5月 8(木) 13:30~
発表者
桂木 洋光 (所属:九州大学 大学院総合理工学研究院)

題目
粉体流における流速,ゆらぎ,動的不均一性

概要
砂山の頂上に砂粒を降らせると表面に間欠的雪崩流や連続流が生じる.しかし砂山の
内部ではほとんど流れがない.この砂山内での流れの減速過程を粉体の液相から固相
への転移とみなし,近年盛んに議論されているジャミング転移との関連について論じ
る.
具体的な実験系としては擬二次元的ヘレショウセル内でのガラスビーズ流を用い,そ
の速度,速度ゆらぎ,動的相関長を様々な光学的手法(PIV,動的光散乱,粒子追跡,
画像相関など)を用いて計測した.特に深さ方向に沿って増大する動的相関長を画像
相関を用いた4体相関感受率から求め,粉体流の中に動的不均一性の証拠が見て取れ
ることを明らかにした.他の実験や数値計算等の結果との比較を行いながら,速度と
速度ゆらぎのスケーリング関係,動的相関長と剪断率や粉体温度との関連等について
の解析結果について報告する.
(本研究はUniv. Penn.のD. J. Durian, A.R. Abateと共同で行われた)

      

場所
京都大学基礎物理学研究所 研究棟・講義室K206
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