Subject: [ss2000-- 181] aki_giansho_01junbikou
Date: Mon, 18 Sep 2000 23:04:42 +0900
From: Naoyuki Akama <akama @ tuhep.phys.tohoku.ac.jp>

'01年度3者準備校、東北大学の赤間です。 遅れて大変申し訳ありません。 秋の学会での3者総会の議案ができました。 以下に付けます。 よろしくお願いします。 それでは。 東北大学素粒子論研究室 D1 赤間 尚之 AKAMA,Naoyuki Email: akama @ tuhep.phys.tohoku.ac.jp -----------------------<Cut Here>------------------------ % % % \documentclass[12pt]{jarticle} %---------------------------------------------------- \begin{document} %---------------------------------------------------- % % \section{2000年度 秋の学会 来年度夏の学校に関する議案} % \begin{flushright} '01年度3者準備校 東北大学\\ 文責:赤間尚之 \end{flushright} % % % \subsection{来年度の夏の学校における禁酒措置について} 今年度の夏の学校において 男性の女性に対する性的いやがらせが3件発生した。 この事態を受けて今年度夏の学校では、 事態発生後、残りの期間について禁酒の措置がとられた。 これは、上記の事件のすべてにおいて 飲酒がひとつの要因となっていた可能性があったからである。 我々はこれを、夏の学校そのものに対する 意義が失われつつあるものとみている。 つまり、夏の学校に対する意義が十分に理解されないまま 参加する参加者が多いため、 このようなことが起こったと考えているわけである。 そこで、若手の夏の学校に対する意識を 本来あるべきものに戻すためのひとつの手段として、 % \begin{quotation} 来年度の夏の学校では期間通じて全面的な禁酒とする \end{quotation} % ことを考えている。 夏の学校の主目的は勉強である。 あるいは若手同士の交流というのもあるだろう。 しかし、いずれの場合にしても アルコールのあるなしにかかわらず 達せられるはずのものである。 来年度の参加者は、禁酒に対して疑問を抱くであろう。 それに対して我々がきちんと説明することで、 今年起きてしまったことに対する意識を高める効果があるのではないか、 と期待するのである。 もちろん、申込み時にも禁酒の旨とその理由を明記するつもりである。 このような措置を考えざるをえないことは 我々にとって非常に心苦しいものだが、 これは、このような事件を予防することはもちろん、 むしろ若手の、夏の学校に対する意識を改善するために 効果あるものだと考えている。 また、これは来年度2001年度に関する案であり、 来年度以降の恒久的な禁酒を提案するものではない。 遅くとも次回の春の学会における若手総会で 我々、来年度の準備校として このことに対する最終的な決定を行なう。 以上。 \subsection{来年度の夏の学校開催日} 来年度の夏の学校開催日は、8月1日から6日までの6日間とする。 例年7月の下旬に行っているが、 \begin{itemize} \item 実験に関わる学生にとっては、 実験施設がシャットダウンする8月のほうが参加しやすい。 \item 7月では、まだ授業の終わっていない大学がある。 \end{itemize} のふたつの理由から、 来年度の夏の学校は実験的に上のように日程を変更する。 日程の変更に際し、特に注意する点は、 他の研究会などと重ならないようにすることであるが、 上記日程では特にそのような問題はないと判断した。 今年度の夏の学校で、夏の学校の8月開催の是非についてアンケートをとった。 その結果は以下のようなものである (アンケートの回答全文は電子化されており、 希望があれば配布可能)。 \begin{center} \begin{tabular}{lcr} \multicolumn{3}{c}{\textbf{8月上旬開催について}} \\ \hline & 回答数 &パーセンテージ \\ \hline A.賛成意見 & 53 & 44.2\%\\ B.問題ないという意見 & 45 & 37.5\%\\ C.否定的意見 & 14 & 11.7\% \\ D.その他 & 8 & 6.7\% \\ \hline \multicolumn{1}{c}{計} & 120 & \end{tabular} \end{center} \begin{description} \item[A.賛成意見。] 8月上旬開催に関して積極的な意見である。 実験の学生には、やはり8月にしてほしいという意見があった。 また、夏休みに入ってない大学が参加できないのは問題である、 という意見も多かった。 学会などとの兼ね合いから8月の下旬はやめたほうがよいという意見が多い。 ただし、夏休みに入るということで一般客が多くなり、 ホテルの確保、交通機関などに不便が出るのではないかと懸念する意見があった。 アンケートの回答をいくつか挙げておく。 \begin{itemize} \item 高エネの人の話しももっと聞きたいので、参加者が増えるのであれば賛成。 \item 高エネパートは参加人数が少なく、8月にすれば(保証はないが)増えるかもしれないと思う。試験的にやってみて、それからもう一度話しあってもよい。 \item 完全には無理としても、 なるべく他の研究会などとあたらないように考慮すべし。 \end{itemize} \item[B.問題ないという意見。] どちらでもよいという意見。 主に、「8月初旬で問題ない。いままで通り7月末でもいいし,8月初旬でもいい」という意見である。 Bに分類された人は、いままでの7月末の開催時期に不満を持っていない。 しかし、8月上旬に変えたほうがいいという意見があるならば、 そして他の研究会などと重ならないならば、 変えてもいいと思っている。 その他、アンケートの回答例をいくつか挙げておく。 \begin{itemize} \item 夏の学校終了直後にお盆休みに入ってしまうと、長期間大学を離れることになり、未読メールや仕事がたまってしまうので考慮して欲しい。 \item DC、ODの方の話しも聞きたいので、他の研究会と重ならないほうがいい。 \item 7月でも8月でもどちらでもよいが、特急料金が高くなる時期もある。 \end{itemize} \item[C.否定的意見。] 8月上旬開催に否定的、反対意見である。 いままでどおりの開催時期がよい、という意見が大半であった。 その理由としては、 \begin{itemize} \item 8月は高エネの人が来やすくなるというのが最大の利点のように思えるが、 どれだけ来るか不確定要素が大きい。今まで来ていない人は、時期を変えて来られるようになっても来ないと思う。来たかったら無理して来ているはずだから。 \item 今までどおりでよい。8月は研究をするためにまとまった時間をとりたいので好ましくない。 \end{itemize} などがあった。 また、8月下旬開催を希望する意見や、 いままでより早い時期に開催することを希望する意見も この中に分類されている。 \item[D.その他。] 開催時期についてコメントしてあるが、 どれにも分類できない意見である。 % % % \end{description} % % % % % % \subsection{夏の学校開催期間短縮について} 例年の夏の学校では、開催期間は、 開校式+5日+半日となっている。 これは全日程参加する場合、 参加者は移動日を含めて実質1週間夏の学校に費やすことになる。 この開催期間について、近年、総会などの公の場で おもてだった議論がされたことはない。 われわれ'01年度の3者準備校は、 '00年度の夏の学校3者総会において、 期間短縮の議案を提出した。 しかし日程に関して具体的な案が用意できていなかったため、 '01年度の夏の学校では従来どおりの日程で開催することに決定した。 そのかわり'00年度の夏の学校において、 アンケートの追加をお願いし、 期間短縮について、参加者に思ってることを書いてもらった。 ここでは、そのアンケートの結果をまとめる。 今後、開催期間について再検討するようなことがあった場合 参考になると思われる。 アンケート結果は以下の通りである (アンケートの回答全文は電子化されており、 希望があれば配布可能)。 \begin{center} \begin{tabular}{lcr} \multicolumn{3}{c}{\textbf{開催期間の短縮について}} \\ \hline & 回答数 &パーセンテージ \\ \hline A.賛成意見 & 55 & 42.6\%\\ B.中間的意見 & 25 & 20.4\%\\ C.反対意見 & 46 & 35.7\% \\ D.その他 & 3 & 2.3\% \\ \hline \multicolumn{1}{c}{計} & 129 & \end{tabular} \end{center} \begin{description} \item[A.賛成意見。] 期間短縮に積極的な意見である。 おもに、全日程参加することの多いM1の意見が大半と思われる。 そのおもな理由は、 参加費、宿泊費などの経済的なもの、 これだけの期間的な長さがあると集中力がもたないというもの、 これだけの期間的な長さのスケジュールを空けるのは難しいというもの で、そのことから、 1日、もしくは2日程度短くし 「短期集中型」の密度の濃いものにしたほうがよいのではないかという意見である。 ただ、日程を短縮することで スケジュールが詰まりすぎになり、 忙しくなりすぎることや、 これまでの講義、研究会などのボリュームが削られることについて 懸念する意見も多かった。 特に研究会については、 年齢の近いDC、PDと議論することで有意義な時間を過ごすことができる、 という意見が多く、 時間を削ることに否定的な意見が多かった。 開校式とM1懇親会はひとつにしてしまってよいという意見もあった。 最終日は、帰りの交通機関がないので昼までには終るべきだという意見も多かった。 \item[B.中間的意見。] 反対でも賛成でもない、中間的な意見である。 おもに、「スケジュール的に可能ならば短縮してもよい。ただ難しいだろう」という意見であった。 「短くしてもいいけれど、これまでのスケジュールでも悪くない」 という意見もこのなかに分類される。 日程を短縮する場合、Aと同様に、 講義、研究会などのボリュームが減ることを懸念する意見があった。 これについては、 「減らせるものがないから無理だろう」という意見もある一方、 「うまく工夫すれば可能かもしれない」という意見もあった。 \item[C.反対意見。] これは期間短縮に否定的な意見である。 これらの回答者の多くは、 従来どおりの日程が好ましいと思っている。 日程を短縮することでスケジュール的にきつくなり、 じゅうぶんな余裕を持って参加することができなくなるので (若手同士の交流の時間が減少する、などで)好ましくない、 という意見が多かった。 従来のスケジュールで長いのであっても、 参加したい日だけ選択して参加すればよい(全部参加する必要はない)、 という意見もあった。 \end{description} \paragraph{まとめ} 以上の結果のように、期間短縮については希望意見は多いが、 反対、疑問視する意見も多く、意見は大きくわかれている。 疑問視する場合、その多くは、 従来の講義、研究会などのボリュームを削ることについての懸念である。 また、原子核、高エネルギーのふたつのパートに関しては 講義をみっつに分ける必要はないが、 素粒子論パートは3種類の講義の区別が明確であり、 ふたつにまとめることは困難である。 素粒子論パートの講義にとられる時間を減らす方法として、 \begin{itemize} \item 講義そのものの時間を減らす。 \item 3種類の講義のうち、ふたつを同時に行なう。 \end{itemize} が実際に考えられるが、 どちらも参加者が物理について耳を傾ける機会を減らす方向であることは 明らかである。 最後に短縮案の一例を挙げておく。 例えば今年の場合、日程は、 % \begin{center} \begin{tabular}{|l|c|c|c|} \hline & 9:00-12:00 & 13:30-17:30 & 19:30- \\ \hline 0日目 & - & - & 開校式 \\ 1日目 & 講義 & 研究会 & M1懇親会 \\ 2日目 & 講義 & 3者共通講義 & パート総会 \\ 3日目 & 講義 & 研究会 & - \\ 4日目 & 講義 & \multicolumn{2}{|c|}{3者総会} \\ 5日目 & 講義 & 研究会 & M大連総会 \\ 6日目 & 講義 & - & - \\ \hline \end{tabular} \end{center} のようになっている。 現在の日程から1日短いものにするには 3コマの空きが必要であるのがわかる。 これを、 % \begin{itemize} \item 開校式とM1懇親会をひとつにする。 \item 事実上開催されていないM大連総会を削る。 \end{itemize} % と、3日目の3コマ目の空きを割り当てることで ちょうど1日分の空きを作ることは可能である。 あとはパズルであるが、例えば、 % \begin{center} \begin{tabular}{|l|c|c|c|} \hline & 9:00-12:00 & 13:30-17:30 & 19:30- \\ \hline 0日目 & - & - & 開校式 \\ 1日目 & 講義 & 3者共通講義 & 研究会 \\ 2日目 & 講義 & 研究会 & パート総会 \\ 3日目 & 講義 & \multicolumn{2}{|c|}{3者総会} \\ 4日目 & 講義 & 講義 & 研究会 \\ 5日目 & 講義 & - & - \\ \hline \end{tabular} \end{center} % とすることで、講義、研究会のボリュームを減らさずに 1日短縮することが可能となる。 % % % % % % % % \end{document}