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latex:パッケージの追加

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latex:パッケージの追加 [2024/02/25 02:54]
koudai [physics2について]
latex:パッケージの追加 [2024/03/09 17:14] (current)
koudai [スタイルファイルの入手]
Line 1: Line 1:
 ====== 概要 ====== ====== 概要 ======
  
-  * LaTeXで文章を作成する際、usepackageから各種パッケージ(スタイルファイル)を導入していると思います。+  * LaTeXで文章を作成する際、<nowiki>\usepackage</nowiki>により各種パッケージ(スタイルファイル)を導入していると思います。
   * TeXLiveをインストールすると、よく使われているパッケージはだいたい同梱されています。   * TeXLiveをインストールすると、よく使われているパッケージはだいたい同梱されています。
   * [[https://ctan.org/|CTAN]]では、それら以外にもさまざまなパッケージが登録されており、必要に応じて自分でインストールします。   * [[https://ctan.org/|CTAN]]では、それら以外にもさまざまなパッケージが登録されており、必要に応じて自分でインストールします。
-  * ここでは physcs2 パッケージを例に、パッケージを追加する方法を紹介します。+  * ここでは physics2 パッケージを例に、パッケージを追加する方法を紹介します。
  
   * Ubuntu 22.04 を使用しました。   * Ubuntu 22.04 を使用しました。
Line 12: Line 12:
 ===== パッケージの場所の確認 ===== ===== パッケージの場所の確認 =====
  
-パッケージどこにインストールさか確認します。+パッケージどこに設置すばよいか確認します。
 kpsewhichコマンドで適当なパッケージの場所を教えてもらいます(ここではamsmathパッケージの置いてある場所を調べました)。 kpsewhichコマンドで適当なパッケージの場所を教えてもらいます(ここではamsmathパッケージの置いてある場所を調べました)。
  
Line 29: Line 29:
   * [[https://www.ctan.org/pkg/physics2|CTAN: Package physics2]]   * [[https://www.ctan.org/pkg/physics2|CTAN: Package physics2]]
  
-ダウンロードしたzipファイルを解凍し、できたディレクトリの中に入ります。+(念のため、physics2パッケージがインストールされていないことを確認してください) 
 +<code> 
 +$ kpsewhich physics2.sty 
 +
 +</code> 
 + 
 +ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
  
 <code> <code>
Line 35: Line 41:
 </code> </code>
  
-スタイルファイルを作成します。+できたディレクトリの中に入り、スタイルファイルを作成します。
 作成には拡張子が.insのファイルを使用します。 作成には拡張子が.insのファイルを使用します。
-ディレクトリ内に拡張子が.styのファイルがすでに入っており、拡張子が.insのファイルが存在しない場合は、この作業は不要です+ディレクトリ内に拡張子が.styのファイルがすでに入っており、拡張子が.insのファイルが存在しない場合は、この作業は不要です
  
 <code> <code>
Line 49: Line 55:
 ===== スタイルファイルの設置 ===== ===== スタイルファイルの設置 =====
  
-さきほど調べたスタイルファイルの置き場所にコピーします。+さきほど調べたスタイルファイルの置き場所にファイルを移動させます。
  
 <code> <code>
Line 75: Line 81:
  
  
-===== physics2について =====+===== physics2パッケージについて =====
  
   * physics2は物理分野の文章を作成するときに便利なパッケージです。   * physics2は物理分野の文章を作成するときに便利なパッケージです。
 +  * 主に以下の機能があります
 +    * 自動でカッコの大きさ調整
 +    * ディラックのブラケット記法に対応(ただしこれは[[https://ctan.org/pkg/braket/|braket]]パッケージを使ったほうが便利な気がします)
 +    * 簡単に行列を作成可能
   * 詳しい使い方は、同梱されているphysics2.pdfを読んでください。   * 詳しい使い方は、同梱されているphysics2.pdfを読んでください。
-  * 従来はphysicsというパッケージがよく使われていましたが、いろいろ問題があるため(例えばカッコのサイズを自動調整する<nowiki>\qty</nowiki>コマンドがよく使われるsiunitxパッケージのものと衝突することなど。同梱のphysics2-legacy.pdfに詳細が書いてあります)、新しく登場したパッケージです。+  * 従来は[[https://ctan.org/pkg/physics/|physics]]というパッケージが使われていましたが、現在はいろいろ問題があるため(例えばカッコのサイズを自動調整する<nowiki>\qty</nowiki>コマンドがよく使われる[[https://ctan.org/pkg/siunitx/|siunitx]]パッケージのものと衝突することなど。同梱のphysics2-legacy.pdfに詳細が書いてあります)、新しく登場したパッケージです。 
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 +====== 参考文献 ====== 
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 +  * [[https://texwiki.texjp.org/?LaTeX%E5%85%A5%E9%96%80%2F%E5%90%84%E7%A8%AE%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8|LaTeX入門/各種パッケージの利用 - TeX Wiki]] 
latex/パッケージの追加.1708797293.txt.gz · Last modified: 2024/02/25 02:54 by koudai