素粒子論グループの皆様、

2018年度(第13回)素粒子メダル奨励賞

に関して、素粒子メダル奨励賞選考委員会から選考結果報告書を
いただきましたので報告させていただきます。
受賞理由については添付のPDFをご覧ください。

2018年度 素粒子論委員会

委員長  隅野行成

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第13回 (2018 年度)  素粒子メダル奨励賞 選考結果報告書

第13回素粒子メダル奨励賞の受賞論文として、
以下の2件の論文を(著者は計3名)選出したことをご報告いたします。

2018年度素粒子メダル奨励賞選考委員会:

國友浩(副委員長)、近藤慶一、高橋史宜、橋本省二 (委員長)、松尾泰、丸信人


受賞論文:

1.       谷崎佑弥、菊池勇太, “Vacuum structure of bifundamental gauge
theories at
finite topological angles,” JHEP 06 (2017) 102.
2.       新居慶太, “Classical equation of motion and Anomalous dimensions at
leading order,” JHEP 1607 (2016) 107

総評:

今回の素粒子メダル奨励賞には、自薦、他薦合わせて16件の応募がありました。6
名の選考委員がこれらの論文について個別に検討してレポートを作成し、その結果を
もとに対面の選考委員会で議論をして、最終的に委員の全員一致で受賞論文2件を決
定しました。候補にあがった論文はいずれも力作で、難しい審査になりました。今
回、素粒子現象論の分野からは受賞論文が出ませんでしたが、いくつかの論文が最終
候補に残り、結果的には僅差で受賞を逃すことになりました。惜しくも受賞を逃した
論文にもクォリティの高いものが多く、これらの論文が若手のみの著者によって書か
れていることに、審査委員一同強く印象づけられました。一方、申請書の記述は不十
分あるいは理解しづらいものが散見され、研究内容をわかりやすく伝えるという点で
改善の余地があるものと思われます。次年度以降もこの点に留意したうえで積極的に
応募されることを期待します。