基研研究会
巨視的量子現象と量子重力
2021年10月11日(月) - 10月14日(木)
京都大学 基礎物理学研究所 パナソニック国際交流ホール
研究会の趣旨
これまで、量子重力研究は、超弦理論研究に代表されるような理論先行型であり、大型加速器や天文観測を想定したビッグサイエンス指向型であった。理論から実験へ、ビッグサイエンスからスモールサイエンスへと、量子重力研究のパラダイム転換が必要とされている。現時点において、重力は90ミリグラム以上で実験的に検証され、50ナノグラム以下で量子制御が実現されている。重力実験と量子実験が未だ到達していないプランク質量スケールで、量子と重力が同時に重要となる現象を理論的に研究し、テーブルトップ実験で検証することは、量子重力研究に大きな進歩をもたらすと期待される。本研究会は、重力場中の巨視的量子現象に関する理論的・実験的研究を概観し、量子重力研究の新たな研究の方向性を創出することを目的とする。
日程・場所
2021 年10月11日(月)-14日(木)
京都大学 基礎物理学研究所 パナソニック国際交流ホール
研究会は対面のみで行います(体調不良の方は参加をお断りします)
接触確認アプリはここにあるのでご利用ください
テーマ
量子精密測定と重力
量子情報理論と重力
物性物理と重力
中性子物理と重力
招待講演者
神谷 好郎(東京大学):「低速中性子を用いた重力検証実験について」
早田 次郎(神戸大学):「物性物理と重力波観測」
徳田 順生(神戸大学):「重力子による量子デコヒーレンス」
堀田 昌寛(東北大学):「Quantum Information Capsules and Generalized Partners
in Condensed Matters and Quantum Fields」
松村 央(九州大学):「重力による量子もつれ」
松本 伸之(学習院大学):「微小な重力の観測に向けた低散逸振動子の量子計測」
水落 憲和(京都大学):「NV中心を用いた量子計測について」
山本 彗(日本原子力研究開発機構):「レイリー表面音波を用いた音響スピン波共鳴」
世話人
菅野 優美(九州大学・代表)
大沼 悠一(東京大学)
不破 麻里亜(学習院大学)
早田 次郎(神戸大学)
松本 伸之(学習院大学)
南部 保貞(名古屋大学)
山本 一博(九州大学)