ポスドク実態調査第一回アンケート集計結果

1998年11月初めに素粒子論グループ272の研究グループ宛に電子メールにより、 このようなアンケートを配布し、うち182 の研究グループより回答を頂きました。これは回答頂いた研究グループのスタッフの人数にしますと全体の約9割の答を頂いた事になります。特に大学院生、ポスドクを抱える大きな研究グループからはほぼ10割の回答を得ていますので、実質的にこの分野のセンサスと言って良いものになっています。 ご協力ありがとうございました。以下に簡単に今回の集計結果をまとめます。

これによりますと現在ポスドクは166名います。これは大学院生を抱える研究グループに属する教員総数323名の半分強にあたり、人数的にもこの分野の研究を支える大きな集団となっていることが確認できました。そのうち学振特別研究員、COE研究員として充分な研究生活資金の交付を受けているものが、79名おり、この部分が諸外国で一般にポスドクと呼ばれている集団にあたります。我が国の場合ポスドクの約三分の一にあたる46名が研究生等として、博士号取得後、入学金授業料を自己負担で支払いながら、研究を続ける事を余儀なくされています。

またこれらポスドク166名、博士課程3年目に在籍の者75名に対して、これらの者の応募が期待される来年度の講師または助手の採用予定は9名、今年度実績では11名となっています。とくに研究上の中心となる大学院生を抱える大きな研究グループでの来年度採用予定、今年度実績はともにわずかに3名です。ポスドクから助教授に採用される場合 を考慮に入れるとしても、これに教授助教授の採用予定11名今年度実績18名(今回助教授のみの採用数は回答して頂いていません)が加わるだけです。

一方この分野の学生の総数640名は大学院生を抱えていてその指導にあたる教授助教授の総数232名の3倍弱に上ります。すなわち学生の増加により、一人の教授もしくは助教授は常時約3名の大学院生の指導に当たっている事になります。またドクターコースの学生数270名に対しては、ドクターコース在籍者のいる研究グループに属する助教授及び教授186名で博士号論文の指導に当たっています。助教授教授一人当たり、平均1.45人もの博士を生産している事になります。







注)以下の表中に 院生無とあるデータは、大学院生の数を0人と回答された研究グループのみ についての数字です。院生有とあるデータは大学院生の数を0人以上と回答された研究グループについての数字です。






第一回アンケートスタッフ
前田展希(北大)、出渕 卓(筑波大)、佐藤丈(東大)、橋本道雄(名大)、杉本茂樹(京大)、 橘基(神戸大)、川村浩之(広大)、 岡田宣親(KEK)、岡村直利(KEK)、二瓶 武史(KEK)