略歴
(profile)

1981年生まれ。2011年3月に東京大学で博士号を取得。博士(理学)。

年 (year) 身分、所属 (Position, Affiliation) 国 (Country)
2022/Apr - Current Assistant professor
立命館大学 理工学部 Ritsumeikan university
Japan
2016/Apr - 2022/Mar Research assistant professor
京都大学 基礎物理学研究所 (Yukawa Institute for Theoretical Physics)
Japan
2015/Sep - 2016/Mar Postdoctoral fellow
慶応大学 自然科学研究教育センター (Keio University)
Japan
2014/Sep - 2015/Aug Postdoctoral fellow
Technion - Israel Institute of Technology
Israel
2011/Oct - 2014/Aug Postdoctoral fellow
Tata Institute of Fundamental Research
India
2011/Apr - 2011/Sep Postdoctoral fellow
Seoul National University
Korea
2008/Apr - 2011/Mar Ph.D. student
東京大学理学系研究科物理学専攻 (University of Tokyo)
Japan
2006/Apr - 2008/Mar Master's student
東京大学理学系研究科物理学専攻 (University of Tokyo)
Japan
2004/Apr - 2006/Mar Bachelor's student
東京大学理学部物理学科 (University of Tokyo)
Japan

ちなみに、1981年は湯川秀樹が他界した年であり、A.M.PolyakovがPolyakov作用を研究して、弦理論が南部後藤作用以外で定式化できることを発表した年でもある。Polyakovの論文についてもう少し詳しく書くと、2次元ベクター重力理論(Polyakov作用)の共形ゲージにおける有効相互作用(共形アノマリー)がLiouville理論で書けることを示し、さらにこの共形アノマリーが時空が26次元の場合のみ消えることを示した。Polyakovの原論文では藤川の方法が既に用いられていることが分かる(が当然ながら藤川の論文は引用されてはいない)。[外部リンク]

他方、1981年には宇宙物理の方面でKatsuhiko SatoとAlan.H.Guthが独立にインフレーション宇宙を提唱する論文が発表された。(➡ [外部リンク1],[外部リンク2]) 宇宙が指数関数的に膨張することにより、標準宇宙論や宇宙背景放射(Cosmic Microwave Background=CMB)において知られているホライズン問題や平坦性問題の解決につながることが指摘された。

また格子量子色力学(lattice QCD)の分野ではNielsen-Ninomiyaが1981年にNielsen-Ninomiyaの定理を提唱し、Weyl(もしくはchiral)フェルミオンを格子状で記述すると(doublerと呼ばれる)非物理的な余分な自由度が付随することを避けることが出来ないことを指摘した。[外部リンク1],[2]