非平衡物理学グループセミナー 2007

8月22日(水) 15:30-

発表者
俵口忠功(所属:京都大学基礎物理学研究所)


題目(title)
転回点と焦点での発散の除去された半古典論

概要(abstract)
半古典論は、量子力学と古典力学をつなぐ言語として価値があ
る。そこで用いられる手法は漸近解析(特にWKB法と鞍点法)
と呼ばれるものであるが、この手法は統計力学と熱力学、ある
いは波動光学と幾何光学というような学問体系どうしをつなぐ
道具でもあり適用範囲はいたって広い。一方で、この手法は転
回点と焦点で発散してしまうという欠点があり、また半古典論
という名称ながら実際には古典力学に量子のうすかわをかぶせ
た程度の方法にとどまっている。そこで共同研究者の足立聡氏
(東工大理)らと、悪名高い発散を除去し同時にもっと量子の
側にふみこんだ半古典論をつくる研究を行なってきたのである
が、その数学的基礎ができあがったので報告する。


場所
京都大学基礎物理学研究所 研究棟・講義室K102
地図 (Map)

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セミナー係 : 中島 千博
E-mail: nakajima@yukawa.kyoto-u.ac.jp
tel: 075-753-2930