </ | ||
Line 229: | Line 246: | ||
$ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI | ||
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- | あるいはブロイデン法を使ってSCF計算を収束させているので、その計算履歴を削除して | ||
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- | $ rm *.broyd* | ||
- | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 | ||
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- | でも可能です(電子密度の分布は前回の計算のものが引き継がれます)。 | ||
最初は少ないk点数(それこそ10くらい)から初めて、徐々に増やしていきましょう。 | 最初は少ないk点数(それこそ10くらい)から初めて、徐々に増やしていきましょう。 | ||
k点数に対して全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はエネルギーギャップの大きさ)をプロットしてみて、収束しているかどうか必ず確認しましょう。 | k点数に対して全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はエネルギーギャップの大きさ)をプロットしてみて、収束しているかどうか必ず確認しましょう。 | ||
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- | * run_lapw に新しいフラグをつけて再計算するときは、基本的に rm *.broyd* を使うと安全です | ||