概要
水回り関係のトラブル(詰まり・水漏れ)が起きて業者に修理を依頼しなければならなくなったときの流れです。
自前でのトラブルの対処
トラブルが発生したら、とりあえず問題が進行しないよう応急処置をしましょう。
近所の金物屋やホームセンターに行って相談すると、自前で修理できるかとか、専門の修理業者を呼ぶべきかどうかとか教えてくれます。
水漏れ
トイレの詰まり
詰まりの原因が便とトイレットペーパーであれば、ほぼ100%自力で解決できます
作業に入る前に、トイレの説明書の詰まった時の対応方法のページを一読します。
トイレの種類(和式・洋式・節水型)に合わせたラバーカップを常備しておきましょう
ラバーカップでどうしてもとれない場合は、ワイヤ式のパイプクリーナーを買いに行きましょう
トイレ詰まりには3〜5mくらいの短いもので十分です
洗いにくいので、使い捨て前提で使用します(値段は千円くらいです)
異物を奥に押し込むことになります。流すことが想定されていないもの(水に溶けないもの。ティッシュとかスマホとかおむつとか)が詰まったときに使うと状況が悪化しますので使用しないでください
吐瀉物をトイレを含む排水口に流すことは絶対に避けます
修理依頼の流れ
業者の選定
修理業者を選ぶ前に、次のところに相談できるならまず相談しましょう。
マンション … 管理会社
戸建て … 住宅メーカーや不動産会社
特に賃貸や借家の場合は必ず管理会社を通して水回りの修繕を行います。
経年劣化や通常の使用の範囲など借主に瑕疵がないトラブルであれば修繕費は大家の負担になります。
また、火災保険の付帯で水道修理が付いていることもあるので、そちらも確認します。
水道局のHPに相談窓口の連絡先が掲載されている場合もあるので、そちらもチェックします。
自治体によっては24時間対応しているところもあります。
自分で業者を選ぶことになった場合は、住んでいる地域の管工事業協同組合に電話してトラブルの内容を伝え、修理業者を紹介してもらうのが確実です
住んでいる地域に管工協がない場合は、水道局のHPにある水道局指定工事店のリストを見てください。
リストには多くの業者が掲載されているので、所在地が家から近い順に電話をかけると良いです
水道局指定工事店になるには簡単な審査だけなのでほぼ誰でも通り、悪質業者も混じっているので注意が必要です
自治体によっては水道局の対応エリアと異なる市区町村に所在地がある業者も登録できますが、悪質業者率がはね上がります
場合によっては数日間、トラブルのあった設備が使えなくなります。
このような場合に備えて普段から対処方法を考えておきましょう。
水漏れで元栓を締めても事態の悪化を防げない場合は水道局(連絡がつかなければ消防)にすぐ連絡
トイレが使用できない場合は、近所の公園やコンビニのものを利用したり、災害用の簡易トイレを買ってきたりしてしのぎます
一人か二人暮らしならネカフェやビジネスホテルなどに避難するのも一つの手です
どうしても緊急で直さないといけない場合は、24時間対応の業者に依頼します。
悪質業者
次の業者は悪質である確率が非常に高い(というかそれしかいない)ので一切関わらないようにします
インターネット検索では自治体あるいは機器メーカーのウェブサイトの情報以外は一切参考にしないでください。
検索結果は業者のSEO対策のせいでほとんどあてにならないので、Yahoo!知恵袋で検索するなり相談するなりした方がまだ確かな情報が得られます。
また、チラシやHPに記載されている料金はほとんど意味をなさず、高額な料金が請求されます。
見積もり
値段は業者によって全然違います。最低2社、できたら3社から相見積もりを取ります
トラブルを避けるため複数の業者から相見積もりをとることは電話の時点で必ず伝えます
他社の見積結果や何件目の見積業者であるかは絶対に知られないようにします(もし聞かれたら初めての見積りであるとでも答えておいてください)
「他の見積もりを断って今即決すればさらに安くする」と言われても無視します
見積もりに来てもらう前に「出張料」「診断料」「見積料」など見積もりにかかる費用の有無と、契約に至らなかった場合に支払いは発生するか電話で確認してください
すべての業者に見積書を作成してもらってください
見積書には最低限、以下の情報が含まれていることを確認してください。一つでも欠けていたら有効な見積書とはみなせません
「見積書」などのタイトル
業者名と連絡先(住所・電話番号)
依頼主の宛名
見積日
有効期限
見積金額(税込)
料金の内訳
口頭やメモ書きなどで済ませると、あとあとトラブルになる可能性が一気に跳ね上がります
どんなに少額でも見積書を作成してくれない業者とは絶対に契約しないでください
緊急事態で24時間対応の業者を呼ぶ場合でも、必ず相見積りをします。
工事の説明に使用されたメモ書きはすべてもらってください
少しでも気になることがあれば遠慮なく質問します
追加工事の可能性は必ず聞きます。その際にどの程度費用がかかるかも聞いてメモしておきます
最低限、
適正金額を知るために相見積もりは絶対にする
どんなに少額でも見積書のない契約は絶対にしない
を肝に銘じておけば大丈夫です。
工事
着工前にいろいろな角度から修理箇所や被害状況の写真を撮っておきます
工事には最初から最後まで立ち会い、すべての作業を見守ります
追加工事が発生したら、そのたびに新しく見積書を作成してもらいます
工事内容が事前の説明と違ったり、追加工事の金額に納得できなければ、工事を中断して原状回復することを要求します
修繕を依頼する原因となった問題を解決するための工事以外は一切受け付けないようにします
「ここも古くなっているのでついでに修理したほうがいいですよ」「まとめてやると安くできますよ」は拒否
緊急度が低い上、追加工事分は言い値になってしまうので、通常は改めて相見積りしたほうが安くなります
追加工事分が無料であると約束できるならやっても良いと思います
工事終了直後の写真も撮っておきます
支払い
見積書に書かれている金額のみを業者に渡し、領収書を受け取ります。
持ち合わせがないなどその場で代金を支払えない場合は、請求書を作成してもらって指定された期日までに振り込みます。
今すぐ銀行で下ろしてくるように言われても従う必要はありません。
その他