測定理論から見た超選択則

谷村省吾(名古屋大学大学院情報科学研究科)

論文

超選択則は,量子力学の理論に現れる自己共役演算子が, 原理的に測定可能な物理量と対応するための必要条件である. わざわざこのような条件を言うのは, 測定可能物理量と対応しない自己共役演算子が実際にあるからである. 超選択則は天下り的な要請と思われがちだが, 本論文では測定過程の力学における対称性の帰結として超選択則を演繹する. また,不確定性関係と超選択則の関係についても検討し, 両者は見かけが似ているが論理的には無関係であることを示す.

キーワード: 量子論,超選択則,測定理論,対称性

素粒子論研究・電子版 Vol 14 (2013) No 5

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2013
年2月12日受理