素粒子論グループの皆様、 2020 年度(第 15 回)素粒子メダル奨励賞に関して、 素粒子メダル奨励賞選考委員会から選考結果報告書を戴きましたので 報告させていただきます。 受賞理由については添付PDF をご覧ください。 よろしくお願いいたします。 2020 年度 素粒子論委員会 委員長 遠藤基 ======================================= 第15回(2020年度)素粒子メダル奨励賞選考結果報告書 第15回素粒子メダル奨励賞の授賞論文として、以下の3篇を選出したことを報告致します。 2020年度素粒子メダル奨励賞選考委員会: 伊部昌宏、今村洋介(副委員長)、鈴木博(委員長)、中山優、橋本幸士、松本重貴 授賞論文: 1.三嶋剛、“High-Energy Expansion of Two-Loop Massive Four-Point Diagrams,” JHEP 1902 (2019) 080. 2.楠亀裕哉、宮地真路、“Entanglement Entropy, OTOC and Bootstrap in 2D CFTs from Regge and Light Cone Limits of Multi-point Conformal Block, ” JHEP 1908 (2019) 063. 3.Suro Kim、野海俊文、竹内啓人、Siyi Zhou、“Heavy Spinning Particles from Signs of Primordial Non-Gaussianities: Beyond the Positivity Bounds,” JHEP 1912 (2019) 107. (※宮地氏、竹内氏、Zhou氏は素粒子論グループ会員ではないため授賞対象としない) 総評: 今年度の素粒子メダル奨励賞には、自薦と他薦合わせて16件もの応募がありました。 若手同士の共同研究の応募が多かった点は大変頼もしい印象を受けました。 選考はまず選考委員全員が応募論文に対する評価を個別に作成し、それをもとに Zoomでの合議委員会の議論を経て、最終的に委員全員の一致で授賞論文3篇を 決定致しました。委員だけで判断の難しかった論文については、専門家の方の ご意見も参考に致しました。評価が高く授賞候補として最後まで選考に残りながら、 惜しくも受賞を逃した論文もありました。論文の評価は時間と共に変わる面も あります。今回選に漏れた応募者の方にも、来年度以降、自信作を再度応募される ことを期待致します。