From: Toshiki Shimbori <shimbori @ het.ph.tsukuba.ac.jp>
Date: Fri, 04 Aug 2000 08:04:09 +0900
Subject: [ss2000-- 153] gijiroku

三者若手のみなさま: 先日は総会に多数ご出席いただき,ありがとうございました。 遅くなりましたが,2000年 夏の原子核三者若手総会の議事録を発行いたします。 今回の夏の学校で起きた事件については議事録の冒頭にあります。 この議事録に関する訂正事項がございましたら, 2000年度三者事務局までご連絡下さい。 2000年度 三者事務局(筑波大物理): 相澤 美智子,今川 博人,新堀 敏基,増野 一幸 ------------------------------- cut here -------------------------- \documentclass[10pt,a4j]{jarticle} \setlength{\textheight}{21.5cm} \setlength{\textwidth}{16cm} \setlength{\topmargin}{0cm} \setlength{\oddsidemargin}{0cm} \setlength{\evensidemargin}{0cm} \begin{document} \begin{flushright} \large{2000/7/24} \end{flushright} \begin{center} \LARGE\textbf{2000年度 原子核三者若手 夏の学校 \\ 三者総会議事録}\\ \end{center} \begin{flushright} 文責:2000年度 三者事務局(筑波大学) \end{flushright} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section*{はじめに} 残念なことに,今回の夏の学校で参加者による悪質な事件が三件発生した。 三者総会の冒頭で,2000年度三者準備校より報告された事実は 以下の通り: \begin{itemize} \item 7月21日,M1懇親会終了後に,一人の女性が,男性に 服を引っ張られた上に下着を引き出されてのぞかれた。 \item 7月23日明け方(午前3時頃), 一人の女性が宴会後に大浴場に入浴しに行ったところ, 男湯前に立っていた男性の友人が,女風呂に一緒についてきた。 その時,女風呂には誰もおらず,身体的接触があった\footnote{ 二件目の事件に関しては,総会の翌日,加害者から2000年度三者事務局宛に 謝罪文が届いた。}。 \item 7月23日午後10時頃, 入浴後に脱衣所にいた女性が,機械室の扉が少し開いていることに 気付いたため,その扉を押してみたところ,扉の向こう側から押し返され, 人がいることを確認した。 脱衣所にいた人全員が着衣した後, 再度ノブを回して扉を開けようとしたら, 扉の向こう側から鍵をかけられたため, フロントの人立ち会いのもと鍵を開け,機械室を探した。 しかし,機械室には既に人は居らず,従業員用口が開いていて, そこから外へ逃げたことが分かった。 \end{itemize} 2000年度三者役職校は,この事態を重く見て, 緊急に次の措置を取ることを決定した。 \begin{itemize} \item 総会後の2000年度夏の学校期間中について, \begin{itemize} \item 一連の事件に酒が関わっていることから,飲酒を一切禁止する。 \item 準備校役員を中心として,夜間に各部屋の見回りを行う。 \end{itemize} \end{itemize} なお,被害者側からの要請により, 今回は加害者の特定および警察への通報は行わなかった。 これは被害者の心情を第一に考えたためである。 ただし,来年度以降の夏の学校において 二度とこのような事件が起きないようにするために, ワーキング・グループ(WG)の発足が緊急に提案され,本総会において承認された。 このWGの発足に関する議事は\S~12にまとめる。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \pagebreak %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \part{活動報告、会計報告、承認} \section{2000年度 三者センター校 (東京都立大学)} 2000年度三者センター校より, 2000/6/7現在の夏の学校決算見積もりが報告された\footnote{ \S~2の2000年度原子核パートセンター校の決算報告も, 役職校支出内訳の中で合わせて報告された。}。 その際, 何人かの講師には自前の研究費で来て戴いたため, 講師の方に対する旅費補助の予算が余り, 多くの残額が見込まれると報告された。 そこで,この残額見込み¥~333,813を, 夏の学校に来て研究会で発表した人に対する旅費補助として 均等配分する(¥~5,000程度/1人)ことが提案され,承認された。 \begin{description} \itemindent 1mm \item[Q. ] 決算の残額が多いことはなぜ悪いのか? 繰り越せばよいのでは? \item[A. ] \parbox[t][1.0cm]{14cm}{基研や素粒子論グループからもらって いる予算と比較しても残額が多すぎるので, これを有効に使わないといけない。} \item[Q. ] この旅費補助がいらない人はどうするのか? \item[A. ] センター校からの連絡時に受け取りを拒否すればよい。 \item[Q. ] 一般参加者の旅費補助の追加や増額はできないのか? \item[A. ] \parbox[t][1.0cm]{14cm}{今回の夏の学校に関しては, 参加者それぞれの旅費補助の領収書の記入なども済んでおり, もう一度やり直すとなると大変な労力と時間がかかるため, 困難である。} \item[Q. ] スクリーン等の備品の購入に当てられないか? \item[A. ] \parbox[t][1.0cm]{14cm}{今年度の残高は旅費補助として 割り当てられたものなので, それ以外の目的で使用することは不可。}\\ \end{description} なお,三者センター校から, 夏の学校の開催前に旅費補助の対象都道府県を決めている現在の体制では 収支を合わせるのは困難であり,予算を有効に利用するための対策として, 旅費補助を事前払い方式から後払い方式に変えるのはどうか という意見が出された。 また,最終的な2000年度夏の学校の決算は,秋の総会で報告する。\\ %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \setcounter{section}{2} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{2000年度 三者準備校 (広島大学)} 2000年度三者準備校より, 活動報告および現時点での決算報告等がなされた。 最終的な決算報告は,秋の総会で行う。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{2000年度 三者事務局 (筑波大学)} 2000年度三者事務局より, 活動報告および現時点での会計報告がなされた。 \begin{itemize} \item 2002年度三者役職校の承認 2002年度三者役職校の承認にあたり, 特に各役職校の仕事の成否はその役職校のみの責任ではなく, 三者若手全員の責任であることが確認された。 そして,以下の大学が2002年度の役職を担当することが承認された。 \begin{center} \begin{tabular}{|c|c|c|c|c|c|} \hline &事務局&センター校&準備校&名簿校&ML・HP管理校\\ \hline 2002年度&九大&京大&名大&千葉大&神戸大\\ \hline \end{tabular} \end{center} 三者役職校の選定については,'98年度夏の総会において, 院生の少ない大学でも担当校に就けるようにするための措置として, 「2年後までしか決めない」という決定がなされていた。 しかし,今回,各パート準備校の選定が 三者役職校の選定よりも先行していることは問題であるとして, 院生の多い大学が担当するセンター校及び準備校だけは, 3年後まで決めておくことが提案され,承認された。 これを受けて,2003年度のセンター校および準備校は, 2000年度三者事務局が秋の総会までに選定し発表する。 \item 新たに役職ローテーションへ加わる大学の承認 名簿校の仕事を分割して担当するという条件の下で, \begin{center} お茶の水女子大学 \end{center} が役職ローテーションへ加わることが承認された。 \end{itemize} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{1999年度 三者事務局 (新潟大学)} '99年度三者事務局より, 講義録作成に関する活動報告および会計報告がなされた。 \begin{description} \itemindent 1mm \item[Q. ] '99年度講義録印刷費が高くなった理由は? \item[A. ] '99年度は基研からの印刷費補助が得られず, 印刷所が変わったため。 \end{description} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{2000年度 三者名簿校(金沢大学)} 2000年度三者名簿校より, 活動報告および会計報告がなされた。 残額¥~79,480は,来年度名簿校へ繰り越される。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \pagebreak \setcounter{section}{7} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \part{議題} 第II部の議案には,一部重複しているところがあるので, 夏の学校開催時期に関する\S~7の議案は\S~9の中で, 講義録作成に関する\S~9 (2)および\S~11.3の議案は\S~10の中で議論された。 また,冒頭で述べたWGの発足に関する決定事項は\S~12に記録する。 \section{三者若手の会費} 前の秋の総会に引き続き,夏の学校の参加費の位置付けについて話し合われた。 主な意見は次の通り。 \begin{itemize} \item 以前,三者若手の会費を徴収していた時期があり, そのときは一人500円で名簿代と同時に集めていた。 \item 三者若手の会費を設けることにより,三者若手の意識を高め 結束力をはかることが出来る。 また,固定財源の確保は組織の安定化につながる。 \item 具体的な使い道がないと徴収しにくい。 \end{itemize} この問題に関しては,これらの意見を元に,今後,より詳細な議案を提出し, 議論を深める必要がある。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{夏の学校の開催期間について} 2001年度三者準備校が代表して, 夏の学校開催期間についての議案を提出した。 \begin{itemize} \item 開催時期の変更 「現在の夏の学校の開催時期は7月末であるが, その時期には夏休みに入っていない大学もあるため, 来年度以降は時期を変更するべきである」ということで, 開催時期について意見交換が行われた。 (三者準備校の案は,8月1日〜10日頃。) 来年度の夏の学校開催時期は,2001年度三者準備校が アンケートの意見を参考にして決定し,秋の総会で報告する。 \item 開催期間の縮小 役職校の仕事の都合上, 来年度は期間短縮をしないことが確認された。 再来年度以降の夏の学校の規模縮小については, 講義,研究会と各総会の時間の確保の両立が可能かどうか, 上と同様にアンケートの意見を参考にして, 2001年度三者準備校が秋の総会までに具体案を提示する。 \end{itemize} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{講義録のWeb化} 2000年度三者事務局が代表して, 講義録作成問題についての議案を提出した。 三者事務局の提案は,「印刷物としての講義録を廃止し, 代わりに可能な範囲でWeb上で公開する」ということである。 まず,印刷物としての講義録の廃止について, \begin{itemize} \item 手に入れば印刷物である必要はない。 \item 自分の必要な箇所だけ入手できるのでよい。 \end{itemize} といった意見が出され,承認された。 次に,講義録のWeb化について, \begin{itemize} \item 講義録はYONUPA-HPに掲載。 \item ドメイン名:ac.jp, go.jp, kek.jp からのアクセスに制限。 \item 各パートの講義録は各パート校がWeb講義録を作成し, 著作権の監視等の全体の管理は三者事務局が行う。 \item 過去の講義録についても,講師の許可とTeX原稿が存在する場合は Web公開する。 \end{itemize} ことが確認され,講義録のWeb化が承認された。 {\bf 注. } 原子核パートの講義は例年『原子核研究』に掲載されるので, それと同一の原稿がWeb公開されないように注意する。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{大阪大学素粒子論、原子核理論研究室若手の提案} \subsection{夏の学校開催上の前提の確認} 夏の学校に対する三者若手の意識が希薄になっていることを憂慮して, 総会では夏の学校の意義が問われ,多くの意見が出された。 (正の意見) \begin{itemize} \item 物理を続ける人たちと知り合う機会になる。 \item 通常の研究会より分かりやすい。 \item 横のつながりができ,連帯意識が芽生える。 \item M1にとっては,決まっていない専攻を決定する判断材料になる。 \item 他分野の人との交流ができる。 \item 役職の仕事を通して,三者若手の仕組みがよく分かった。 \end{itemize} (負の意見) \begin{itemize} \item 夏の学校でなくても,交流会みたいなものがあればよいのではないか。 \item 役職校にとっては,仕事に追われ研究時間を奪われる。 \end{itemize} この件はアンケートでも問われるが, 最終的に夏の学校の存在意義は見出されるとして, 来年度以降も存続する方向で意見がまとまった。 また,総会対策として \begin{itemize} \item 原則全大学参加。夏の総会に参加できないところは委任状の提出。 \end{itemize} については,アンケートの意見を参考にして, 2001年度三者センター校が秋の総会で具体案を提出する。 これに関連して,名簿校に対してYONUPA-MLの完全化が促された。 \subsection{春・秋における物理学会での若手総会} \subsubsection{物理学会における若手総会に強い権限を与える。} これまで,春・秋の総会で提出された重要な議案は, 一先ず議事録に掲載すると共に夏の学校で再確認を行ってきた。 しかし,総会を行う事務局等役職校の心情として, 参加者数の少ない春・秋の総会において, 異議を唱えるであろう人が不在のまま決議してもよいのか, という問題があった。そこで, 地理的な条件等により,春・秋の総会が少人数で行わざるを得ない場合の 重要議案の取り扱いについて,活発な意見が交換された。 そして,改めて次のことが確認された: \begin{center}\parbox[t][1.0cm]{14cm}{金銭問題等の緊急を要する議案は, これまでと同じく,人数の多少に関係なく総会で決議することが出来る。} \end{center} \subsubsection{学会・夏の学校以外での議論の場の設置} 次の総会の前までに決めなければならない緊急を要する議案が生じた場合, 関係役職校による議論の場の設置が提案された。 具体案は秋の総会で提案される。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \section{WGの発足について} 今回の事件に対する反省から, 三者総会で発足が決定したワーキング・グループ(WG)について, 決まったことを以下に列挙する: \begin{itemize} \item 仮称「セクハラ対策WG」 \item 参加者は有志。人数は無制限。 \item 意見交換の場として新たにMLを設置。 意見がまとまった段階でYONUPA-MLに流す。 \end{itemize} このWGの詳細については,後日YONUPA-MLにて公表される。 \begin{flushright} 以上 \end{flushright} \end{document}