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概要

手順

MPI

MPIを使って並列化計算をしたい場合は、次のように実行します。

$ mpirun -np 2 pw.x < case.scf.in > case.scf.out

-npによりMPIプロセスの数を指定します

OpenMP

もしコンパイル時にOpenMPを許可していた場合、スレッド数は環境変数OMP_NUM_THREADSのものが使われます。 以下のようにして確認できます

$ echo $OMP_NUM_THREADS

OMP_NUM_THREADSは1つのCPU当たりのコア数を超えないようにします。 例えば12スレッドのOpenMP並列で実行する場合は次のようにします

$ export OMP_NUM_THREADS=12
$ pw.x < case.scf.in > case.scf.out

MPI+OpenMPのハイブリッド実行

例えばMPIで2プロセスを生成し、各プロセスで12スレッドのOpenMP並列を行う場合、次のようにします。

$ export OMP_NUM_THREADS=12
$ mpirun -n 2 pw.x < case.scf.in > case.scf.out

wf_collect

scf計算やbands計算などといった計算ごとに並列数が異なる場合は、入力ファイルの&controlに次のオプションを追加します。

wf_collect = .true.

並列計算をするときは常につけておくと安全です。 (ver.6.3以降はデフォルトでtrueになったのでなくても大丈夫です)