素粒子論グループの皆様

2017年度(第12回)素粒子メダル奨励賞

に関して、素粒子メダル奨励賞選考委員会から選考結果報告書を戴きました
ので報告させていただきます。受賞理由については添付 PDF をご覧ください。

よろしくお願いいたします。

2017 年度素粒子論委員会
委員長 青木一

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第12回(2017年度) 素粒子メダル奨励賞選考結果報告書
第12回素粒子メダル奨励賞は次の3件、10名の方に授与することになりましたの
で、報告いたします。

2017年度素粒子メダル奨励賞選考委員会
高橋史宜、高柳匡、谷本盛光(委員長)、
橋本省二(副委員長)、福間将文、松尾泰

受賞論文:
1. 伊敷吾郎、浅野侑磨、岡田崇、島崎信二 
Emergent bubbling geometries in the plane wave matrix model
JHEP 1405 (2014) 075

2. 本多正純、吉田豊
(素粒子論グループ非会員 藤塚理史氏との共著)
Higgs branch localization of 3d N=2 theories  
PTEP 2014 (2014) 12, 123B02

3. 寺田隆広、江間陽平、向田享平、中山和則
Nonthermal gravitino production after large field inflation
JHEP11 (2016) 184

総評:
今回は10 件の応募がありましたが、すべて自薦での応募でした。選考委員会では、
応募論文10 本に対して複数人の査読によるレポートを作成し、その後、委員全員が
集まってレポート内容をふまえた議論を丁寧に行い、今回の受賞者を全員一致で決
定しました。
今回は素粒子メダル奨励賞規約に定められた最大件数である3 件の受賞論文を選出
しました。
受賞論文以外にも優れたものがあり、選考会議ではそれぞれの論文の重要性や将来
性について時間をかけた議論がありました。
今回の受賞者も、惜しくも受賞に至らなかった方々も、より一層の優れた研究を継
続していただくことを期待いたします。
なお、応募論文の多くは最近1-2 年以内になされたフレッシュな研究でしたが、時
間の経った論文でも自信作を積極的に応募されることを期待します。