====== 概要 ====== * スピン軌道相互作用が無視できない物質の計算を行います * 磁性体の場合はスピンの向きも決めないといけませんが、ここでは扱いません(気が向いたら書きます) ====== 手順 ====== ===== 常磁性体 ===== - 通常通りstructファイルを用意します - SCF計算を実行します。Rkmaxやk点数は物質によって調整してください $ init_lapw -b -numk 2000 -rkmax 8.5 $ run_lapw -p -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 - スピン軌道相互作用を入れた計算の初期設定を行います $ init_so_lapw * 非磁性体の場合は何を聞かれてもEnterを押すだけで良いです * 入力ファイル case.inso と case.in1 ができます - スピン軌道相互作用を含んだSCF計算を実行します $ rm *.broyd* $ run_lapw -p -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -so * 物理量の計算では x_lapw lapw1 のあとに必ず x_lapw lapwso を実行してください * その他の場合については、x_lapw を実行する際にフラグ -so をつけてください ==== 例:バンド構造 ==== case.klist_bandを用意してください $ x lapw1 -p -band $ x lapwso -p $ x qtl -p -so $ x spaghetti -p -so # case.inspを編集 $ x spaghetti -p -so * 下の図は非磁性体のPtのバンドです * 参考:https://arxiv.org/abs/1309.1356 * PtのCIFファイルは https://staff.aist.go.jp/nomura-k/japanese/itscgallary.htm で手に入ります。 {{ :wien2k:pt-band-so.png?400 |}}