レーザーマウス Logitech MX-1000 のデジカメ写真
赤外レーザー光を使った光学マウス Logitech MX-1000 (製品名: MX1000 Laser Cordless Mouse, 日本法人: logicool) が発射するレーザー光をデジタルカメラで撮影してみました。 使用したカメラはフジフィルム社製 FinePix 2700 です。 このカメラは近赤外光に少しだけ感度があり、強い近赤外光は赤紫色として撮影されます。 以前にこのカメラを使って 各種赤外線使用機器のデジタルカメラ映像 を撮影した事があります。
- Logitech MX-1000 の全景 (オリジナルサイズ)。
パソコン工房で8800円で購入しました。
少々重いですが、使い勝手はかなり良いです。
- マウスの裏面(オリジナルサイズ)。
白い丸の中心からレーザー光が発射されます。
実は既にレーザー光は出力されているのですが、
レーザーの光軸とカメラのレンズが合っていないため、
レーザー光は写っていません。
- レーザーがカメラを直撃した場合(オリジナルサイズ)。
肉眼でレーザー出射口をのぞき込むと、うっすら赤い点が光っている様にしか知覚されませんが、
レーザーの光軸と合った瞬間にはこの様に激しく(近赤外域で)輝いている事が分かります。
オリジナルサイズの写真で見ると分かり易いですが、
レーザーが干渉して縞模様が現れています。
- 前の2枚をGIFアニメーションで重ね合わせてみました。(周期1秒)
- どうやら、出力されるレーザー光はビーム状に収束している様なので、
そのビームの断面の様子を見てみる事にします。
白地に黒線の8mm方眼紙を置き、30cm離れた所からマウスのレーザーを照射し、
そのビームのスポットを撮影しました。
このスポットは肉眼では見えません。
4mm x 2mm の楕円形のスポットになっている事がわかります。
可視光のレーザーなら、そのままレーザーポインターとして使えそうなビームです。
MX1000の赤外線デジカメによる撮影
赤外線撮影の可能なSONY社製デジタルカメラ Cyber-Shot DSC-F717 を使用して撮影してみました。 ナイトショットモードを使うと近赤外領域の画像を感度良く撮影する事ができます。
- カメラでレーザー光線の発射部をのぞき込んだ時の動画: MPEG (13秒, ファイルサイズ約1.1MB)
動画の後半ではマウスは省電力モードに入ったため、連続光から点滅光へと変化しています。 - 白地に黒線の8mm方眼紙にレーザーを照射し、レーザー光線のスポットの様子を撮影。
動画:MPEG (22秒, ファイルサイズ約2.1MB)
- レーザー光線のスポット形状を拡大してみます。
写真の背後の格子は8mm方眼紙の升目です。
マウスからスクリーンまでの距離が延びると、スポット形状が少しづつ乱れてきますが、概ねきれいなビームになっています。
- マウスからの距離10cm
- マウスからの距離30cm
- マウスからの距離60cm
- マウスからの距離10cm
永谷幸則@岡山光量子科学研究所
(基研)