基礎物理学研究所 市民講演会

共催:日本学士院、科学研究費補助金新学術領域研究「加速宇宙」

2017年 9月30日(土曜日)午後1時50分~4時30分
京都大学北部総合教育研究棟 益川ホール
京都市左京区北白川追分町(京都大学北部キャンパス内)

会場への交通   Map1   Map2

申込は終了しました。



基礎物理学研究所が主催する市民の方々に向けての講演会です。 理論物理学の最新の話題を、できるだけわかりやすく解説します。
皆さまのご参加をお待ちしております。


「FROM MARS TO THE MULTIVERSE」

元王立協会会長・日本学士院客員 Lord Martin Rees

講演概要:(講演は英語ですが、日本語の要約資料を配布します)
Powerful instruments, on the ground and in space, have enabled astronomers to trace the emergence of atoms, galaxies, black holes and stars from a mysterious "beginning" nearly 14 billion years ago. An exciting development is the realization that many other stars are orbited by retinues of planets capable of harboring life. These advances pose new questions: What determined the key parameters of our expanding universe - its geometry and its content? Is there life, even intelligent life, elsewhere? Are there many 'big bangs'? This illustrated lecture will address such issues.

訳:
火星からマルチバース(多重宇宙)へ
地上や宇宙空間での強力な観測機器により、天文学者は宇宙空間の原子、銀河、ブラックホール や恒星の観測から始まって、今や約140億年前の神秘的な宇宙の「誕生」に至るまで観測的に 探求することが可能になった。中でも大きな成果は、太陽以外の多くの恒星も周回する惑星を持ち、 それらが生命を秘めている可能性があることがわかってきたことである。こうした先端的研究の 進展により新たな疑問も生じている。一体何が膨張宇宙の幾何学や構造など鍵となるパラメターを 決定したのか?また地球外にも生命体はおり、その中には知性を持つ生命体も存在するのか? ビッグバンは幾度も繰り返されたのか?
本講演ではこのような謎について、図や写真を用いて紹介したい。




「ブラックホールだらけの宇宙」

京都大学 教授 井岡 邦仁

講演概要:
アインシュタインが一般相対論を提唱して100年目の2015年9月14日にノーベル賞級の大発見がありました。 重力波が初めて直接検出されたのです。その波形から連星ブラックホールが合体したことも分かりました。 ブラックホールからは光すら出て来られませんが、実はガンマ線バーストなど宇宙で最も激しい現象の多 くはブラックホールと関係します。
本講演ではブラックホールだらけの宇宙の謎に迫ります。





「基研の講演会」へ戻る