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  いろいろな方と議論していると「それどこにのっていますか?」とよく聞かれます。 それで、今までいろいろなところに書いた雑文など、できるだけ紹介しておこうと思います。自分でも整理が悪いので、どうしても思い出せないことが多いからです。
これも一度にはできませんが、思いついた物からやってみます。

  1 『交通流理論の新展開』坂東昌子・中西健一・中山章宏
リレー連載(4) 集団運動の数理 数理科学NO.429 1999年3月号pp66-74

 数理科学から頼まれて書いたもので、「多数集団の数理」というシリーズもののなかで取り上げられたものです。交通流理論の最近の発展、特に「最適速度模型」といわれる、坂東、長谷部、杉山、中山等が提案した模型が紹介してあります。この模型は結構よくできていて、面白いので評判もいいのですが、それでもなかなか現実に応用するところまで道のりは遠そうです。ただ、数理学としては、中西、伊藤、五十嵐達が、最近面白い厳密解を見つけて、大変評判になっています。これは、戸田のソリトン解を拡張したものになっているということでもっと評価されてもいいように思いますが、日本ではまだまだ評価されているようには見えません。この論文は、アメリカの物理学会が出している PHYSICAL REVIEW LETTERS に掲載決定しました。興味のある方は見てあげてください。

  2 『標準理論のむこう〜ニュートリノをめぐって〜』
特集;素粒子物理の新展開 ニュートリノ:標準理論を越える手がかり 数理科学NO.428(1999年2月号)pp49-56

 
素粒子物理学では今ホットな話題のひとつであるニュートリノ、日本の神岡にあるスーパーカミオカンデという大きな実験装置ではじめてニュートリノ振動の実験を確認しました。ひょっとしたら日本の次のノーベル賞ものです。その実験の衝撃を受けて特集されたもので、私はその中で、「標準理論のむこう」というテーマで書きました。ちょっと難しいかもしれないけれど、大変ホットな話題で、その息吹だけでも感じてくださるとうれしいです。今回の実験が、今までの標準理論をこえる新しい可能性を見せてくれそうな気配がするのです。私の今もっとも興味を持っている研究テーマです。

  3 (丸善)パリティ「素粒子の流行」 

  4 岩波「科学」「研究活動指標のはなし」

  5 科学朝日「超弦理論の流行」


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