BibTeXは論文のレファレンスを自動的に整列してくれる便利なアプリケーションです。BibTeXそのものの使い方は本などを参照して下さい。一方OzTeXはコンパイラ、プレヴュー等が一体化したTeXエンジンで、非常に重宝します。
問題は、OzTeX付属のBibTeXがクラシック版なので使いたくない、というところにあります。これはpTeXに入っているBibTeXを使うことで解決できますが、この場合.bibファイルが不可視フォルダの奥の方に入ってしまうので、新しく追加するのが面倒になります。
そこで、以下では
ということをします。これにより.bibファイルはOzTeXの中の可視ファイルで変更可能になります。
まず、OzTeX内のBibTeXの場所ですが
/Applications/OzTeX\ 5.1/Extras/BibTeX/
にあります(「5.1」の部分はヴァージョンによる)。インプットファイルとスタイルファイルをそれぞれ適当な名前を付けたフォルダ(ここではそれぞれ「Ozbibs」、「Ozbst」)に入れます。
次にpTeX側の参照フォルダに移動し、シンボリックリンクを貼ります。
cd /usr/local/share/texmf/bibtex/bib/
sudo ln -s /Applications/OzTeX\ 5.1/Extras/BibTeX/Ozbibs Ozbibs
cd /usr/local/share/texmf/bibtex/bst/
sudo ln -s /Applications/OzTeX\ 5.1/Extras/BibTeX/Ozbst Ozbst
パスワードを聞かれるので管理者パスワードを入力して下さい。このあと
sudo mktexlsr
をして完成です。
OzTeXから実行するには、Tools -> bibtex ファイル名.auxでpTeX側のbibtexが走ります。OzTeXのlocalファイルでcommand-B等のショートカットをつけるとより快適になります。BibTeXと大文字になっているやつはOzTeX内のクラシックBibTeXが立ち上がるので注意してください。
既存の.bibファイルを更新するのは大丈夫ですが、新しいファイルをOzbibsフォルダに追加した場合は
sudo mktexlsr
をしないと認識してもらえません。