素粒子論グループの皆様、
2019 年度(第14 回)素粒子メダル奨励賞
に関して、素粒子メダル奨励賞選考委員会から選考結果報告書を
戴きましたので報告させていただきます。
受賞理由については添付PDF をご覧ください。よろしくお願いいたします。

2019 年度素粒子論委員会
委員長 両角卓也
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第14回(2019年度)素粒子メダル奨励賞 選考結果報告書

第14回素粒子メダル奨励賞の授賞論文として、 
以下の3件の論文を選出したことをご報告いたします。

2019年度素粒子メダル奨励賞選考委員会:
 伊部昌宏、國友浩(委員長)、近藤慶一、鈴木博(副委員長)、橋本幸士、丸信人

授賞論文:

1. 佐藤亮介、瀧本真裕、“Absolute Lower Bound on the Bounce Action,” 
PRL 120 (2018) no.9, 091802.

2. 平井隼人、杉下宗太郎、“Conservation Laws from Asymptotic Symmetry and
Subleading Charges in QED,” JHEP 07 (2018) 122.

3. 田中章詞、富谷昭夫、“Detection of Phase Transition via Convolutional 
Neural Networks,” J. Phys. Soc. Jpn. 86, 063001 (2017).

総評:

 今回の素粒子メダル奨励賞には、自薦、他薦合わせて14件の応募がありました。
6名の選考委員がこれらの論文について個別に検討してレポートを作成し、
その結果をもとに(skype参加を含む)対面の選考委員会の議論を経て、最終的に
委員の全員一致で授賞論文3件を決定しました。特に、最終候補にあがった論文は
いずれも力作で、非常に難しい審査になりました。授賞件数が限られているために、
残念ながら今回は僅差で受賞を逃した論文もクォリティが高く、次年度以降の
再応募が強く期待されるものでした。
一方で、複数の委員から「彼ならこの論文よりもっと評価の高い論文があるのに。」
と言う声が聞かれる応募もありました。若手に対する賞が増えたために応募が
重複しないように配慮しているためかもしれませんが、どの論文で応募するか
よく吟味した上、自信作で応募されることを期待します。