非平衡物理学グループセミナー 2007

10月24日(水) 16:00-

発表者
大槻 道夫 (京大基研)


題目(title)
剪断粒子系のロングタイムテール Long time tail in sheared particle systems

概要(abstract)
 通常の平衡状態にある流体では、系の次元をDとした場合、速度等の物理量の時間相関関数が時間tの-D/2乗で減衰するロングタイムテールが存在する。この平衡状態のロングタイムテールに関しては、数値計算、様々な解析法によって、理解が非常に進んでいる。
 だが、剪断や粒子間衝突の際の散逸によって、系が非平衡状態になった場合、そのロングタイムテールのベキ指数等がどのように変化するかは、それほど自明なことではない。
 そこで我々は、このような非平衡状態におけるロングタイムテールに関する理解を深めるために、剪断の加わった粒子系(通常の流体と粉体の両方を含む)での物理量の時間相関関数の長時間での振る舞いを、解析と数値計算の両面から調べてみた。


場所
京都大学基礎物理学研究所 研究棟・講義室K102
地図 (Map)

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セミナー係 : 中島 千博
E-mail: nakajima@yukawa.kyoto-u.ac.jp
tel: 075-753-2930