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wien2k:scf計算 [2021/04/03 05:17] koudai [SCF計算の実行] |
wien2k:scf計算 [2023/04/23 19:47] koudai [SCF計算の実行] |
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Line 127: | Line 127: | ||
実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりも、結晶構造データの統一フォーマットであるCIFファイルから生成することが多くなると思います。 | 実際にWIEN2kを使った第一原理計算を行うときは、対話形式でstructファイルを作成するよりも、結晶構造データの統一フォーマットであるCIFファイルから生成することが多くなると思います。 | ||
- | 上記のサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 | + | 上記のCODのサイトからCIFファイルをダウンロードし、ファイル名をTiC.cifに変更して作業ディレクトリに保存します。 |
用意ができたら、プログラムcif2structを使ってstructファイルに変換します。 | 用意ができたら、プログラムcif2structを使ってstructファイルに変換します。 | ||
Line 209: | Line 209: | ||
(略) | (略) | ||
:FER : F E R M I - ENERGY(TETRAH.M.)= | :FER : F E R M I - ENERGY(TETRAH.M.)= | ||
- | $ grep ": | + | $ grep ": |
(略) | (略) | ||
:GAP (global) | :GAP (global) | ||
Line 219: | Line 219: | ||
===== SCF計算の再実行 ===== | ===== SCF計算の再実行 ===== | ||
- | SCF計算を再度実行したい場合は、フラグ-NIをつけて run_lapw を実行します。 | + | SCF計算を再度実行したい場合は、ブロイデン法の履歴を削除してから再実行します。 |
+ | (電子密度の分布は前回の計算のものが引き継がれます) | ||
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- | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI | + | $ rm *.broyd* |
+ | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 | ||
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- | もしrun_lapwのフラグに変更がある場合は、ブロイデン法の履歴を削除してから再実行します。 | + | フラグ-NIをつけて再実行することも可能ですが、計算条件を変更する場合は使えません(エラーが出ます)。 |
- | (電子密度の分布は前回の計算のものが引き継がれます) | + | |
< | < | ||
- | $ rm *.broyd* | + | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI |
- | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 | + | |
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Line 236: | Line 236: | ||
====== k点数の変更 ====== | ====== k点数の変更 ====== | ||
- | 計算の収束を見るために、k点数を変更したいとします。 | + | k点数が十分であったかを見るために、k点数を変更したいとします。 |
再び init_lapw を走らせると全ての設定や計算結果が初期化されますので、k点数だけ変更するために x_lapw kgen を使います。 | 再び init_lapw を走らせると全ての設定や計算結果が初期化されますので、k点数だけ変更するために x_lapw kgen を使います。 | ||
Line 249: | Line 249: | ||
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- | 再び計算を実行するには、フラグ-NIをつけて run_lapw を実行します。 | + | 計算の再実行は上で述べたようブロイデン法の履歴を削除してから行います。 |
- | < | + | 最初は少ないk点数(10くらい)から初めて、徐々に増やしていきましょう。 |
- | $ run_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -NI | + | |
- | </ | + | |
- | + | ||
- | 最初は少ないk点数(それこそ10くらい)から初めて、徐々に増やしていきましょう。 | + | |
k点数に対して全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はエネルギーギャップの大きさ)をプロットしてみて、収束しているかどうか必ず確認しましょう。 | k点数に対して全エネルギーやフェルミ準位(半導体の場合はエネルギーギャップの大きさ)をプロットしてみて、収束しているかどうか必ず確認しましょう。 | ||