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京都の下宿で、そこの賄いを
「美味しくないねぇ」 と言いながら食べていたのが大家の知るところとなり二人揃って追い出され 行く当てがなく途方にくれた・・・。
という話の主人公の一人が久保さんだと知ってさほど驚かないどころか、 ふふふ、と軽く笑って
「だって本当に不味いのよ」
と今にも言いそうで可笑しかった。
小学生のころ?川崎のマンションに泊まりに行った時、 綺麗なマンションに一人で住んでいることにビックリし お風呂上りの手作りオレンジシャーベットがおしゃれで美味しくて本棚の森下洋子「バレリーナへの道」という本をジッと眺めていた私に「これ伸子ちゃんにあげる」と本棚からそのままプレゼントしてくれたりカレンダーがクラシックバレエのものだったりはぁ〜やることなすこと、優雅だなぁ、ウチとは全然違うんだなぁ、と思ったのを覚えています。
その時の記憶では飾り棚に、ひげを蓄えた男の人の写真があり「だんなさんは、亡くなったの?」とお母さんに聞いたら、軽く否定し「ん?白馬の王子様をいつまでも待ってるのよねぇ」子供ながらにそれ以上聞いてはいけない、と思ったのも覚えています。「ああいう生活をあなたは羨ましいと思うのかねぇ・・・」
とその後、言われたことも。鶴岡に来たり、久保さんと交信があるとその度に海外旅行の素敵なお土産をくれるお母さんの友人の中で一番センスがいい、と思っていた人でした。
久保未沙さんの印象によってIBMやプログラマーといった未知の領域にはなんだか知らないけど格好がいい、という付加価値が与えられたのでした。
久保さんのメキシコ土産の皮に彫りを施した小さいバックはしばらく加里那が使っていましたが今は何処にあるでしょう。 英語の詩集も絵が可愛いので私の気に入り、
一行も英文を読んでいないくせに加里那の本棚に収まっているはずです。 |
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